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ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

七五三

2006年11月15日 | あわせ
11月15日は七五三の日ということで、発掘した七歳の時と思しき写真をアップします。元気いっぱいな隣の女の子は妹。それぞれ着ている着物は年を追うごとに仕立て直され、代わりばんこに着て大きくなりました。その模様も折を見てアップしていこうと思います。姪っ子も同じものに袖を通して七五三のお参りに行ったそうですから、写真データをいただかなくては。ここしばらくは実際に纏う機会がないものですから、すこしばかり思い出コーナーにお付き合いくださいませ。

思い出の嵐山もみじ祭り

2006年11月12日 | あわせ
毎年11月の第二日曜日は嵐山界隈でもみじ祭りが開催されます。大堰川にいろんなお船が出て、河畔でも催しがあり、かむろさんをお供に島原の太夫道中があったり、と盛りだくさん。とんでもない人でごった返す中、何度か野点席での呈茶お手伝いをしました。太夫さんの薮内のお点前の時はそれこそどこから集まってきはるんやろ、というくらいの賑わいで、遠めに見るのがやっとのこと。写真は99年に友人が来てくれた時のお見送りに撮ってもらったものです。くすんだ緑の色無地に母の佐賀錦の袋帯。少し色づいた葉や人力車が写りこんで、何とも懐かしいことです。

お茶のデモンストレーション二日目

2006年11月05日 | あわせ
前日と同じ着物で帯と小物を替えようと思っていたところ、会場の紺毛氈と違う色の方が良いかと思い、急遽白地の小紋に変更しました。組み合わせは、秋なのでからし色の帯でもあればよいのになあ~、と思いつつこの日と全く同じです。準備中の立礼席で、急いで後姿を撮っていただきました。

お茶のデモンストレーション一日目

2006年11月04日 | あわせ
お茶のデモンストレーションのお手伝いをしました。秋らしく菊尽くしを狙おう、とK祖母のたんすに菊の付下げがあったように思って、先月上旬の夫の出張に乗じて運んでもらいました。ところが、母曰く「菊じゃなくて単なる流線なのではないの?」と。確かにおくみと前身頃の合せのところが微妙な状態です。今日着ていきましたら、「あら、菊ね」といってくださった方もいらして、正直言って迷っています。ご意見いただけますと嬉しゅうございます。
檜垣の地紋の着物に合わせた、格子に松皮草花紋の袋帯にも菊の文様があります。宝尽くしの帯揚、先日も使った帯締と合わせて。

AFMのレセプションへ

2006年11月03日 | あわせ
サンタモニカで開催中のAmerican Film Marketのレセプションに行ってきました。JETRO主催のカジュアルな場ということで、この着物。帯はこの日と同じく白の塩瀬です。菊の模様もあるのがありがたい。帯揚げは薄い深緑とくれない色の二色使い、帯締は悩んだ末に薄い緑が地色のものにしました。
映画の作り手と興行側が集まるAFMで日本映画の後押しをするという趣旨の会ですから、いつも参加するコンピュータソフトウェア関係のレセプションに比べると華やかで楽しかったです。招待してくださったAさん、ありがとうございました。『オールウェイズ 三丁目の夕陽(Always)』、『はんなり(Hannari)』、『横浜メリー(Yokohama Mary)』、『スケバン刑事(Yoyo Girl Cop)』をはじめ沢山の日本映画の販促映像が上映されていた会場で、レッドペッパーが利いたカリフォルニアロールに目を白黒させつつも、秋田からいらした蔵元の日本酒が飲み放題だったのも嬉しいことでした。
会場は某ホテルのパティオ。こういう夜の半分屋外で照明をおとしめのパーティには、季節感もさることながら明るい色目を選ぶ方が映えるかしら、ということがわかったのも収穫でした。写真は帰り際にロビーで撮ってもらったものです。

バーチャルオフ会のために

2006年10月16日 | あわせ
「京都で、着物暮らし」のakeさま主催オフ会にバーチャルで参加するために取り合わせたのは、結婚を機に母が作ってくれたつけさげ、二十台に初めて自分で買った袋帯。この帯は、西陣織なのに江戸緞子と書いてあって一時頭を悩ませたものです。夫が今月初旬の一時帰国時に運んでくれましたので、早速使ってみました。それに、呉服問屋に勤めていた友人が企画した帯揚、これは金茶が入っていて秋には特に重宝します。帯締はakeさまに連れていただいたゑり善さんの大蔵ざらえで分けていただいたものです。
休日にゆっくり、できればどこかLAらしいところに出かけて・・と考えていたのですが、今週末から夫のポートランド出張についていくこともあり、どうも難しい様子。というわけで、平日の夜に自宅で撮影してもらいました。

