旅慣れた二人のお気に入り

北から南から有名な場所を巡り 旅行した中でのすばらしき大きな感動を得られたお気に入りの場所です。

上杉謙信公の像・「敵に塩を送る」

2009-11-27 13:13:46 | 日記
上杉謙信公の像

 上杉謙信は享禄3年(1530)1月21日に生まれる。
 長尾為景の四男として寅年に生まれたことから幼名は虎千代、7歳の景虎の時
 春日山林泉寺に預けられ、当時の六代目名僧天室和尚から教えを受ける。

 謙信の生涯を貫く深い信仰心はこの時培われたものと言われる。
 長じてからの謙信公は七代目の益翁和尚より厳しくも慈愛に満ちた「禅の奥儀」を
 学ばれ和尚様の謙の一字を頂戴して「謙信」と名乗られたのです。

 和尚様と謙信公は血のつながりより強い師弟の「絆」が感じられます。
 謙信公の戦乱の世にありながら清明な思考を持ち、それを貫き通した生き方はこの時
 形づくられたと言われている。

「敵に塩を送る」と言う上杉謙信の有名な話があります。

 太平洋側からの「塩」の道を北条に断たれて苦しんでいた甲斐の人々に日本海側から
 援助の手を差しのべたのである。

 侵略ではなく“平定”のために生涯戦ったのが聖将上杉謙信である。
 戦いに勝利しても上杉謙信は決して、その領土を奪ったり、自分の領土にしなかったという
 また自ら戦いを仕掛けることもなかった。

 27歳の時には出家を志して、高野山に登るが臣下に思いとどまらせられ
 40歳にして法号「謙信」を称し、45歳で剃髪の、後49歳で病に倒れるまで
 生涯その仏道を離れることはなかった。
 
 上杉謙信公は毘沙門天を深く信仰し、軍旗に「毘」の一字を用いた。
「龍」の旗は上杉家が総攻撃を仕掛ける時に本陣に掲げられたと伝わる。

 出陣に際しては神仏の加護を願い、天に代わって、世の邪悪を払う「武禘式」を執り行った。
 生涯女性を近づけなかったのも信仰上の信念によるものであったとも言われる。
 上杉謙信は詩歌・連歌の道にも堪能で、書は近衛流の名手と称された。
 天正5年七尾城外で詠んだ「九月十三夜」は今も人々に親しまれている。

 天正6年(1578)3月9日
 関東平定の出陣を前にして病に倒れ、同じ月の13日突然として逝った。
 享年49歳である。
 遺体は甲冑を着て納められ、上杉家廟所の中央に眠る。



稽照殿入口

2009-11-27 11:25:32 | 日記
稽照殿入口

 上杉神社の宝物殿。

 上杉謙信公の遺品を主として二代景勝公・直江廉続公・中興の名君鷹山公の
 
 遺品・遺墨等がほとんどで、平安より江戸期の絵画・書跡・刀剣・甲冑・武具
 仏器、陶漆器、服飾類等多種多様であります。
 
 重要文化財、重要美術品、県文化財を含む。上杉神社再建に当たり、その宝仏殿として
 創設されたものです。文化財約1000点を収蔵、「愛の兜」もここにあります。
 直江兼続が所有していた「金小札浅葱糸縅二枚胴具足」つまり「愛」の前立の甲冑も
 みることが出来る。
 直江兼続といえば誰しもがピッカピッカに輝く「愛の兜」と前立てを思い出します。
 
 この前立ての「愛」の意味として一般的には仏教の「煩悩即菩薩」を表す愛染明王          という説と火の神や軍神である「愛宕権現」の象徴という説が伝わっている。
 どちらにしても、愛と義を重んじた直江兼続らしい兜といえる。








上杉神社楼門・家訓16ヶ条

2009-11-27 11:05:20 | 日記
上杉神社




 上杉神社

 米沢市街の中心、米沢城の本丸跡地である松ヶ崎公園にあります。
 藩祖上杉謙信を祭る現在の建物は、大正12年(1923)に再建された。

 上杉神社への参道は入口を入ってすぐに上杉軍の旗「毘」と「龍」が見えて
 一つ目の鳥居の先に二つ目の鳥居が見え、その先に黄色く紅葉した木が美しい
 更に進んで行くと大鳥居が見えてきます。

 上杉神社楼門

 手前に拝殿・本殿に入る楼門があり、門を入った先に上杉神社
 米沢市の中心、米沢城の本丸跡に建てられた神社で藩祖上杉謙信を祭る。
 
 現在の建物は質実剛健を掲げる上杉家らしく威風堂々とした建物は大火を受けて
 大正12年(1923)に再建されたもの

 上杉家の家紋は「竹に2雀」

 お手水はどこでもよく見られるのは「竜神」の口ですが、上杉神社のは「虎」の口である。
 上杉謙信公の俗名は、幼名虎千代・元服して景虎・1561年上杉憲政の養子に迎えられ
 上杉政虎に改名して、同年冬、将軍足利義輝の一字を賜わって、上杉輝虎に改名する。
 上杉謙信と称するのは1570年41歳の時からである。

 境内には宝在心(上杉謙信公が残した上杉家 家訓16ヶ条)の石碑があります。



 1:心に物なき時は心広く体泰(やすらか)なり2:心に我儘なき時は愛敬失はず

 3:心に欲なき時は義理を行う        4:心に私なき時は疑うことなし

 5:心に驕りなき時は人を教う        6:心に誤りなき時は人を畏れず  (へつら)

 7:心に邪気なき時は人を育つる       8:心に貧(むさぼり)りなき時は人に諂うことなし

 9:心に怒りなき時は言葉和らかなり    10:心に堪忍ある時は事を調(ととの)う

11:心に曇りなき時は心静かなり      12:心に勇みある時は悔やむことなし

13:心いやしからざる時は願い好まず    14:心に孝行ある時は忠節厚し

15:心に自慢なき時は人の善を知り     16:心に迷いなき時は人を咎めず