あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

なつぞら 022

2019-04-25 12:46:18 | ドラマ(朝ドラ含む)

 魂は作れない。
 天陽のひとことに、倉田先生は、「その通り!」と賛同します。
 そして、わかったようなわからんようなことを告げます。台本にあるのはオレの魂。だが、それを読むのは役者ひとりひとり。なつはなつらしく演じればいい。

 ごまかされてる気がするんだけど。

 ともあれ、なつは演劇が、思ったより深いので悩みます。

 自分らしく演じるって言われてもね~。
 子牛あいてにセリフを練習して、おじいちゃん、面食らってます(大笑)

 小畑くんは、
想像力を働かせろ
 と助言していました。

 自分だったらこのセリフをどう言うか。


 このあたり、小説を書くときにも参考になります。
 なつだったら、このセリフをどう言うか。
 夕見子だったら?
 人物に深く入り込むことで、疑似体験が増えていく。

 読書することも同じです。
 だから夕見子も、演劇への理解がかなり深いんでしょうね。(読書好きだし)
 演劇を続けつつも、これが十勝の酪農のためになるとは思えないなつ。
 見に来てくれた人にアイスクリームを配ろう、なんて言ったりして。

 そんな言葉に、なつの義母富士子は、自分となつとの間の壁を感じたりするのでした。
 この話のラスト、演劇部の練習シーンで、なつが自分の気持ちを役に載せたとき、ナレーションは
「ヘタだけど」って言ってたけど、わたしは良かったと思ってます。
  

なつぞら 021

2019-04-24 10:11:00 | ドラマ(朝ドラ含む)
 演劇の内容、少しわかってきました。

 ポポロが白蛇を助ける話が浦島太郎みたいです。病気が流行って村長の娘(演者なつ)が敵対する川下の村長の息子と結婚する話になり、戦をするぞと村が盛り上がります。そこを村長の娘が自分を犠牲にしようとする。しかしポポロは納得しない。

 まさにここで、先生のテーマである、

『個人の問題と集団の問題』の対立関係

 が浮き彫りになるのです。

 ここがどうしておじいちゃんを説得するシーンになるのでしょうか。その疑問もあるのか、なつはこのシーンでなんども倉田先生からダメ出しを食らいます。


「ヘタなんです」

 と釈明するのですが、倉田先生は、
「ヘタというのは、一生懸命やろうとして出来なかった人間の言うことだ。

 おまえはヘタ以下だ


 とおっしゃいます。なつはガーン。

 帰宅して二階で悔し涙にかきくれるなつ。

 夕見子が慰めます。素直じゃなくても、こういうところはこの子のいいところですよね。
 再び演劇部の練習が始まります。

 そんな練習を見ていた天陽が、「(演劇の)魂なんて作れるわけがない」と衝撃のひとこと。
おいおい。それを言っちゃあ、おしめえよ。

 一石を投じられ、にらみつける倉田先生の目つきがコワイ。

なつぞら 020

2019-04-23 13:22:44 | ドラマ(朝ドラ含む)
 勝農演劇部の先生、倉田さん曰く。「女の子はなつしかいないんだから」
 ヒロインをやれ、と言います。なつはとっても困ります。
 良子も女の子だよ、とフォローするんですが、小太り良子は「裏方でいい」とグレてます。
 倉田先生は、「おまえも役に立つ。……いろいろ」と口ごもったりしてますが、良子ちゃんかわいそすぎてワロタ(笑)

 さて、配られた新しい脚本、『白蛇伝説』は、十勝に伝わるさまざまなお話をアレンジ、彼なりにまとめたものである、といいます。おじいちゃんはどう関係するのかな。なつは脚本を読みながら、義母に、「おじいちゃんを傷つけないだろうか」と危惧を口にします。

 演劇の内容が、
 知りたくなってきました!



 なつの演じるヒロインのセリフもかなりあるようで、苦労しそうな予感。

 それとともに、山田さんの牛の品質を、メーカーが低ランクで評価するという悩みを彼から打ち明けられ、メーカーへの疑惑が深まるなつは、そのままおじいちゃんにその疑問をぶつけてまたケンカ。いいかげんに学びなさいっての。

 天陽に舞台美術の仕事がまわってきたり、十五分でストーリー運びが早い早い。

 自分のために演劇をやれ、と夕見子は言います。おじいちゃんのためなんてつまんないこと言うんじゃないって。

 夕見子は素直じゃないところがある。北海道人らしいと言うべきか。

なつぞら 019

2019-04-22 12:26:01 | ドラマ(朝ドラ含む)
 おじいちゃん曰く、やるからには一番になれ!
 というわけで、十勝農業高校(勝農)演劇部に入るなつ。

 早口言葉もスラスラ言えるし、腹筋もトラック何周も平気……ではなく、やはりバテてしまい、義母から、

「うちの仕事はしなくてもいいよ」

 と気を遣われてしまいます。
 自分が好きでやってると答えますが、お兄ちゃんへの手紙(返事は来てないけど)には、恩返しをしたいって。

 いじらしいっ。
 泣けるッ!


 キツイ酪農の仕事と、演劇の両立。しかもバンチョーまで出てきて。
 クラスメイトの良子(よしこ)を誘い、バンチョーに対決するなつ。
 ガラが悪いから、演劇に興味がないのかと思ったら、構ってきたのは入部したかったからなんだね(笑)。
 演劇に青春を燃やすなつたち、見ていて懐かしく思い出したのが、

「ガラスの仮面」。

 この漫画も、かなり体育会系でした。主人公マヤにすっかり同調してしまって、根性とはなにか、学んだ気がします。
 昭和の高度成長期には、演劇に限らず、どの部も根性論が幅を利かせていた気がする……。

 当時小学生だったわたしとしては、母も根性論を口にする人間だったので、ずいぶん窮屈に感じたものでした。

 根性だけで生きていけるほど、世の中って単純じゃないと思ってた。
 そんな反発を感じていたあの頃を思い出し、それでも必死で生きているなつの姿に、さわやかさを感じるオバサンのわたし(笑)

 新しい脚本が配られましたね。ひどい字ですが、どんな話なのかな。
 

精霊の守り人 002の2 肚を決める

2019-04-21 06:00:00 | ドラマ(朝ドラ含む)
バルサが皇子を守ることを断ったのも理由がありました。皇子は、それ以前から夢を見ていて、それを不審に思った二ノ妃が星読博士に皇子を見せたため、皇子になにか妙なものが宿り、それが帝の権威を傷つけるということで、皇子は命を狙われていたのです。

 そんな話を聞いたバルサは、二ノ妃を

ひきょうとなじります。

 みなさんもそうでしょうが、わたしも意外でした。
 二ノ妃にしてみれば、こういう手段しかないことは明白なのです。バルサもそこはわかっている。歓待ぶりを目にし、風呂まで浴びてるんですから。

 そんな優しい二ノ妃が、ひきょうとはどういうこと?
 驚きとともに、バルサが情にほだされるような用心棒ではないことがハッキリわかって、この人はなかなか、複雑な人なんだなと思いました。

 ただの腕自慢ではなさそうです。
 指摘された二ノ妃も、一歩も退きません。皇位を捨てても生き延びてほしい、と願うその言葉に、さすがのバルサもそれ以上追求することはなく

「寝室に火を放って皇子が死んだことにしろ」
 と助言するのでした。

 ここで二ノ妃も、肚を決めたことでしょう。つまり、帝へ反逆する決意を固める、ということです。自分の身にも、危険が及ぶことは うすうすわかっていたかもしれませんが、火を放つという具体的な行動で、自分の身を捨てる覚悟を表明することになるのです。