ヘルシーカフェのら

ヘルシーな料理と多目的スペースのあるコミカフェ「ヘルシーカフェのら」で起きている日々の出来事をお伝えします。

ファーマーズマーケットでエコバッグがプレゼント

2012-01-12 10:18:51 | のらの日常

新聞でつくるエコバッグはヘルシーカフェのら広場の人気ワークショップですが、そもそものらで販売しているものを(石鹸とか、緑米のパンとか、クッキーとか)プラスチックバッグではなくこの新聞エコバッグに入れて差し上げたいと思って始めたところもあります。

広場でおしゃべりしながらエコバッグを作っていただいてのらの販売に使う。です。でも企画はまだのらではできていません。

もちろん私ひとりでは追いつかないのです。

でも、元騎西高校に避難している双葉町の皆さんうらやましい―ぃ。です。

年末年始の新聞はとても美しい広告が載っていましたので、私はせっせと作りましたよ。

昨日持ってきて、スタッフの長谷川が取っ手をつけるのを手伝ってくれました。

 

なので、1月15日のファーマーズマーケットにはお渡しできるのではないか、と思っています。

中身もうれしいけれど新聞のエコバッグはこれ自体がいただいてうれしいのです。

当日私もいきます。

9時半ぐらいから私たちはいる予定です。

ぜひ、遊びに来てください。

さいたま新都市のケヤキ広場(地下のほうです)です。

見沼の野菜や手作りパンなどもあって、楽しいです。

お目にかかりましょう。

 

新井純子


ようこそ紙芝居の世界へ 2012年1月10日ベビーカフェ

2012-01-10 23:06:20 | 女性=健康プロジェクト

今日のベビーカフェのゲストは、

子ども文化研究家、絵本・紙芝居作家の中平順子(よりこ)さんです。

発語前の小さなお子さんでも楽しめる紙芝居をご紹介くださいました。

DVから逃げて来たママの話から「女の人ひとりを助けると3代助けることになる」ことや、子育ては「まず肌を離すな、次に手を離すな、そして目を離すな」というお話しなど貴重なお話しをきかせていただきました。

「絵本は中に入り込み、紙芝居は外に広がる」を実感!

最後に松井紀子作「ごきげんのわるいコックさん」で

子どももママもスタッフも、みんなにエアーキャンディを分けていただきました!

まちじゅうに、紙芝居が見られるカフェがいっぱいあったら素敵ですね。

中平さんのお店、さいたま市役所近くのカフェ土瑠茶のチャイルドサロンにもぜひお出かけください。

日榮貴子

 

※この事業は、「女性=健康」プロジェクト(MSD株式会社)の支援を受けて実施しています。

※MSD株式会社は、2010年10月1日、万有製薬株式会社とシェリング・プラウ株式会社の統合によって設立された製薬会社です。

 


女性=健康プロジェクト情報交換会(12月14日および15日)

2012-01-06 15:04:13 | 女性=健康プロジェクト

すっかり遅いですが、本日からヘルシーカフェのら仕事始めです。

そして、本日からワークショップも始まっています。

たくさんの方々から新年のあいさつをいただいています。ありがとうございました。

おもいがけない年賀状が一枚ありました。

大学時代の部活動の後輩から東京新聞の記事をみて、とありました。

どんぶり飯を6杯も食べる後輩でした。茨城県からでした。3、11で被災していたようですが、何とかやっているとありました。

さて、時間は前後しますが、12月14日、15日に「女性=健康プロジェクト」の他県との方々と交流会や情報の交換などをさせていただきました。

現在女性=健康プロジェクトは埼玉県さいたま市(ヘルシーカフェのら)周辺のほかに、甲府、富山などでも展開されています。山形でもスタートするそうです。(すでにスタートした?)