久しぶりの袷はK祖母のもの

2006年10月12日 | あわせ
昨秋亡くなったK祖母の着物は、夫が夏に一時帰国したときに運んでくれたものです。濃い緑色と黒のぼかしで、最近晴れがましい色ばかり着ている私には、相当地味な色合いに思えます。LAに着てから色に対する感覚が変わったような気がしてなりません。M伯母からいただいた臙脂地に蘭が染められている名古屋帯、それに鱗柄の薄い緑の帯揚と桜色の帯締を合わせて。
暖かいロサンゼルス、10月に入っても十分単衣で大丈夫なほど日中の気温は上がります。そうはいっても9月の下旬からじわじわと朝夕が冷え込んで、意外と涼しい今日この頃、思い切って袷に袖を通してみました。週末に執り行なわれる祖母の一周忌法要には出席できませんので、私なりの供養ともなったでしょうか。

一年前の結婚披露宴

2006年06月26日 | あわせ
下鴨神社で挙式し披露の小宴を催したちょうど一年前は、ありがたいことに空は晴れ渡り、そして温度計の目盛が体温に迫る34℃という暑い暑い日でした。重要文化財 葵殿での挙式の後に、これも重要文化財 供御所での披露宴では皆さまに祝福された本当に佳い日、良い思い出です。
白無垢は袷で、身の丈に合わせて小さめの鶴が飛んでいる地紋のものを選びました。花嫁衣裳に単衣はないのかもしれませんね。綿帽子だけは季節柄を考えて見た目だけでも涼しく、と紗のような生地にこれも鶴。少し透き通っていますでしょう。お色直しは、下鴨神社にぴったりのものでっせ、と貸衣装屋さんが握りこぶしを作った色打掛。思いのほか衣装も鬘も目方がありましたが、最後は脱ぎたくない~、もうちょっと~、と一生着ていたい気持ちでした。夫の紋付羽織姿もなかなかのもので、本当に良い記念になりました。

会場も会場だけにお着物が多く、参列いただいた方々をご覧になった夫の親戚から、今日びなかなかここまでのお着物振りをみることはありません、さすが京都ですね、というお言葉をいただくほどでした。新婦側の主賓をお願いしたお茶とお華の師匠は単衣の色留袖、さくら子ちゃん姉妹も揃って単衣の付下色無地で格調高く、それからkanaちゃんもEgちゃんも、とお着物率の高いこと。先日の一時帰国の折にこれも参列くださったIさんと話していましたら、何とこの披露宴のために単衣の訪問着を誂えてくださったのだとか。丹後のいいとこの出でいらっしゃいますから、もちろん既にお持ちのところ、それは若いのをこれから着られるものを作られたと聞いて、さすが~、でございました。
この場を借りて、結婚式に先駆けて親しい友だちと祝っていただいた夕に、サプライズで着せてもらったウェディングドレス姿も初披露させていただこうと思います。さくら子ちゃんの友人さっちゃん作のウェディングドレス一式に友だちが急遽ヘアメイクをしてくれて、皆で祝ってくれたことも本当に嬉しいことでした。

婚礼からもう一年も経ったのかとも、まだ一年しか経っていないのかとも思えますが、改めて、夫婦仲良く暮らしていこうと思います。

染め替えられた色無地

2006年05月23日 | あわせ
昨日に引き続き、京都からお送りいたします。
先日、こちらで紹介した結納のときの着物、染替え後はこんな具合になりました。母も私も満足のお色です。袖丈も一尺四寸から標準の一尺三寸に直されていました。川島の名古屋帯をおろす権利を譲ってもらい、宝尽くしの帯揚に、空色の帯締。祭り月ということで、白足袋のところで背景にしたお公家さんが行列している風呂敷を持って。一週間前でしたらより良かったのですけれど、大目に見てくださいませ。

振袖隊?!

2006年05月20日 | あわせ
ちょっと役目があり、掟破りに袖を振りました。これは母が披露宴のときに着てから、誰も袖を通していなかったものです。私自身の黒地の振袖から一転、目の覚める若緑のような地色に刺繍や絞り、金箔が施されています。佐賀錦の帯に緑の帯揚げ&ピンク系の帯締を合わせ、重ね襟にもピンク、開き直るとはこのことかといった具合になりました。振袖を着た幾人かは会場で「振袖隊」と呼ばれ、何だか穴があったら入りたい気持ちになりつつ、ちょっと「おばけ」の気分で楽しみました(「袴隊」というのもありましたよ)。もう着る機会がないと思うからかもしれないですが、振袖というのはやはり意匠も特別で、他の方たちのお着物・帯などもとても興味深く拝見し眼福でした。袖を振るのは、今まで何度もこれが最後、と思い早何年、今度こそ最後になりますかどうか。
追記:「おばけ」というのはお節分の日に普段しない装束を着て出歩くことです。若い子が老けたつくりをしたり、仲良しのおじさんたちが、新撰組の格好をして飲みにいったりしはります。