釣った魚は「レストラン海音」で捌いてもらった。さすが職人さん、桜の飾りが粋だ。素材も良いけど、脇を固める飾りもエエ。皮の湯引きなんて初めて食べたけど美味しかった。私の泊まった洋室は綺麗ではない、お風呂も天然温泉ではない、でも、それを補う従業員の笑顔とサービスがあり、心からリフレッシュできた2日だった。
釣行当日
早起きして船着き場に行くと、私が最後の客だった。皆は何時に集合したのか。船内で横になってと言われ、その通りにして2時間過ごしたが、睡眠不足が災いし、久々に船酔いした。せめてもの救いは渡礁前にスッキリした事だ。近島イキツケに渡ったが、まだまだ暗い。しかも軽い二日酔いと船酔いで頭痛がする。お茶を飲みながら休憩。今度は腹痛だ。やむなく磯際に施肥した。ちゃんと紙を持っていて良かった。普段なら気にならないオキアミや撒き餌の香りも、今朝はやけに堪える。休みながら準備したので40分も費やしてしまった。朝6時40分、戦闘開始。普段よりも士気体力共に低く、頼りは宇和島で鍛えた練度だけ。潮が強烈に右に流れる。撒き餌を繰り返していると、小さい鰯の大群がエサに突進していくのが見えた。浮きが沈んでも鈎にかからない。そのうち青物が鰯を蹴散らしてくれたが、暫くするとまた鰯が寄ってきた。船頭は引潮に変わってからの方が良いと言っていたので、勝負はこれからか。潮が緩み始めた時、浮きが海中へ消えた。レーダーに反応アリしっかりと合わせてハンドルを回すと、糸が出てゆく。しまったドラグが緩過ぎた。増し締めしたが鈎が外れて逃げられた。残念。鈎を1サイズ大きくして戦闘再開。すると直ぐに結果が出た。エサに向って突進する魚影があった。我敵発見ス今度はしっかり竿の粘りを利かし、慎重に取り込んだ。やったグレだ。その後34㎝のグレを追加しこれからと思ったら、潮が川のように左に流れ始めた。この後は小さいグレしかかからず、時間切れ終了となった。色々あったけど、グレを釣り上げ、エエ気分で帰途についた。