魂は作れない。
天陽のひとことに、倉田先生は、「その通り!」と賛同します。
そして、わかったようなわからんようなことを告げます。台本にあるのはオレの魂。だが、それを読むのは役者ひとりひとり。なつはなつらしく演じればいい。
ごまかされてる気がするんだけど。
ともあれ、なつは演劇が、思ったより深いので悩みます。
自分らしく演じるって言われてもね~。
子牛あいてにセリフを練習して、おじいちゃん、面食らってます(大笑)
小畑くんは、
想像力を働かせろ
と助言していました。
自分だったらこのセリフをどう言うか。
このあたり、小説を書くときにも参考になります。
なつだったら、このセリフをどう言うか。
夕見子だったら?
人物に深く入り込むことで、疑似体験が増えていく。
読書することも同じです。
だから夕見子も、演劇への理解がかなり深いんでしょうね。(読書好きだし)
演劇を続けつつも、これが十勝の酪農のためになるとは思えないなつ。
見に来てくれた人にアイスクリームを配ろう、なんて言ったりして。
そんな言葉に、なつの義母富士子は、自分となつとの間の壁を感じたりするのでした。
この話のラスト、演劇部の練習シーンで、なつが自分の気持ちを役に載せたとき、ナレーションは
「ヘタだけど」って言ってたけど、わたしは良かったと思ってます。