あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

黄帝内経・難経は脈論と『相火論』が骨子

2024-01-14 20:25:00 | 日記・エッセイ・コラム
 こんにちは🌞今朝は冷え込みましたね😭😭😭
運動不足がちですから、今朝は家内とウォーキングに出かけましたが
まさかの氷点下🫢🫢でした。もうしばらく寒い日が続きますね。
毎週日曜日は、院長の自伝です。

 漢方鍼医会は古典医書の素問・霊枢・難経・傷寒論・金匱要略の五経の中でも、主に難経を中心に治療を組み立ててきました。
しかし、ここ数年かなり混乱しているのが現状です。
難経は経に曰くで始まる部分が大半をしめ、素問・霊枢を底本として発展させた考え方が多く見られます。
鍼治療のみで病を治そうとする秦越人・扁鵲(難経の著者)の熱い思いが難経独自の生命観や診断治療法を生み出しました。
難経の一難から八十一難の全編にわたり、欠かすことの出来ない内容が含まれていますが、
秦越人が最も主張したいのは一難から二十一難にかけて述べられている脈論と本日のテーマである『相火論』ではないでしょうか。
 冒頭の一難では、寸口脈診で五臓六腑の死生吉凶を決することが出来ると高らかに宣言し、
難経八十一難中二十一難までの四分の一を費やして脈診について述べています。
そして、本日のテーマである『相火論』は命門・心包・三焦の陽気としての働きによって原気・精気・神気を充実させて新陳代謝を促進して邪気を排除し、天の六気を精気として受け止めることを目的としています。
「防衛こそ最大の防御なり」と考えた秦越人は、外邪を排除しようとする素問・霊枢の考え方を改め、生命そのものの精気を充実させれば邪気は自然に排除されることに気付きました。
そこで、難経の随所に相火の働きとしての、命門・心包・三焦の重要性を説いたのでしょう。

次週に続く

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