参加したのは「ヘルシーカフェのら」のほか、和光子育てネットワーク森田さん(森田さんとは女性=健康プロジェクトが始まるときのシンポジウムとその後の意見交換会でも一緒でしたので、そのつながり)。

甲府市の「地域コミュニティ広場花水木」。

高岡市の「ひとのま」、同じく高岡市の「Nプロジェクトひと・みち・まち」。

大家さんや隣の大家さん実家で活動を始めたババラボの桑原さんも合流してくださいました。

事務局のみなさんを含めて、情報交換会、交流会をしました。

 

花水木さんには私は11月3日に甲府に行ってお世話になりました。

「花水木」はまちづくりのリーダーを養成する「夢甲斐塾」つながりの厚芝さんと雨宮さんが立ち上げました。

厚芝さんと雨宮さん、お二人ともおもいが熱いです。


もとは家具屋だった店舗を借りているので、かなり広いスペースでカフェ、ホームヘルパー研修、生活・介護支援サポーター事業の実践研修など、多彩な活動をしています。

ネットワークと人材が豊富です。感心してしまいます。



高岡市の「ひとのま」、同じく高岡市の「Nプロジェクトひと・みち・まち」からおいでいただきました。

「ひとのま」は、幼児から高齢者、障碍者、不登校児童、引きこもり、ビジネスマン、起業家、主婦、フリーター、若者、学生など、「ごちゃまぜ」のコニュニティ・ハウスです。

共同代表の元島さんは若くて魅力的な方でした。ひとりで料理も作って、イベントもこなしていましたが、それではとっても体が持たないということですが、そのとおりと思います。

2011年7月にオープンしたばかりです。
日々いろいろな企画が開催されていますが、その中の「役に立たない人の会」というものもあって、とってもユニークです。

訪ねてみたい場所です。


「Nプロジェクトひと・みち・まち」は行政や多くの団体とネットワークを結んで様々なイベントや活動をされているようです。


それぞれの土地でユニークであったり、新たな試みであったりと、とても勇気つけられるものでした。

このような交流会や出会いの場を作っていただいた女性=健康プロジェクトには感謝したいと思っています。

 

月食の夜、楽しくて有意義な時間は過ぎていきます。

今年は、さらに新たな取り組みとネットワークを作っていきたいものだと思いました。

15日の夜は昼のワークショップの講師若尾さんをお迎えしての交流会でした。

 

 二日間に渡っての様々な方々の取り組みに知恵熱が出てきそうなほどでした。

皆様、ありがとうございました。

新しい年もどうぞよろしくお願いします。

新井純子


「マザーズ」の紹介

2012-01-05 08:34:11 | のらの日常

引き続き本の紹介です。

この本は私が以前、理事を務めていたNPO女性自立の会の会報に紹介した本でもあります。

私はNPO女性自立の会の理事は辞めましたが、2ヶ月に一度出ている会報に本の紹介などをさせていただいています。

多重債務に陥った女性たちの支援をしているNPOです。そして今では当事者たちが支援する側に育っていったNPOです。

彼女たちといつも話すのは「当事という専門性」ということです。人間関係が上手にできず失敗したり、法律に無知だったりすることもあるけれど、その部分は法律のプロだとか、理事長の有田さんやカウンセラーなどに任せるけれど、「当事者」という部分では誰にも負けませんから・・・

これは12月に実施した乳がんの当事者で、現在は支援者になっている若尾さんの話でも同様だと思いました。

当事者を中心にすえて様々な支援事業が展開されていかなくてはならないのだろうなぁ、と思っています。

さて、「マザーズ」のこと。

金原ひとみはとても若くして芥川賞を受けた作家です。

ちょっとグロテスクな作風で、ずいぶんと年を重ねた私には理解の範囲を超えることが多かった、という印象があります。

でも、彼女は東京新聞に一時期コラムを書いていて、そのコラムは共感をすることが多かったのです。彼女は母になっていました。その子関わりと、夫であり子どもの父親とのやり取りや、社会への発言が見事で、好きでした。そのコラムは終了しています。ちょっと残念でした。

そしたら本が出ていました。

「マザーズ」   

金原ひとみ著

新潮社

1900円+税

同じ保育園に通わせる3人の若い母親たちの物語。

夫とは週末婚でドラックに手を出しながらなんとかバランスを保っている作家ユカ。

子どもは大事に育てたいと思っているのだが、育児に疲れてついには虐待をする専業主婦の涼子。

夫を嫌いではないが、不倫を続けるモデルの五月。

457ページ。文字の小ささももろともせず、いっきに読んでしまった本です。

女・子どもの話と片付けられていたことが、子育ての苦労なんて母親になった女なら誰でもすること、ほんの少しの辛抱、小さなこと、と言われ続けられていた世の中で、若い作家の手によってばーんと書かかれたことに、やっぱりあちこちで世の中が変わる兆しを感じてしまいます。

