釣は「ドラマ」なんですよⅡ

本日は大洗沖堤防にて鰈釣りです。実は昨日寝坊したため、一日予定がずれたのでした。釣りの前の日はを飲んでもなかなか眠れず、睡眠時間は累計3時間。眠い目をこすりながら出発しました。いつもより遅めに渡船「栄光丸」が出発し、朝6時28分から釣り開始。天気もで、海風が心地よいくらいでした。連休の最終日でしたが、釣り客は少なめでした。船長曰く、「昨日は北側で鰈が上がったよ」と。指示通りに北に行くつもりが、他の人に先を越されてしまい、いつも釣り座を構える南側にて作戦行動開始!投げ竿を4本遠近投げ分けて、魚信を待つ。朝一は最も釣果の期待される時間なので、竿先を睨んでいた。20分位経過しても魚信が無いので、少しさびいて様子を伺っていたところ、「レーダーに反応アリ」鈴の大きな音ががはっきりと聞こえた。最も硬い三本継ぎの竿が大きく揺れた。「攻撃開始!」鈴を外して大きく竿をしゃくると、尋常ではない重みが竿から全身に伝わる。こいつは久々の大物の予感。それが証拠に、リールを巻き始めると、鰈特有の縦引き。しかも強烈!!気色エエなーっ!!強靭な竿が緩やかなカーブを描き、相手の風格を予測させる。リールが一回転するたびに強烈な縦引き。おのずと巻き手も慎重になる。ゆっくりとポンピングしていると、3号の黄色い道糸から赤色の力糸に変わった。その瞬間奴は姿を現した。これまでに見たこともないような大物だった。堤防から海面まで6m弱あり、抜き上げることは不可能だった。すかさず6.2mのたも網を用意するが、下に潜り込もうとして執拗な抵抗にあい、上手に取り込めない。隣の人が助太刀してくれて、ついに奴は我が軍門に下った!!「我、作戦ニ成功セリ!!」伸びきった網の柄が弧を描き、奴の重さを示している。振り出し式なので、柄を手前に引いて短くすれば良いのに、焦ってそのまま持ち上げてしまったため、苦労した。奴の長さは46.5cm、重さは1.1kg。本日最初で最後の魚信を捉えた会心の釣果だった。一匹しか釣れなかったが、十分満足できる釣果である。自分の作った仕掛けで、自分の狙ったポイントで釣った大物、一生忘れる事はないであろう。