落ち着かない

一か月以上にわたった夏休み
基本的には学校に通っているときよりは楽に暮らしていたはず

キキは環境の変化に素早く適応できない人であるため
「夏休みの感覚を引きずるかもしれませんが…」
という趣旨のことを連絡帳に書いてやりました

本日担任教諭から
「やはりそうですね」
という内容の電話が

立ち歩いたり
近隣と揉めたり
勉強に身が入らない
ということはないようですが
「あーあ，もう帰りてぇなぁ」
という発言が一時限目にあったとのこと

う～ん
個人的にはその程度の発言を気にする必要などないと思いますが
学校運営としては看過できないのでしょうね

通常一週間というキキの環境適応期間
来週からは何とかなるかな

 

追い込み

今日で夏休みは終了です

夏休みが始まってすぐ
「７月中に宿題は終わらせておくんだぞ」
と声を掛け
キキは８月初め
ミ～は８月10日くらい
に宿題が終わったはずでした

まぁ，確かに
毎日の天気を書くとか
毎日の出来事を書くとか
８月○日の観察日記を書くとか
前もって終わらせられない種類もありましたが

今日になって
実は全く手を付けていない宿題を発見したキキ
大した量の物ではなかったのですが
「なんだよ，ふざけんなよ」
と暴れいつまで経っても始めません

ふざけんなよ
は天に唾する振る舞いなわけですが，１時間以上暴れてようやく諦めたらしく
ブツクサ文句を言いながら取り組んでいました

「読める字で書くんだぞ」
「わかってるよ，うるせぇな」
ミ～は何も聞こえないような涼しい顔をしてアイスを食べていました

「ちゃんとやらないからでしょう」
「うるせぇよ」
やっぱりな…

直接的に悪いはキキですが
余計なことさえ言わなければいいのですよね

 

一人ポケモン

キキを連れて映画館に行きました

今までは家族全員で観るかキキと二人で観るだけでしたが，今回は
「お父さんはポケモンに全然興味がないから独りで観なさい」
「ああ，いいよ」
という感じで進んだので，初めてキキ独りで観ることになりました

小学校３年生なんだから映画を独りで観るくらい普通だろう
と思う向きがほとんどでしょうけれど
キキという人は映画を観ながら
勝手に自分の予測を叫んだり
内容に突っ込みまくったり
する人なのです

それを奇異と感じ遠巻きにしてくれれば問題は起きないのですが
「おめぇ，うるせぇよ」
という人が近くにいたら必ず争い諍いが起きるはずです

そういう危険があることは当然考慮しました
「周りに迷惑を掛けたらどうするの」
と反対もされました

でも
「何かあったら，そのときはそのときだ」
と押し切り，キキを館内へ送り出しました

100分後
キキが真っ先に出てきました
「面白かったか」
「ああ」
「隣もいっぱいいたか」
「ああ」
「隣の奴と喧嘩しなかったか」
「してねぇよ」

ということで，無事に一人ポケモンは終了しました

 

右往左往

祖父母に連れられて
書店へ行ったキキ

何度も触れているとおり
キキは
決められない人
です

「１冊好きな本を買ってあげるよ」
と言われ物色を始めます

10分
20分
キョロキョロと店内を歩き回っているだけで，本を手に取ることもありません

30分
40分
本を開いては閉じ開いては閉じを繰り返しています

50分
60分
「これもいいけど，これもいいし，これもいいし，これもいい」
結局２時間近くかかって決まりました

「キキは集中力がある」
「キキはいろいろなことに興味を持っている」
なぁんて祖父母が言うような評価もできないことはないですが

たぶんキキの性質なのですよね
情報がワァ～ッと頭の中を渦巻いて
焦点を絞ったり
優先順位を付けたり
それが難しい或いは遅いために
決められない
のだと思っています，私は

 

