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ピョンヤン宣言7周年の集い

2009-09-17 | いってきました
<9・15ピョンヤン宣言7周年の集い>
=文京市民センター3F大会議室=に参加しました(沖・佐藤・田中)

講演者の一人、蓮池透さんのお話の中で心に残った核心部分に触れてみたいと思います。
          

*2002年のピョンヤン宣言以来、何も動いていない。思考停止状態
*以来、日本政府はいくつもの失態を繰り返し、北朝鮮側に不信感をつのらせる結果となった。
例えば、①「5人生存、8人死亡」が発表された日、(この日を蓮池さんは“陰謀、謀略の日”と表現)日本政府は伝聞情報を確定情報に変えてこの問題の決着を謀った。
例えば、②5人の被害者の帰国を使って国交へとつなげようとした。「決して北へは帰さない」の強い意志で日本政府に迫ったのは他ならぬ蓮池さん自身、決して日本政府の発案でも心配りでもなかった。(「あの時、日本中の誰もが止めてくれなかった!」という蓮池さんの悲痛な声が心に深く残っています。)

* この国では、拉致問題はタブーとされ、国としての問題解決へのシナリオは皆無、国は、救う会の求めに応じて制裁を続け、それで一応家族側も納得、それを国内向けパフォーマンスとしてきた。
その結果生まれたのは、国民の北朝鮮批判の増幅であった。

*制裁を続けるのは楽、交渉はタフな対話を伴う。しかし制裁では問題解決にはつながらない。知恵を絞り北朝鮮と話をしなければ物事は決して進まない。
“拉致”と“核”を一緒に解決するのは不可能。拉致問題はあくまでも二国間問題、相手の視点を探り相手の思考回路を考えながらの外交姿勢が基本。

この問題を新しい民主党政権に委ねるのではなく、私たち一人一人が掌を心に当て、真の「過去の清算」とは、を心に問い、「拉致問題」への手がかりを探ることが求められているとの思いを強くしました(文責・沖)