坂道をのぼりながら

感じたこと、考えたこと、などなど。

すっかり秋

2007-09-28 23:46:39 | Weblog
ふぅ~、とりあへず、
引っ越し作業の前半が終了。

引っ越し業者の人達が午前中に来て、
梱包した段ボールや洗濯機、冷蔵庫などを
全部持っていってくれた。

いま部屋には、
必要最低限のものしか残っていないので、
がら~んとしていて、
なんだか寂しい感じがする。

最近、夜になると、
月もきれいだし、風もすずしいし、
虫の鳴き声もどこからか響いてきて、
すっかり秋である。

今日の読書。
「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹

ちょっと恐ろしいサウナ

2007-09-26 21:45:38 | Weblog
今日は、引っ越しの準備。

本や服や資料などを、
どんどんダンボールに
詰め込んでいっているものの、
なかなか詰めるべきものが
減っていかないのが不思議である。

部屋をあっちこっち動き回ったり、
ダンボールをせっせと運んだりして、
筋肉にだいぶん疲れを感じているので、
その筋肉の疲れからすると、
もっと作業が進んでいてもおかしくない
ような気がするのであるが、
ふと部屋の様子を見回すと、
作業を始めた当初とあまり変化がないように
思われ、より一層、筋肉の疲労が意識されてくる。

そんなとき、頭の中に、
何の芽かわからないけど、
小さな芽がぴょこっと顔を出した。

物理学の複雑系や非線形科学と
よばれる分野で、
「分岐(bifurcation(バイファケーション))」
という概念が登場するが、
一体、「分岐」とは何なのか?

引っ越しの作業にちょっと疲れて、
ぼーっとしていたら、「分岐」を説明するための、
おもしろそうな例えを、2つ思いついたのだ。

1つ目の例え。

いま、ぼくは、
「サウナ」の中に入っているとする。
そして、この「サウナ」は一度中に入ると、
外に出られないという、ちょっと恐ろしい
サウナなのである。

ところで、ぼくは、サウナに入ったことがないので、
どんな感じなのかよく分からないのだけど、
たぶん、タオルを腰に巻いて、
じっと座って、タラタラと汗を流しているだろう。

いま、じっと座って、タラタラと汗を流しているときの
「温度」を、40℃としてみよう。

そして、外にいる誰かが(機械でもいいけど)、
サウナの中の温度を、40℃から少しずつ上げていくのだ。

5分おきに、0.1℃ずつ、上げているとする。

40℃、40.1℃、40.2℃、40.3℃・・・・・・。

さて、ここで何に興味があるかというと、
「ちょっと恐ろしいサウナ」の中に入っている、
「ぼくの振る舞い」にである。

最初のうち、つまり、
40℃、40.1℃、40.2℃、40.3℃くらいのときは、
ぼくの振舞いは、やっぱり、タオルを腰に巻いて、
じっと座って、タラタラと汗を流しているだろう。

もうちょっとして、
41℃、42℃、43℃くらいになってきたら、
どうなるだろうか。

まだ、じっと座って我慢しているかもしれないし、
あるいは、座っていられなくなって、
部屋の端から端を、歩いて、行ったり来たり
しているかもしれない。

さらにドンドン温度が高くなって、
いよいよ50℃くらいになったら?!

たぶん、ぼくは、暑くて暑くてしかたなくて、
部屋中を、キチガイのように、
暴れまわっているに違いない!
その動きは、蝶々のように不規則で、
予測しづらいものになっているだろう。

もう我慢できなくなって、
部屋の扉を開けようとしたとき、
ぼくは部屋に鍵がかかっていることに
気が付いたのだ・・・。

これが、1つ目の例えなのだ。

「分岐」を説明するための例えだった
わけであるが、この例えで考えたかったことは、
「温度が上がっていくにつれて、ぼくの振る舞いは、
どう変化していくだろうか?」ということである。

温度の上昇にともなって、ぼくの振舞いは、
「じっと座って我慢」→「部屋を行ったり来たり」→「キチガイのよう」
になっていった。

これが、「分岐(bifurcation(バイファケーション))」である。

これが「分岐」である、というと適当すぎるかもしれないけど、
「分岐」のイメージは、こんな感じなのではないだろうか。

もうちょっと抽象的な言い方だと、
「外部のパラメータ(この例えの場合は、温度)を変化させたときに、
系(この例えの場合は、ぼく)の振る舞いが、大きく変化すること」
という風に言えると思う。

えっと、2つ目の例えは、またの機会に・・・。

引っ越しの準備をせねば(汗)

28日に引っ越し業者が荷物を取りにきて、
明日は研究室の引っ越しの準備だから、
なんとしても今日中に終わらせないと!

マイナスだからね!