工作

夏休みになって
毎週末科学館へ行っているキキ
今日も行ってきました

今日は風に向かって走って行くというプロペラ車を作る工作教室です
バリを切ったり
軸やタイヤをはめたり
そういう作業はあるのですが，基本材料を組み立てるだけの工作なので，ある意味巧拙が生じないため，キキでもスゴク立派なものが作れました

作り終わってからタイム計測なんかがあるのですが
今日の最速記録は6秒58
キキは
１回目7秒07
２回目6秒93
３回目6秒95
というタイム

私が見た限り，６秒を切っている子はほんの一握りで，キキの作った車は速い部類でした

それにしても風吹いてくる方向に向かって走っていくというのは一見すると不思議です
勿論風力で走っているのですが，自動車のバックギアと同じ原理で動力の働く方向をゴムで逆行させているようですよ

ちなみにＮＨＫのカメラが来ていて，キキも結構撮られていたので
「もしかしてニュースでやるかも」
と思い夕方のニュースを注視しましたが，残念ながら放送されませんでした

別な時間帯や曜日での放送だったのかな

 

夏の大三角

今日は科学館友の会の催しで天文台に行ってきました

実は私も天文台は初めて
あ，もちろん，移転後の天文台ということですので悪しからず
キキは祖父母に連れられて昨冬に来ているので２回目
ミ～は私同様初めてです

まずは自由に観覧できるということでした
『恒星を作ろう』という展示がキキはいたく気に入ったらしく，別な展示に行っては戻りを繰り返し４回くらい体験していました
全体的に薄暗いため，何故かしら楽しいらしく，いつになく落ち着きがありません
そのうち消去

少数の展示を楽しみながら回っている感じのミ～に訊いてみました
「お兄ちゃんはどこに行ったの」
「またどこかウロウロしてるじゃないの」
「そう」
ミ～にももはやバレバレのようです

結局【キッズコーナー】で明らかな未就学児とブロックをしているところを捕獲しました
「何しに来たんだ」
「ぜんぶ見終わったんだよ」
「だからって小さな子と同じことしてどうするんだ」
「ふん」

その後大きな天体望遠鏡を見学しに行きました
ここで大発見
何とキキの近縁種がいたのです
しかも２人も

１人はキキより２つくらい年上そうです
館員の説明中からあっちこっちに移動しています

もう１人もキキより年上な感じ
館員の説明にやたらと反応し，訊かれてもいないことを答えます

そして望遠鏡を覗かせてもらえる時間が来ると
サッと集まった３人
30人はいる観覧者の列で前から３番目までを見事独占
呆れる見事さでした

最後はプラネタリウムです
「おれ，前に見たって」
「それは冬だろう？季節ごとに違うはずだぞ」
「あ，そっか」
プラネタリウム中のキキの態度は，映画鑑賞のそれと酷似していて，勝手な予想を立てては独りで話しています

対するミ～はあまりに静かです
まさか寝ているのでは
と思って見てみましたが，さすがに寝てはいなかったです
あとで聞いたら
「プラネタリウムたのしかった」
と答えました

キキは
「ああ，まあまあだったよ」
何様なんだ

 

汗だく

梅雨が明け
毎日暑い日が続いています

梅雨の間は暑いと湿気も高く，かなり不快な感じでした
今は梅雨の頃より気温そのものは高いのですが，直射日光を避ければだいぶ違いますよね

夏になると傷だらけの男キキ
今年は薬がいいのか，それ程でもないかも

さて
いつもボリボリ掻いているからといってキキは汗かきかというと実は違います
汗の量は圧倒的にミ～の方が多いのです

どこかに行って帰宅すると
帽子のつばが変色しているものの，さほど体に汗はないキキ
髪全体が濡れていて，服も変色しているミ～

体型もあるのでしょうか
どちらかというとふっくらしているミ～に対し，キキはガリガリです

毎日勝手に
着替えたり
昼シャワーをしたり
氷をかじったり
好き放題やっている子ども達

夏休みはもう半分過ぎましたよ

 

