開業時にはデロルト&マロッシのキャブレターOHは毎日、サンデーレースの応援に止まらずバトルオブザTwinMT-1クラスでは常勝!! BM、グッチ、ドカと集まれTwinって感じだった。
「モトグッチの旧車ですが調子、観てくれますか?」うちのスタッフが受けてしまった。数日経ち入庫。なんなんだこの機種は? デロルトはデロルトでもフラットタイプのスロットルで今まで扱ったことが無く、おまけにパーツの入手困難!!んで片肺状態でお客様はチョイと調整で直ると思い込んでる。
圧縮がまずは左右が大きく異なるし、回転の落ちが悪い。なんとか調子を出さねば!デスビーの付いてるので観るとリターンスプリングは一つ破損。
こんな感じじゃー本腰いれてみっか!!って訳で翌日電気系も観る事にしたのが間違えの始まり。
ばらしちゃってから他の仕事をして時間のせいか誰か触って動いちゃったのか、クランクとデスビーのタイミングがとれない。 時間の経つのが早いのはこんな時が一番。 とほほーそしてまた翌日。
アナログ担当のおいらの工具探し、単三電池2本を入れ替えてタイミングライトを使いキック無しの重いクランクをリアタイアを回させながらタイミング合わせ。納得がいくまで修理したが、右の圧縮をとりもどす為には少なくともヘッドを開けてバルブのクロージングの確認が必要。
「買って、整備をしてもらったところへ持って生きたい。」 お客様はみなそういう気持ちにもなると思う。
こういう車両は動くか廃車するまでほんとうは一箇所のshopでめんどうみてもらうのが正解。
調子でないで納車したことに悔いが残る。
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