2007-09-25 21:45:05 | Weblog
今日の午後、
北海道から神戸に戻ってきた。

神戸空港に着いたとき、
札幌と神戸の気温差が、
すぐに感じられた。

神戸は、まだ、
夏の暑さを引きずっていて、
荷物を抱えて歩いていたら、
額に汗がにじむのがわかった。

今回、北海道に行ったのは、
物理学会での発表と、
北海道での下宿先の決定の、
2つの任務をこなすことが
主な目的だった。

下宿先は20日に決定し、
発表は21日に行い、
任務は、無事とはいえないが、
とりあへず完了。

残りの日は、ニューラルネットワークや
力学系のセッションで発表を聞いたり、
北海道大学のキャンパスをうろうろしたり。

下宿先を探すときは、
南北線の「北24条駅」にいた売店のおばちゃんに、
街の情報や北海道での生活のことについて、
いろいろと教えてもらった。

「北海道の冬は、平均気温が、
5度とか6度とかだからね」

「え、5度ですか?
暖かいですね・・・」

「ううん、マイナスだからね!」

「ああ、なるほど~」

どうやら北海道の人達は、
マイナスを省いて話すのが
習慣になっているみたいだ。

そういえば、神戸に来たばかりのときも、
似たような状況があったのを思い出した。

神戸は坂が多いので、神戸の人達は、
山の方に行くことを「上がる」、
海のほうに行くことを「下がる」と言う
習慣を持っている。

暑さや寒さ、地形の特徴が、
人の身体感覚に影響を与え、
その身体感覚が言葉に反映される。

昨日は、高校時代の友達のY君に会った。
Y君は、北海道大学の博士課程に進学していて、
生物関係の研究をがんばっている。

今度、ぼくも北大に移ることになって、
あら、なんたる偶然ですこと。

しかも、分野は違うけど、
同じ建物に所属することになって、
あらあら、ご近所さんですね。

Y君に、クラーク亭という定食屋さんを
紹介してもらって、夕食を食べながらの
久しぶりの会話は、キンチョウしてうまく
しゃべれないんじゃないかと思っていたけど、
思っていたよりも話がはずんだので、
なんだかほっとした。

北海道

2007-09-19 22:33:03 | Weblog
北海道、初上陸!

北海道大学のキャンパスの広さ、
緑の多さに、まず圧倒される。

川も流れていて、
その周辺ではたくさんの
カラスたちが戯れていた。

今日は、一日中、下宿探し。

札幌市付近をねずみみたいに
動き回ったのだけど、
いまいちピンとくる物件に
めぐり合うことができなかった。

明日も少し物件を見て回る予定なり。

とにかく北大のキャンパスの広さには
ビックリした。

歩いていて、一歩一歩が、
なかなか進んでいかないような
錯覚に陥った。

明日も、歩くのだ!

北海道へ

2007-09-18 12:18:31 | Weblog
明日から、1週間くらい、
物理学会に参加するため、
北海道へ。

19日(水)~25日(火)

この期間に、北海道での
下宿先も決める予定なり。

この時期の北海道は
寒いのかしら?

ラジオデイズ

2007-09-17 12:14:57 | Weblog
ラジオデイズ

昨日、ラジオデイズの
ホームページへ行き、登録する。

登録してすぐに、
『高橋源一郎×東京ファイティングキッズ「果たして文学は何処へ行くのか」』
の第一回(無料)と第二回(350円)を聞いた。

おもしろい!

最近、音楽プレイヤーの
「ipod nano」を購入したので、
ダウンロードした「mp3形式」の音声ファイルを
ipod nanoに転送して、引っ越しの作業を
しながら、平川克美、高橋源一郎、内田樹の
3人の話を聞いていた。

レストランに行ったときに、
メニューを決めるスピードが
どれくらい早いかという話題になった。

「オレ、すごく早いよ!」
「いや、オレのほうが、早いと思うよ!」
「いやいや、悪いけど、オレ、誰にも負けないよ!」

ラジオって、おもしろいなあ。

ちゃんと話すための敬語の本(橋本治)

2007-09-16 02:07:49 | Weblog
うー、なかなか本を
ダンボールに詰める作業が進まない。

ダンボールに詰めながら、
気になる本があったりすると、
ついつい読んでしまう・・・。

ふと我にかえって部屋を見回すと、
畳の上には、あいもかわらず本が
散らばっているという、
悲惨な現状が目に飛び込んでくる。

なので、ブログを書いて、
現実逃避をしているところなのである。

今日、読んだ本は、
橋本治さんの
ちゃんと話すための敬語の本」。

ポイントは、「相手との距離を感じ、考え」、
「正しい敬語の使い方を考える」という点だろうか。

とくに興味深かったのは、
「二人称代名詞」の話。

「日本語には、英語の「YOU」にあたる、「どんな相手にも使える二人称の代名詞」がありません。だから、人と話をする時には、「この人をなんと呼べばいいんだろう?」と、いつもそのたんびに考えなければなりません。」(P.98)

「「よくわからないもの」を見て、「よくわからないから嫌いだ」というのは、とてもせっかちな決め方です。あなたが「よくわからない」と思うのは、その「よさ」もまたよくわからないからです。
 「日本語はめんどうだから嫌いだ」と言う前に、「自分はまだ日本語の表現力の豊かさがわからないんだ」と思わなければなりません。」(P.103)

はっとした。

「めんどう」から「豊かさ」への転換は、
とても重要なことのように感じた。

さてと、引っ越し準備に、戻らねば(汗)

小さな挨拶

2007-09-15 14:36:53 | Weblog
散歩をしていたら、
突然のどしゃぶり。

公園で遊んでいた小さな
女の子2人が、
大きな木の下に、
おそろいの体育服を並べて、
雨宿りをしていた。

「うわぁ」
「きゃー、雷がなるよ!」

駆け足で家に戻ろうとして
女の子とすれ違うとき、
1人の女の子と目があい、
お互いニコッとして、
小さな挨拶。

思わずうれしくなる
雨だった。

進み具合はのろのろ

2007-09-09 00:46:52 | Weblog
北海道への引っ越しにそなえて、
本を少しずつダンボールに詰めはじめる。

荷物を送る日は、9月28日なので、
今から、ちょっとずつやっておかないと、
直前になって泣くことになってしまう。

実際、過去2回の引っ越しのときの、
直前のドタバタ劇を思い出すと、ゾッとする・・・。

今日は、夜の10時くらいから、
テレビを見ながら、2時間くらい作業した。

でも、ダンボールに本を詰めながら、
ついつい気になる本を読んでしまって、
作業の進み具合はのろのろ。

亀さん、力をかしてください!

今日は、これくらいにして、
また明日にしよう。

あ、11日に大阪大学にいって、
ポスター発表があるんだった。

準備せねば・・・(汗)