坂道をのぼりながら

感じたこと、考えたこと、などなど。

時間的なファクターを意識するということ

2006-02-28 01:32:04 | Weblog
第2613号 2004年12月13日
対談
内田樹×春日武彦

中腰で待つ援助論
――時が流れ出し,ケアがはじまる

http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2004dir/n2613dir/n2613_01.htm

内田樹さんと春日武彦さんの対談、うんうんと唸りながら読んだ。
神経症は、時間のファクターが無いことに原因があるのではないか、
という議論に、なるほど、と思った。
たった今、今日一日で問題は解決しなくて、2,3日たったら、
1週間たったら、あるいは1、2年したら、少しずつ良いほうに
自然と進んでいくかもしれない、という感覚が救いになるのだと。

少し話が違うのかもしれないけど、一日の中で変化を付けることが
大事なんだと思った。
寝ること、洋服を着替えること、お風呂に入ること、買い物に行くこと、
違うことを考えること、手足を動かしてみること、など。
それまでずーっと考えたりしてると頭がうまく働かなくなるから、
そういうときは、いったん切り上げて、別のことをやったりする。
少し時間がたってからまた考えたりする。
自分にとって難しい問題は、無意識の領域で、ぐつぐつ煮込まれている。
あるとき、ふと意識に上ってきたりする。

時間的なファクターを意識するということは、
無意識とうまく付き合うための一種のコツみたいなものなのかもしれない。

両氏とも本をたくさん書かれているから、読んでみたい。
「他者と死者―ラカンによるレヴィナス」がおもしろそう。

****

猫を飼ってみたくなったかも。

http://yu-net.info/swfup/viewswf.php/2145.swf

http://www.geocities.jp/ningen_iinya/iinya.html

雨の中、猫と遭遇

2006-02-25 13:18:28 | Weblog
おととい、昨日は、
10時半に研究室にゆく。

修士論文の発表前は午後2時とかに出勤していたのに、
発表が終わってからの方が忙しくなっている。

というのも、卒業していく前に、新しいマシンに、
これまでに作ったシステムを移行させたり、
自分の研究を次の人たちが研究しやすいように、
伝えたりしないといけないからである。

なかなかうまく作業が進まず、
春がまだまだ遠くに感じられる。

昨日、自転車で家に帰る途中に、キャンパスの中で
一匹の猫と遭遇した。大学は春休みだから、人気が少ない。
夕方から降りだした雨が、とても冷たかった。
あたりはすっかり暗くなり、街灯のオレンジの明かりが猫を照らしていた。
猫もとても寒そうで、体を丸めてわき道の少し段になっているところに
座っていた。
自転車で近寄ると、猫もこちらに近寄ってくる。人懐っこい猫だ。
僕の足に、体をぐりぐりとすりつける。ときどき僕の顔のほうに
向かって、前足を思いっきり伸ばして飛んでこようとしていた。
でもあんまりジャンプ力がなくて、ひざの辺りまでしか届かない。
何度か猫の頭をなでたりもした。僕は動物を飼ったことがなく、
触るにはちょっとした勇気がいった。

雨はあいかわらず降り続いている。
そろそろ猫とさよならをしないといけない。
猫はなかなか離れなかったけど、少しずつ自転車を前におし進めていくと、
猫も少しずつ離れていった。ニャーという鳴き声が聞こえてきた。
それまでは聞こえていなかった雨音が、急に聞こえ出した。

自転車にのり、その場を離れる。
少し行ってから、さっきの場所を振り返ってみると、
猫は再び、通りかかった人の足の回りをスリスリしていた。

地黒の手は、力強くそして暖かく

2006-02-21 13:19:31 | Weblog
おととい、博士課程の試験を受けるための新幹線で神戸入り。
試験は、昨日の朝行われた。

ところで、神戸はタクシーがとても多い。
運転のおじさんいわく、
お客さん一人に対して、三台のタクシーがあるとのこと。

神戸大学から新神戸駅にいくために、
たまたま学内にいたタクシーにのる。
冷たい雨の降る正午だった。

運転手のおじさんと会話がはずむ。
神戸はきれいな街ですね、というと、
そうでしょう、神戸はとても静かで
学問をするにはもってこいやねん、とおじさん。
このあたりは結構震災がひどかったんよ、
いまはだいぶきれいになってるけどね。
まださら地のところもあるねん。
僕は震災のとき、風邪で学校を休んでいたから、
テレビのユースでその様子を見ていた。
中学校の図画工作の授業で、震災をテーマに絵を
書く時間があって、たしか、高速道路の支柱が折れて
倒れている様子を書いたような。

神戸はご飯もおいしいねん、
神戸大の学食でもちょくちょく食べてますわ。
僕が受験に受かったら、学食で見かけるかも
しれませんね。
そんときは声をかけてな。

最後に、おじさんと握手をして別れた。
薬指には指輪が光っていた。
地黒の手は、力強くそして暖かく感じた。
再開できるように祈りを込めて。

ジブリ占い

2006-02-18 23:02:14 | Weblog
ジブリ占い
http://u-maker.com/2918.html

僕は、「トトロ」でした。

トトロのあなたは、一言で言うと、のんびり屋さん。多少の問題が起こっても、気にすることのない楽天家タイプです。そんなあなたに周りの人たちも気を許し、のほほんとした存在感になごんだ空気を感じているはず。ドングリは常に携帯しておくと良いでしょう。ラッキーアイテムは傘。持っていなければ出会いが、持っていれば成長します。


ふむふむ。
ところで、傘は、持ってたほうがいいのか、
持ってないほうがいいのか・・・。
明日は雨は降らないだろうから、持たずに出かけよう!

***

修士の発表会が終わった。
とりあへずひと安心。
どこかに、ふらふら一人旅にもでもゆきたい気分。



頭の体操

2006-02-16 03:24:25 | Weblog
いま図のような長方形のテープがあります。
「一筆書き」で、テープの表と裏の真ん中のラインを通るような線を書いてください。(テープは、まな板のような「厚さ」を持っていないものとします。つまり、テープの端っこから、反対側にいくことはできません。)

図のテープだとちょっと短いかもしれないので、
もうちょっと長めのテープを想像したほうがいいかもしれないです。
(微妙にヒントになってたりする?そうでもないかな・・・)


今日の一句

2006-02-12 22:02:52 | Weblog
月光の 我がゆく先を 照らすかな
星きらめきし 寒空のもと


天の川 流るるさきの いづこなり
人みな知らず 天のみぞ知る

科学するこころ

2006-02-12 02:56:57 | Weblog
「水は答えを知っている」という本があるとのこと。
ネットサーフィンで現実逃避をしていたら、たまたま見つけた。

2人の科学者が、この本の批評をされていた。

茂木健一郎(脳科学者)
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A34RWA07SZNYJ3/ref=cm_cr_auth/250-0766227-1068221

田崎晴明(物理学者)
http://d.hatena.ne.jp/hal_tasaki/20051217


自然を相手に研究するときには、
人間が自分の頭で都合よく解釈するのはまずい。
たしかに人間は認識の外には出ることができない。
でも、だからこそ、
自然の発する声に、粘り強く、耳を傾ける姿勢が大事なんだと思う。