江別から笑顔を発信! 林かづきの活動日記

私たちが住む江別のことや、毎日のこと、感じ考えることをわかりやすい言葉で綴ります。

北海道予防医療セミナー

2008-12-07 | Weblog
昨日午後から『北海道予防医療セミナー』に参加しました。
北海道大学大学院医学研究科医療システム学の
前沢政次教授座長のもと、
講演やシンポジウムが展開されました。
80名ほどの参加者の中には、医師や保健師さん、
行政の方、議員などなど、異業種が集まりました。

★医療危機などの問題は、医師やコメディカルだけで
解決する問題ではない
ことを、
集まったメンバーを見て、再認識したところです。

更別村国民健康保険診療所の所長である 
山田康介医師の予防医療への取り組みを
お聴きいたしました。町民といかにつながるか、
ということを念頭に活動。
平成18年度は住民一人当たりの医療費(国保)が
全道で低い方から数えて2番目。30万円ほど。

シンポジウムでは、町立寿都診療所所長の
中川貴史医師が司会となって、
医療法人財団 夕張希望の杜・理事長の村上智彦医師、
地域医療を守る地方議員連盟 前代表の金子益三さん、
寿都町役場 町民課健康づくり係 主幹の西弘美さんが
活動報告、そして参加者との情報交換を行いました。

地域医療を守る地方議員連盟には、活動趣旨に私も賛同しています。

夕張の村上先生のお話をお聴きしたのは3回目、
本も読んでいましたが、
今回、やっと自分の理解が深まった感じがしました。

<お聴きしたなかでの、私が理解するポイント>
・高齢化率43%は全国一位。
・夕張希望の杜 公設民営 夕張市律診療所19床、
老健夕張40床
 職員88名のところ、60歳以上9名 定年なし


■医療崩壊の原因

・行政の問題⇒不作為、無策、既得権益、公務員体質
・住民の問題⇒モンスター、権利意識、過剰な期待
・医療の問題⇒権限の医師への集中、ミスマッチ
・政策の問題⇒医療費削減政策、社会保障への投資不足
・マスコミ ⇒石叩き、不勉強な報道、視聴率目的

■需要と供給のアンバランス
疾患の構造=生活習慣>普通の疾患>稀な疾患
医師の育成=総合医<地域医療<専門医
生活習慣の疾患の方が多いのに、専門医が多すぎる日本。

■まとめ 雑感
・医師に権限・役割が集中しすぎ。
・医療は手段であり、目的ではない。
・在宅で亡くなるということをするには、
 家族にも責任が必要。
・ほんとうに地元に病院が必要なら、
 地元の病院を住民が利用すること。
・互いに支える医療が今後は大事。

情報交換でも、忌憚ない生の、現場の声が行き交いました。
医療の専門用語はわかりませんでしたが、
まずは、職業にかかわらず、当然のことですが、
一人ひとりが『自分の健康は自分で守る
この意識をもつところが第一歩だと認識しました。