カラオケに行くと岸洋子の歌は極端に少ない。「夜明けの歌」「希望」「枯葉」
などあまり記憶がないなあと思う。なぜなのかなと思うが、岸洋子の歌はメジャ
ーではない、難しい、ということが影響しているのか。
LP版の中に素晴らしい歌が多く、シングル盤が少ないということは関係あるの
だろうか。岸洋子のライブ盤「岸洋子リサイタル」の中の曲は特にすばらしい。
夜のメロディ
この頃あたしは
一本指のシンフォニー
愛の生命
ラスト・ワルツ
わかっているの
心の歌をきいてると
愛あるかぎり
私の回転木馬
枯葉
祭
ラ・ラ・ラ
今宵あなたが聞く歌は
中でも「愛あるかぎり」が、岸洋子のランドマークかなと思う。個人的にはみ
な好きだが、「祭」を聞くとせつなくなる。献身的に、徹底的に男に尽くす歌
が多い。かよわい女性を歌うことが、男性の感性を刺激するのだろうか。会社
から帰ると毎日のように聞いていた。レコードもだいぶ痛んでいるが、岸洋子
の歌声は健在である。2か月ほど前、百数十枚のレコードすべてを、サンプリ
ング192khz、96khz、24bitでデジタル化した。ノイズも手動で波形修正を施し
た。気が遠くなるような作業だったが、残しておきたかった。レコード愛好者
は、スピーカーの前に陣取り、LP盤を静かに回し、アナログ音を楽しむものと
考えるようだが、それもよし、否定はしない。だが、私のようにずぼらなもの
は、手軽に聞きたくなる場合もあるものだ。それに変わらぬ音を残せた思いは
強い。岸洋子は私の青春そのもの、50年を近くを経た今まで、いつも彼女の歌
を愛している。病魔に侵され、死の間際まで歌い続けたロングドレスの歌姫を
忘れることはできない。
サイトを調べると意外と多い。多くのファンが、岸洋子を大事にしていると感
じた次第です。
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