反戦・平和のイベント情報

反戦、反改憲のための市民のイベント情報
スタッフの声他

生きたい 平和に! 11.3集会

2008-11-06 | いってきました
11月3日(月)13:30~永田町の星陵会館で開かれた憲法集会に、乾・佐藤が行ってきました。

       

はじめに精神科医の香山リカさんからお話がありましたが、「憲法を変えようという動き自体が社会の心の病気の形である」という発想はとても新鮮でした。大事件やバブル崩壊で安全・安心・経済大国の自信が崩壊してきた90年代後半に改憲の声が強くなってきたのは、個人の心の動きと同じで、社会が心の不安の防衛反応で国内の閉塞感や不安から目をそらすために、憲法「改正」で国内問題のゆきづまりから目をそらさせようとしているのだという分析は、とても説得力のあるものでした。
 
次は反貧困「もやい」の湯浅誠さんです。
95年から渋谷で野宿の人たちと関わってきた湯浅さんは、野宿の人たちには自衛隊経験者が多いと報告されました。理由は、ほかに食う道がなかったからです。
社会のセフティーネットの穴が広がる一方で、日雇い派遣、ゼロゼロ物件(敷金、礼金なしだけど一日滞納で鍵を変える、違約金を取る不動産屋)、それにヤミ金と、若い貧困層に群がる貧困ビジネスが増えているが、国家的貧困ビジネスは自衛隊であるという話はとてもリアルで、愕然とする現実です。

三人目は日本国際ボランティアセンターの谷山博史さんのお話でした。戦闘が激化しているアフガニスタンの現状は大変厳しい。平和憲法を持つ日本政府は、自衛隊ではなく真の人道支援を、アフガン政府と武装グループの対話のための仲介を実践することが大切だと訴えられていました。

最後は、韓国平和憲法市民連絡会の金(キム) 英丸(ヨンファン)さんでした。
北海道の朱鞠内で強制連行者の遺骨を掘り出して故国に返す運動などに関わってきた金さんは、私達の知らない韓国の今の大変な状況を伝えてくれました。キャンドルデモが100日以上続いた韓国について、日本では米国産牛肉の輸入反対くらいにしか報道されていなかったのですが、実は小泉改革のような規制緩和、教育破壊の上に食の安全まで脅かされるという危機感から始まった100万人規模の反政府デモだったということです。今の李大統領のやり方は、軍事独裁政権の時と拷問以外は全部同じ、キャンドルデモ取締りなどの131の法案を無理やり通そうとしているし、韓国の軍事政権は「つくる会」と同じ反共思想で、教科書改変など教育に介入しているそうです。キャンドルデモの後ろには教師がいると考え弾圧を加えているとのこと、日本とまるで同じですね。終わりにイムジンガンを歌ってくださった若い金さん、今まで「在日」で、どんなにか辛い日々があったでしょうに、終始明るくソフトで、胸が詰まりました。

この後は、自民党本部前まで行って抗議のキャンドル集会、とても充実した文化の日でした。(文責/佐藤)