確認

昨日保育園から言われた
「障害者枠への移行は考えなかったのか」
という趣旨の言葉は，非常に妻の心に突き刺さったようで，早速福祉事務所とキキの関係で相談している機関の両方に問い合わせたそうです

その結果
「保護者がいくら障害者枠への移行を望んでいても，医師の診断なしに移行することはできない」
「通常の５歳児枠の募集は随時行っているが，障害者枠の募集は１０月に行っているだけ」
ということが判りました

一般的に発達障害で特にADHDの場合，診断ができるようになるのは５歳くらいからだと聞いています
とすれば，昨年時点で移行を考えて医師の診断を仰いだとしても，果たして診断があったのかどうか分かりませんし，ましてや保育園から昨日のようなことを言われても，困惑するばかりです

もう少し制度などを踏まえた発言が望ましいですよね

考えません

このブログを御覧の方は当然御存知のことと思いますが，キキは境界にこそいますが，”障害者”という括りに入るわけではありません

昨日の記事で「キキは散歩に出掛けている」ことを書きましたが，キキを散歩に連れて行く理由について妻が保育園の主任保育士に訊いたところ
「私の勝手な判断で連れて行きましたが，キキくんには一人になる時間が必要なんです」
との回答だったらしく
「どうして一言話してくれないのか」
と続けて訊いても
「そこまで話さなければいけないですか。保育園を信用してくれないんですか」
と問い返され，暗い気持ちになったところで
「キキくんを散歩に連れて行くのは，急に駆け出したりするかもしれず，リスクもあります」
「お母さんは（保育園の）近所の目がそんなに気になるんですか」
と畳み掛けられ，極め付けは
「○○○（保育園の名前）は，１対３でみてくれる枠があるんですが，移行することは考えなかったんですか？」
と言われたとのこと

つまり
キキは障害者なのだから障害者対応の枠に移行させるべきだ
これ以上キキの保育はできかねるので出て行って欲しい
ということでは？と妻は感じたそうです

キキは発達障害の可能性が否定し切れない人物ではありますが，判定も診断も受けていません
ということで…

移行を考えたことはありませんし，考えませんので，悪しからず

二人で散歩

キキが毎日毎日毎日毎日落ち着かない生活をしているであろうことは容易に想像できますし，暴れないでいることは，象が針の穴を通るより難しいだろうと思っていました

でも
「今日は暴れなかった」
とキキに訊いても
「暴れなかった」
と答えるだけ

ちなみにキキは”自分を悪く見せるための嘘”はつきますが，”悪事を隠すための嘘”はつきません

だから
「暴れた」
と答えるとき，実際には暴れていない場合もありますが
「暴れなかった」
と答えるとき，本当に暴れていないと思っていました

それが，今日妻が保育園に迎えに行った帰り
「今日は○○先生（主任保育士）と散歩に行った」
と突然言い出し，妻が詳しく聞いてみると…
・主任保育士がキキを散歩に連れて行ってくれた
・保育園の周りを二人きりで歩いた
・昨日も散歩に行った
・他の園児はキキが散歩の間，卒園式の練習をしていた
とのこと

ふ～むぅ～……

これって，卒園式の練習の邪魔になるキキを厄介払いしていたということではと妻が言うのもムリはありませんな

何か一応の理由はあるのでしょうが…

流浪

キキの教室を改造する工事が進んでいます

ということで，工事中の教室に園児がいられるはずはなく
昨日はあっち
今日はこっち
明日はそっち
という感じで，確かに保護者には一応の【予定表】が示されていますが，子ども達にしてみれば日ごとに違う保育場所は非常なストレスになっているはずです

しかもキキは
元来落ち着きのない人物であり
可能な限り同じ行動を取るのを好む人物であり
雰囲気に１００％順応した上で落ち着く人物です

だから毎朝キキに掛ける言葉は
「今日は○○が教室だから，イスに座らないで歩き回ったり，勝手に出て行ったり，つまらないとか言って暴れないんだよ」
です

キキと同級生の受難は来週も続きます。。。

もうムリかな

世の中には結構不都合な情報が溢れています

中でも，生活には何の役にも立たない上に，悪い影響しかない割にやたらと高価な物についての広告は最たるものでしょう

折り込みチラシなどは，完全に文字情報です
ＴＶなどだと音声も重要ですから，耳で聞いて判る場合が多いですが，それでも文字情報などが併用されている広告がほとんどです

これまで，不都合な情報は，キキが読めないのをいいことに適当に誤魔化していました

キキは平仮名は全て読めていましたが，実際身の回りの文字情報を眺めてみるとすぐに判りますが，送り仮名や助詞，接続詞などに使われていることが多い平仮名だけ読めても情報は大して解読できません