夫である子どもの父親との関係、友人との距離感、保育園という家庭とは別な子育てする場所。そんなことが丁寧に表現されていきます。もちろん女性たちの気持ちも・・・。

私はモデルでもないし、ドラックはやらないけれし、すでに幼い子どもは大人にっているし、自分の子育てとはかけ離れたステージで展開されている部分もあるけれど、共感するところが多いのです。

ひりひりと胸が痛くなって、彼女たちの背中をさすってやりたい気持ちにもなります。

以前主婦たちが主役の小説を何冊か読んだことがありましたが、もちろんとても興味深く読んだのですが、その小説は男性が書いたものでした。

この本もヘルシーカフェのらに置きます。

 

新井 純子

 


「パパと怒り鬼」という絵本の紹介

2012-01-04 12:35:08 | のらの日常

おめでとうございます。

あっという間に新しい年がきて4日が過ぎようとしています。

本日から仕事が始まった方もいらっしゃるようです。

私の毎日もいろいろあって、ブログにアップするのがおいつかないのです。

せっせとアップできる方々がすばらしいなぁ、とおもいながら私のペースで書いております。

今年もどうぞおつきあいください。

昨年も様々な方から本を送っていただいたり、自分でも買ったりして本も読んでいました。それらの本も紹介したいなぁ、とおもいながら年が明けてしまいました。

そんな本の紹介です。

この本は「ボイの絵本出版プロジェクト」のメンバー 荒川ユリ子さんから送っていただいたものです。

一冊目は「パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに―」というノルウェーの絵本です。

 

 

グロー・ダーレ作 

スヴァイン・ニーフース絵

共訳 大島かおり 青木順子

ひさかたチャイルド(電話03-3813-7726)

 定価 本体1800円+税

「児童虐待」とか「ドメスティック・バイオレンス(DV)」なんていう言葉が出てきて、それらが新聞やテレビなどでも使われだしたので、市民権を得てきています。

今までは「子どものしつけのため」とか「夫婦のけんかは犬も食わない」と言われ、個人的なこと、家庭内のこと、と片付けられていたことが、実は犯罪、との認識で表面にでてきました。

「言葉」ができるってすごいなぁ、とおもいます。

「児童虐待」とか「ドメスティック・バイオレンス(DV)」なんていうのは自分とは関係ないよ、遠い世界の話だよ、特別な人のこと、と思っている人も多いでしょう。

私は、そうは思っていません。個人の課題というのではなくて、今の時代の社会の課題なのだから無関心でいて欲しくないと思っています。当事者でない人の力こそ必要だったりします。

「パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに―」は夫婦間の暴力(主に夫が妻に対してのことが多い)がある家庭で過ごす子どもたちがどんなに恐怖を抱いているか。

小さい体をさらに小さくして嵐が過ぎるのを待つだけの子どもたちを救おうとノルウェーで作られた絵本が日本でも日本語に翻訳されて出版されました。

「お家でおきていること、誰かにはなしてもいいんだよ」とのメッセージです。

ボイという主人公の男の子とママはいつもパパの機嫌をうかがって暮しています。

「怒り鬼」がパパにとりつくとママを殴ります。

ママは「パパがいないと暮せない」とパパの暴力を口止めします。そしてボイは「パパが怒って、ママに暴力を振るうのは自分のせいだ」と思ったりします。

これらの気持ちは、ノルウェーの子どもばかりではなく、世界共通の子どもたちに言えるのではないか。いい子であればあるほど・・・・。

この本のステキなところは、加害者の再生プログラムの存在も伝えているところです。悪者を見つけてその人ひとりのせいにすることはしていません。実はDV加害者も助けを求めているのだと思うのです。

あやまちを犯しても乗り越えられるのです。きちんと自分自身と向き合う時間を重ねることによって、弱いものいじめをしなくなるのだと思います。

子どもは小さくて、なかなか外に状況を伝えられないけれど、もしもそのような状況を知ることがあれば専門家につないでほしいなぁ、と思います。

私は専門家ではないからカウンセリングはできないけれど、ここに行けば相談にのってくれるよ、こんな本があるよ、ということは伝えられると思います。

また、困りごとがあれば、口に出してみるのがいいと思います。

新年そうそうにちょっと怖い本の紹介でしたが、ヘルシーカフェのらレストランの本棚に入れておきますので、興味にある方は手にとって読んでみてください。

 

 

のらデジカメで写した月食中の月↑

新井 純子