福良の筏でチヌがつれ始めたとの情報を得た私は、各方面に待機する友軍に出撃を促した。しかし、厳寒期のチヌより反応が悪く、久々にソロ活動となった。狙いは勿論ノッコミのチヌだ。これまでであれば100%鰈を狙って出撃しているところだが、船宿の釣果報告がチヌと変わらないくらい芳しくないため、思い切ってチヌ狙いにした。この時期には珍しく朝は摂氏1度まで冷え込んだ。船宿に着いてびっくり。お客が少ない。こんなに駐車場がガラガラなのは久しぶりだ。特にお気に入りの筏は無いため、船頭さんお勧めの筏に上がった。6時20分に戦闘開始。まず手を海水に漬けて水温を確かめると鳴門と変わらないくらいだ。あまり冷たくなかったので、餌盗りの活性も少しは高いかなと心配しながら竿の準備に取り掛かった。私は筏竿1、チョイ投げ2の布陣で魚の反応を待った。もちろんチョイ投げは撒き餌に集まる鰈を狙うためだ。開始1時間30分、全く生体反応無し。今日は風も穏やかで、雲も無く絶好の釣り日和だ。春の日差しが体温を上げてくれる。エエ感じじゃ。500円で借りた七輪&薬缶セットで中挽きのエメラルドマウンテンをブラックでやる。旨い。思わず釣りに来たのを忘れてしまいそうになる。気分を新たにシラサエビ団子を投入。中層で団子をつつく反応があり、魚が集まっていることが解った。暫くすると懐かしい魚信が竿先に表れた。慎重に見極めて間違いなく喰ったと思ってから大きく合わせた。リールから糸が出る音がする。それなりの大きさだ。でも去年釣ったコブ鯛の引きに比べれば大した事は無い。時折強く抵抗するため少し糸を出しながらやや強引に巻き取る。これはチヌの感触に間違いない、浮かんできたのは銀色のチヌだった。用意していた玉網で取り込んで一安心。大きなお腹はノッコミの証。スカリに投入して釣りを続ける。この後は雑魚の魚信が2回だけ。全く生体反応無し。タナを変えても餌を変えても餌は原型を留めたまま返ってくる。ある程度覚悟はしていたが、何とかしなければ。状況を確認するため海水の温度を確かめてみると、朝よりかなり冷えている。水温の低下は釣果に悪影響を及ぼす。。。しかし、続けるしかない。結局釣れたのは朝の1匹だけだった。帰宅後はチヌの刺身を堪能した。海の恵みに感謝。