妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護の回顧(5)ばあちゃんのおみやげ

2013-01-26 16:50:34 | 介護の回想

平成19年3月頃の事 妻がグループホーム入所中の時のこと

当時 妻は一日中 起きている時間のほとんどは トイレットペーパーいじりを狂ったように、

50㎝くらいに ちぎっては折りたたんで積み上げて 並べていました。


仕事をしているつもりだったようです。

「止めて」と頼んでも全然言うことを聞かなかった・・・


グループホームに入所してからは 散らかす 衣類に紙くずを付けたまま ホールに出てくる等の

理由で取り上げられていた。


私が訪問の度ごとに ポケットティッシュを3つ4つ直接妻に手渡してきた。


この頃 当時小3の孫娘と息子が面会に行って帰ってきたとき・・・

直ぐに、孫娘が私の部屋に入ってきて・・・


顔をクシャクシャにした 口を開けたままの 今にも泣きだしそうな笑い顔で 上着のポケットを

右手でしっかりと押さえて 私に 「ばあちゃんからおみやげもらってきた」 と、それはもう

よっぽど気に入った物を貰ってきたと思った!

少し間をおいて・・・・

「何をもらったの?」と聞くと 「カミ」 と言って満面の笑顔のまま上着のポケットを、

右手で押さえたままだった・・・!

私は この時 これ以上のことは聞けなかった。


後日「ばあちゃんにもらったカミはどんなかみだったの?」と聞くと「ポケットティシュ」と答えた。


私はこの記憶胸に熱く焼き付いてます