つまり重要なことは漢字，そしてカタカナで書いてあるのですね，実際は

しかもキキが好む情報は，『フェニックスヘッダー』とか『アクセルブレード』とか，カタカナで書いてある場合が多いのです
それに加えて子ども向け雑誌の広告なら漢字は必ずルビ付きですから，結局全ての情報はキキの手が届くことになってしまいました

キキを誤魔化しつつ情報欠乏の状態に措いておくことは，もうムリかな

えんまくん

妻がミ～を連れて出掛けてしまったので，私はキキとサッカーボールを持って散歩に行きました

以前は無理矢理手をつないで歩いていました
まだキキが塀の下を歩いているとしか思っていなかった頃でしたが，でもキキは手をつなぐのを厭がる子でありながら手を離していると駆け出していく子でしたから，かなり強い力で，まるで懐いていない大型犬を散歩させるようにして歩くのが常でした

今日は手をつなぎませんでした
４歳後半くらいからキキは無理につなぎ止めていなくても駆け出したりはしなくなりましたし，ある意味自由に放しておいて適当に見聞させる方が私も楽しめることが判ったからです

遊具の少ない公園に行ってサッカーを始めましたが，そこには２歳くらいの男の子が両親と遊んでいて，キキと私の様子が気になるようでした

キキは意外と雰囲気を感じる力が強く
「一緒にボールで遊ぼう」
と弱くボールを蹴ってあげました

男の子は当然キキの相手をするのは難しく，キキもまだ狙った所にボールを蹴れるわけでもないので，私や男の子の父親もフォローが必要でした

ボール遊びの後，キキと男の子は滑り台で遊び始め，突然
「キミ，何て名前なの」
と訊きました

男の子は自分で答えられず，母親が答えましたが，どうもキキには「えんま」と聞こえたらしく，その後はずっと「えんまくん」と呼んでいました

正味２０分弱遊んで，男の子はキキが気に入ったらしく，別れるときは泣いていました

小さな子も愛着を持てる遊びができるようになったなんて，キキも成長したものですね

保育園では”取りやすいところ(年下の子)”からオモチャなどを取り上げて泣かせているはずですが，今日は逆でした

ところで
本当にあの子は「えんまくん」だったのでしょうか

私には「けんま」か「てんま」と聞こえたのですがね

自称-2-

ちょっと間が空いてしまったので，おさらい

キキの自称は「名前」又は「オレ」
最近は若干「オレ」の方が多いと書き，そして，「もっと不思議な人がいる」として終わらせたものでした

さて，「もっと不思議な人」は大方の予想どおりかもしれませんが，キキの妹ミ～です

ミ～の自称は”あんたん”
いくらいろいろな自称がある日本語でも”あんたん”は他例がないのでは

由来は全く分かりません
ノンタンとタータンのように，”あん・たん”なのか，”あんたん”と一続きなのかも不明です

使い始めた時期は非常に早く，私の記憶では１歳半くらいからでした
その頃まだミ～は，判別可能な言葉は数語だったはずです

初めは”あんぱんまん”と言いたくて上手に言えないのだと思っていましたが，じきにそれが自称であることに気付き驚きました

だってミ～の名前には一切「あ」も「ん」も「た」も含まれていません
そもそもの由来が不明なので，何故そんな自称を使っているのか分からないのも確かですが，男には珍しいくらい口先人間のキキでさえ自称を使い始めたのは２歳ちょうどくらいからです
それを半年も早く，しかも我が名でなく，従来の日本語でさえない全く新しい単語を用いて

不思議です

ちなみにミ～はもう３歳３ヶ月になろうとしていますが，”あんたん”以外の自称は使いません
もちろん，自分の名前が何であるかは解っていて，正しい名前を呼ばれたら反応します

一体彼女に何が