バルサが皇子を守ることを断ったのも理由がありました。皇子は、それ以前から夢を見ていて、それを不審に思った二ノ妃が星読博士に皇子を見せたため、皇子になにか妙なものが宿り、それが帝の権威を傷つけるということで、皇子は命を狙われていたのです。
そんな話を聞いたバルサは、二ノ妃を
ひきょうとなじります。
みなさんもそうでしょうが、わたしも意外でした。
二ノ妃にしてみれば、こういう手段しかないことは明白なのです。バルサもそこはわかっている。歓待ぶりを目にし、風呂まで浴びてるんですから。
そんな優しい二ノ妃が、ひきょうとはどういうこと?
驚きとともに、バルサが情にほだされるような用心棒ではないことがハッキリわかって、この人はなかなか、複雑な人なんだなと思いました。
ただの腕自慢ではなさそうです。
指摘された二ノ妃も、一歩も退きません。皇位を捨てても生き延びてほしい、と願うその言葉に、さすがのバルサもそれ以上追求することはなく
、
「寝室に火を放って皇子が死んだことにしろ」
と助言するのでした。
ここで二ノ妃も、肚を決めたことでしょう。つまり、帝へ反逆する決意を固める、ということです。自分の身にも、危険が及ぶことは うすうすわかっていたかもしれませんが、火を放つという具体的な行動で、自分の身を捨てる覚悟を表明することになるのです。
そんな話を聞いたバルサは、二ノ妃を
ひきょうとなじります。
みなさんもそうでしょうが、わたしも意外でした。
二ノ妃にしてみれば、こういう手段しかないことは明白なのです。バルサもそこはわかっている。歓待ぶりを目にし、風呂まで浴びてるんですから。
そんな優しい二ノ妃が、ひきょうとはどういうこと?
驚きとともに、バルサが情にほだされるような用心棒ではないことがハッキリわかって、この人はなかなか、複雑な人なんだなと思いました。
ただの腕自慢ではなさそうです。
指摘された二ノ妃も、一歩も退きません。皇位を捨てても生き延びてほしい、と願うその言葉に、さすがのバルサもそれ以上追求することはなく
、
「寝室に火を放って皇子が死んだことにしろ」
と助言するのでした。
ここで二ノ妃も、肚を決めたことでしょう。つまり、帝へ反逆する決意を固める、ということです。自分の身にも、危険が及ぶことは うすうすわかっていたかもしれませんが、火を放つという具体的な行動で、自分の身を捨てる覚悟を表明することになるのです。