あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

合唱サークルの話

2019-08-30 14:49:16 | 公民館サークル活動

 今回は、合唱サークルの会員さんの話です。
 リーダーシップをとっている新入りKさんが、こんな話をしてくれました。
【東京で合唱サークルが1,000団体以上。NHKの発表会への出場はくじ引きで決めるのだが、歌唱力のあるグループはいつも落選。くじ運があまりない。】
 出場したくてもくじ運がないと出られないという……。

 実力では決まらないところが、なんとも悲しいものですね。
 また、こんな話もあります。

【NHKの合唱発表会の放送で、スカートだけを上から一枚一枚剥がして歌にあわせて色を変えているグループがあった。】

人形浄瑠璃に、変わり身をするシーンがあるそうです。CMで見たことがあります。このグループは、その伝統をマネしたのでしょう。

 うちのサークルも、地元住民のために発表会を催します。いま練習中の『食いしん坊の世界旅行』を発表し、リクエストの歌を歌うという構成になるらしいのです。持ち時間は30分程度。3月13日金曜日午後1時ごろが発表会の予定です。
 衣装は、新しい人は持っていないので、やめていった古い人のを借りることになってます。思い出すのは、肝臓癌で亡くなった会員さんのために、みんなが彼女の好きだった衣装を着せてあげて、荼毘に付したことでした。
 みんなで「この道」を歌って彼女を送り出したとき、家族のみんなが涙ぐんでいたことは、いまだに脳裏から離れません。
 あんな風に、みんなに慕われて死にたいものですね。
 

芥川賞?!

2019-07-31 12:20:39 | 公民館サークル活動
あまり言いたくないけど。
わたしがネットでいろいろ書いているのを知って、ヨガの先生が
「芥川賞目指してるんでしょう」
なんて言うんです。
 すごいプレッシャーでした。
エッセイは書けるかもだけど、だからといって
純文学の権威を手にできると思うほど、
わたしはうぬぼれてはいないんですー。
ネタにされて笑われてしまい、
ドラマでよくある、「下積みの人が周りから笑いごとにされてしまう」
というシーンを追体験してしまいました。
現実にそういう場面に出くわすとは、
思ってもみなかっただけに、
どうしたらいいかなぁと途方に暮れてたり。

わたしのレベルは、歌のお姉さんの予備軍です。
歌のお姉さん。知ってますよね。
『おかあさんといっしょ』とかに出てくるおねーさん。
そのおねーさんがクラシックのコンクールを目指しなさいって
エールを送られたら、嬉しくて奮起する……
人もいるのでしょうけど、ふつうは落ち込むと思う。
人間には、分というものがあるんです。

わたしは童謡程度で満足してます。
それが楽しいんです。
クラシックはかんべんです。



合唱サークル活動記 2019年 2019/04/05版

2019-04-05 14:53:27 | 公民館サークル活動

 9人やめて半分ほどになった合唱サークル。
 新しい人が2人入ってきました。
 古くからのサークル仲間が、2週間の海外旅行(ひとり旅)から帰ってきたのでお土産話を聞いてみました。
「ギリシャのキプロスとマルタ島へ行ってきたよ。

 キプロスはギリシャ語が書いてあって何が何だか訳分からなかった。
 マルタ島は、英語が付記されていてわかりやすかった。

 入国審査で、検査で『キンコーン』と引っかかってねー。

 『銃を持ってるのか』って、

  中東のショールをつけた女の人が、怖ーい顔して迫ってくるから、

『いえいえ、足を手術して金属が入ってるんです』って言って納得してもらった」
 一万歩以上歩いた、というのですが、80歳近いのに元気です。


 先生も元気元気。
 半分近く辞めてガッカリしたかと思っていたら、
「歌が自分を救ってくれた」
 と名言を漏らしました。

 先生は、イタリア人がものを大切にする、という話をしていました。
 いまはどうなのかは知りませんが、先生が留学していたときは、
 金持ちだろうと、貧乏人だろうと、テレビは旧式をいつまでも使っている。

 イタリアでもお米を生産するのだが、脱穀機も、戦前のものを使っていた、ということでした。

 もちろん、日本のアイテムを展示するショウ・ルームもあります。

 しかし「見るだけ」で満足しちゃう。
 ケチじゃなく、物持ちがいいんです。
 お金を節約して、バカンスに投入する。
 イタリア人の生き方は、日本人も少しは学んだ方がいいかも。
 だそうでした。