渋谷公会堂がリニューアルされるそうだ。東京オリンピックのためかな。
数年前に行ったけれど、かなり旧い建物だったものなぁ。
10月以降閉鎖で2018年まで公演はなくなる。
閉鎖になる直前の9月6日に、チャボがコンサートをして、ゲストにかなやんが来るというではないか!
これは何としても行きたい。
ピアだとプレミアム先行抽選だけれどe+だと普通に申し込むことができた。
当選しますように。
高校生の頃に、京都、銀閣寺前交差点の側にあるライブハウス
「サーカス&サーカス」
へ、何回も通った「古井戸」のライブ。
ニューミュージックが流行り始めた頃で、大概の女子高生はユーミンとかさだまさしとかを聴くのに、
世間様に文句を言いたかった私は泉谷しげるや古井戸が好きだった。
KEMEも大好きだった。けれど、彼は小さなライブハウスには来なかった。アイドルだったからかな。
一度だけ、京都の祖母の家の近くの「カースル」というレストランでファンの集いがあり、20人程でおしゃべりして唄ってもらったことはあるけれど。
おてもやんになったわたしはそれでも沢山質問した記憶がある。答えは覚えていない。
古井戸はよくこのライブハウスに来てくれた。
チャボの歌詞はすごく良かった。心に溶け込んでいく。ギターは私の教科書となった。歌うと音痴なのに味がある。
かなやんの声はものすごく大きかった。力強くて説得力があって滑舌がよくて、切なかった。
よく足を踏みならしていた。
京阪神地区のコンサートやイベントの情報誌
「プレイガイドジャーナル」
を、毎月買って(150円だったと思う )ライブ情報を得て、古井戸の曲を一緒にコピーしていた友人と通った。
土曜日の授業の後、駅で制服を脱いでオーバーオールとチューリップハット姿になってGO。
チャージは1500円位だったかな、
チャージとコーラ一杯でなけなしのお小遣いをはたく。
ビンボー高校生だから折角京都まで繰り出しても他で遊ぶ余裕はないから、開演のずっと前、まだ彼等がリハーサルをしている時に、地下への階段のポスターがベタベタ貼ってある壁にもたれかかって店が開くのを待っていた。
ある時、見兼ねたマスターが「早くからきてるねぇ、入りな!」と声をかけてくれた。
きゃー!リハーサルから見ることができた!
ライブはチャボのギターと加奈崎芳太郎の唄にギター、そして数曲ピアノが入るだけのシンプルさ。
1~2曲はいつもチャボひとりで歌った。その時かなやんは消える。
古井戸の曲、
ポスターカラー
なんとかなれ
ステーションホテル
千鳥足
花言葉
さなえちゃん
ろくでなし
おいてきぼり
待ちぼうけ
びしょぬれワルツ
沢山コピーしたなあ。
ポスターカラーのリードギターなどは、今でも弾ける。
千鳥足の為にマンドリン買ったし。
絶対にコピーできないのはチャボの弾き語りの
「賛美歌」
あれはどうしようもない。あれはチャボにしかできない。
古井戸は、当時から仲が悪そうな2人組で、かなやんはしばしば自虐的に見えて私はヒリヒリした。
チャボがRCと仲が良いのは知っていたけれど、それでもまさか、古井戸を辞めて忌野清志郎とやり始めるとは思いもせず、2人の古井戸が好きだった私はがっかりしていつの間にか遠ざかり、
古井戸から遠ざかるということはフォークから遠ざかるということだった。
大学生になってからハードロックバンドのライブに顔を出した時は、マスターに
「また全然違うのを聴きにきたねぇ」と言われた。
当時一緒に通った友人は、長野に嫁ぎ、かなやんのライブに今もちょくちょく通っているそうだ。
今回の渋谷でのコンサート、一夜限りの「古井戸」が聴けるのかしら。
とにかくチケットが当たりますように。
40年振りのツーショットを見たい。
かなやんの唄を聴きたい。チャボのギターを聴きたい。