11月17日、土曜日。
札幌市教育文化会館まで、
Noism07新作講演「W-view」を見に行った。
「芸術の神様が降りてくる瞬間」
(茂木健一郎×町田康/金森穣/山下洋輔/
立川志の輔/荒川修作)を読んで、
「金森穣」という人の存在と、
「Noism」というダンスカンパニーの存在を知る。
ネットで「金森穣」を検索したら、
なんと近々札幌で講演をやるという
情報が出てきたので、
昨日その講演を見に行ってきたのである。
いやはや、すごかったです。
いきなり、不気味にうごめいている
色のかたまりがスクリーンに表れて、
何がなんなのかよく分からない
認識状態に陥った。
舞台のいろんな場所で、
並列してたくさんのダンサーが
踊っている。
よく動いている人、そして、
止まっている人。
気が付くと、
音のない空間のなかで、
ダンサーたちの踊る息づかいとか、
足と舞台の触れ合う音、
身体の動作に伴う音が聞こえてくる。
まるで、舞台の上にいる
ダンサーたちが、
一つの大きな身体のように見えた。
舞台が終わると、
金森穣さん、ダンサーたちとの
質疑応答の時間が設けられた。
こういう場って、すごいよね。
「見るものと見られるものの関係」とか、
「金森穣さんってどんな人」とか、
「キレイに踊れるようになるには
どうすればいいですか?」(小学生の女の子)とか、
いろいろな質問に、
金森穣さんやダンサーたちが丁寧に応えていた。
会場を後にして、
ぼくも質問したいことが
いろいろと頭に浮かんできた。
舞台の上で踊っているダンサーたちは、
他人の存在をどうやって感じているんだろう?
前を向いていると後ろは見えないわけで、
でも、舞台の上のダンサーたちは、
他の人がどこにいるかを、
それなりに把握しているように見えたのである。
(ちなみにぼくは、2階席の真ん中だった。
2階席の真ん中は、専門的な人がよく座るらしくて、
周りの人達の会話を聞いていたら、金森穣さんや
Noismのことにかなり精通しているようだった。)
また、複数のダンサーの
連動した動きは、すごく興味深い。
各人各人の身体感覚や時間の流れ方は
違うと思うんだけど、それにもかかわらず、
みごとに動きや位置が連動される。
もしかして、他人の身体も
自分の身体のように感じているのだろうか?
質疑応答のとき、金森穣さんが、
「これからは地方ですよ!」と
言っていたのが、とても印象的だった。
インターネットを通して
「架空の他人」(by金森穣)に
慣れすぎている僕たちにとって、
「コミュニケーション」というのは、
とても大きなテーマ問題だと思う。
札幌市教育文化会館まで、
Noism07新作講演「W-view」を見に行った。
「芸術の神様が降りてくる瞬間」
(茂木健一郎×町田康/金森穣/山下洋輔/
立川志の輔/荒川修作)を読んで、
「金森穣」という人の存在と、
「Noism」というダンスカンパニーの存在を知る。
ネットで「金森穣」を検索したら、
なんと近々札幌で講演をやるという
情報が出てきたので、
昨日その講演を見に行ってきたのである。
いやはや、すごかったです。
いきなり、不気味にうごめいている
色のかたまりがスクリーンに表れて、
何がなんなのかよく分からない
認識状態に陥った。
舞台のいろんな場所で、
並列してたくさんのダンサーが
踊っている。
よく動いている人、そして、
止まっている人。
気が付くと、
音のない空間のなかで、
ダンサーたちの踊る息づかいとか、
足と舞台の触れ合う音、
身体の動作に伴う音が聞こえてくる。
まるで、舞台の上にいる
ダンサーたちが、
一つの大きな身体のように見えた。
舞台が終わると、
金森穣さん、ダンサーたちとの
質疑応答の時間が設けられた。
こういう場って、すごいよね。
「見るものと見られるものの関係」とか、
「金森穣さんってどんな人」とか、
「キレイに踊れるようになるには
どうすればいいですか?」(小学生の女の子)とか、
いろいろな質問に、
金森穣さんやダンサーたちが丁寧に応えていた。
会場を後にして、
ぼくも質問したいことが
いろいろと頭に浮かんできた。
舞台の上で踊っているダンサーたちは、
他人の存在をどうやって感じているんだろう?
前を向いていると後ろは見えないわけで、
でも、舞台の上のダンサーたちは、
他の人がどこにいるかを、
それなりに把握しているように見えたのである。
(ちなみにぼくは、2階席の真ん中だった。
2階席の真ん中は、専門的な人がよく座るらしくて、
周りの人達の会話を聞いていたら、金森穣さんや
Noismのことにかなり精通しているようだった。)
また、複数のダンサーの
連動した動きは、すごく興味深い。
各人各人の身体感覚や時間の流れ方は
違うと思うんだけど、それにもかかわらず、
みごとに動きや位置が連動される。
もしかして、他人の身体も
自分の身体のように感じているのだろうか?
質疑応答のとき、金森穣さんが、
「これからは地方ですよ!」と
言っていたのが、とても印象的だった。
インターネットを通して
「架空の他人」(by金森穣)に
慣れすぎている僕たちにとって、
「コミュニケーション」というのは、
とても大きなテーマ問題だと思う。