おめでとうございます。
あっという間に新しい年がきて4日が過ぎようとしています。
本日から仕事が始まった方もいらっしゃるようです。
私の毎日もいろいろあって、ブログにアップするのがおいつかないのです。
せっせとアップできる方々がすばらしいなぁ、とおもいながら私のペースで書いております。
今年もどうぞおつきあいください。
昨年も様々な方から本を送っていただいたり、自分でも買ったりして本も読んでいました。それらの本も紹介したいなぁ、とおもいながら年が明けてしまいました。
そんな本の紹介です。
この本は「ボイの絵本出版プロジェクト」のメンバー 荒川ユリ子さんから送っていただいたものです。
一冊目は「パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに―」というノルウェーの絵本です。
グロー・ダーレ作
スヴァイン・ニーフース絵
共訳 大島かおり 青木順子
ひさかたチャイルド(電話03-3813-7726)
定価 本体1800円+税
「児童虐待」とか「ドメスティック・バイオレンス(DV)」なんていう言葉が出てきて、それらが新聞やテレビなどでも使われだしたので、市民権を得てきています。
今までは「子どものしつけのため」とか「夫婦のけんかは犬も食わない」と言われ、個人的なこと、家庭内のこと、と片付けられていたことが、実は犯罪、との認識で表面にでてきました。
「言葉」ができるってすごいなぁ、とおもいます。
「児童虐待」とか「ドメスティック・バイオレンス(DV)」なんていうのは自分とは関係ないよ、遠い世界の話だよ、特別な人のこと、と思っている人も多いでしょう。
私は、そうは思っていません。個人の課題というのではなくて、今の時代の社会の課題なのだから無関心でいて欲しくないと思っています。当事者でない人の力こそ必要だったりします。
「パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに―」は夫婦間の暴力(主に夫が妻に対してのことが多い)がある家庭で過ごす子どもたちがどんなに恐怖を抱いているか。
小さい体をさらに小さくして嵐が過ぎるのを待つだけの子どもたちを救おうとノルウェーで作られた絵本が日本でも日本語に翻訳されて出版されました。
「お家でおきていること、誰かにはなしてもいいんだよ」とのメッセージです。
ボイという主人公の男の子とママはいつもパパの機嫌をうかがって暮しています。
「怒り鬼」がパパにとりつくとママを殴ります。
ママは「パパがいないと暮せない」とパパの暴力を口止めします。そしてボイは「パパが怒って、ママに暴力を振るうのは自分のせいだ」と思ったりします。
これらの気持ちは、ノルウェーの子どもばかりではなく、世界共通の子どもたちに言えるのではないか。いい子であればあるほど・・・・。
この本のステキなところは、加害者の再生プログラムの存在も伝えているところです。悪者を見つけてその人ひとりのせいにすることはしていません。実はDV加害者も助けを求めているのだと思うのです。
あやまちを犯しても乗り越えられるのです。きちんと自分自身と向き合う時間を重ねることによって、弱いものいじめをしなくなるのだと思います。
子どもは小さくて、なかなか外に状況を伝えられないけれど、もしもそのような状況を知ることがあれば専門家につないでほしいなぁ、と思います。
私は専門家ではないからカウンセリングはできないけれど、ここに行けば相談にのってくれるよ、こんな本があるよ、ということは伝えられると思います。
また、困りごとがあれば、口に出してみるのがいいと思います。
新年そうそうにちょっと怖い本の紹介でしたが、ヘルシーカフェのらレストランの本棚に入れておきますので、興味にある方は手にとって読んでみてください。
のらデジカメで写した月食中の月↑
新井 純子