怖い？

先週土曜日に梅雨明けしたらしいですね

それなのに早速雨がちだった月曜日と火曜日
キキは雨が降らない午前のうちに学校のプールに行ってきました
そして昨日も今日も
明日も行くそうです

毎日プールを満喫しているキキと対照的に，ミ～は夏休みになってから一度もプールに行っていません
まぁ，確かに学年ごとに時間割があったりしてキキと一緒に行けるわけではないのですが，ミ～がプールに行かない理由は他にあります

それは
「おぼれるのいやなのぉ」
ということ

夏休み前の授業ではプールに入り，まだ暑かった７月中旬までは水着の形のとおり日焼けしていたので，授業では入っています
では，何故夏休みになったら入れなくなったのか？

結局違う学年の児童もいるからなのですね

ミ～は１年生なので，違う学年というのはすべて上級生
キキのような人は，ある意味特殊なのでキキにイジワルをされるような事態を想像すべきでないとは思いますが，それでも上級生が一緒のプールだと溺れてしまうと思い込んでいるのですから
「お兄さんお姉さんと一緒でも溺れないよ」
といくら説得してもダメ

それと人見知りもあるみたいですね

最高に美化すれば”憂慮せず誰にも惑わされない”のがキキという人

同じ両親と家庭なのに，ミ～が”憂慮と他人に惑わされる”性格になってしまったのは不思議です

 

スーパーボール

最近毎週通っているような感じですが，今日もキキを連れて科学館の実験教室に行ってきました

今日はプラスチックについて学ぶことになっていて，種類にもよりますが，プラスチックは
熱で柔らかくなること
オレンジオイルで溶けること
を実験で確かめ
薬品を混ぜてプラスチックを製造できること
を実際にやってみるという内容でした

どれも楽しそうにやっていたキキでしたが，一つ気になったのは
とにかく先生の話を聞いていないこと
でした

今日の目玉は多分
薬品を混ぜてゴムを合成してスーパーボールを作る
というものだったのでしょうが，キキは前の手順で起きる反応に気を取られ，次の手順についての説明を全く聞いていないのでした

その挙句
すりきりで１杯入れる薬品を適当に３杯入れたり
ビーカーＡ→ビーカーＢと移すところを逆にＢ→Ａにしたり

それでも何とかできたのは複雑な反応ではなかったからでしょうし
手順を無視すると成功しない
という教訓を与えられなかったのは実に残念でした

でもまぁ，自作のスーパーボールをミ～に見せて得意げだったので，結果的には行って良かったですね

 

昇天

地底の森ミュージアムでの駆除体験によって連れ帰った３匹のザリガニ
一週間ほど毎日ケンカをして暮らしていました

それが
ここ一週間は静かだな
と思っていたところ，今朝腹側を上に出して引っ繰り返っていました

「ほら見ろ，ちゃんと世話しないから死んじゃったじゃないか」
と言うと
「あれぇ～おかしいなぁ」
とつぶやきながら水槽を叩いたりしています

やがてあきらめたようなので
「ちゃんと埋めてきなさい」
と言い渡し仕事に行きました

帰宅すると，水槽も綺麗になっているし，死んでしまった２匹もいなくなっていました
キキは直接ザリガニを触れないので箸でつまんでティッシュにくるみ埋めに行ったとのこと
さらに，生き残ったものも箸でつまんで洗い桶に隔離し
「くせぇくせぇ」
と大騒ぎしながら水槽を洗ったらしいです

なんだ，やればできるじゃないか
と思ったのも束の間
ミ～が
「にぼしがどくだったんだって，おにいちゃんがいってたよ」
と言いに来ました

「なにぃ」
「だって，お父さんの買ってきたにぼしを食わせたら死んだんだから，お父さんのせいだ」

モンスター飼い主
そんな言葉が脳裏をかすめました