坂道をのぼりながら

感じたこと、考えたこと、などなど。

なんだか、せせこましい話で

2010-12-30 18:56:25 | Weblog
「カバーをお掛けしてもよろしいでしょうか?」
と、店員さんに言われた。東京の、とある本屋さんにて。

こう言われると、ぼくは少し戸惑ってしまうのだけど、
どうして戸惑ってしまうんだろう?

「カバーをお掛けしますか?」
だったら、分かるのです。

カバーを掛けてほしいときは、
「はい、お願いします」
と返事すれば良いし、
カバーがいらないときは、
「いいえ、いらないです」
と返事すれば良いので。

でも、
「カバーをお掛けしてもよろしいでしょうか?」
と言われると、なんというか・・・。

このときは、どういう返答をすればよいのだろう。
この質問を文字通りに受けとめて返答すると、
カバーを掛けてほしいときは、
「はい、よろしいです」
カバーがいらないときは、
「いいえ、よろしくないです」
となると思うのだけど、
うーん、ちょっと変ですよね、こういう答え方は。

なので、少しぐずぐずしてしまって、
「あ、えっと、カバーはいらないです・・・」
みたいな感じになってしまう。

たぶんだけど、「カバーを掛けてもよろしいでしょうか?」のほうには、
「私たちは、book coverを付けることを厭いませんよ。
ご遠慮なさらないでくださいね」
というメッセージが含まれていて、
それが積極的にお客さんに伝わることが意図されているんだと思う。
うーん、でもこれはぼくの思い込みかもしれない。

とにかく、「カバーを掛けてもよろしいでしょうか?」と聞かれて、
「あ、えっと」という1秒くらいのあいだ、
「うん?お店の人がbook coverを掛けても良いかと聞いているぞ。
ぼくはbook coverはいらないのだけど・・・。えっと、えっと・・・。
なんで、そんなややこしい訊き方をするんだ!」
と、少し混乱してしまうのである。

そういうわけで、ぼくはシンプルに
「カバーをお掛けしますか?」と訊かれるほうが良いのだけど、
こういうのは人によって感じ方が違うのかな。
すべてはぼくの気のせいなのかもしれない。
なんだか、せせこましい話でごめんなさい。

ちなみに、英語だとこんな感じのやりとりになるのだろうか。

やりとり1。
「Dou you need a book cover ?」
「Yes, I need. (No, I need not.)」

やりとり2。
「Would you mind if we put a cover on this book ?」
「No, I wouldn't.(Yes, I would.)」