あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

往復の新幹線は学びの場

2022-02-06 21:06:00 | 日記・エッセイ・コラム
こんにちは❄️今日は、雪が降ったり止んだりと
冷たい1日となりましたね🤭
明日にかけて、ひどい雪にならないことを祈るばかりです。

毎週日曜日は、院長の自伝です。

患者さんから聞く「おかげさまで、ありがとうございます」
治療家にとってこれほど有りがたく嬉しい言葉はない。
ますます学術修得に意欲が湧いてくる。
東洋はり医学会・名古屋支部での勉強は勿論のこと、終了後居酒屋で友と杯を傾けな
がら、治療における失敗談や成功談を語らうのも又楽しいひとときである。
東京で行われる本部研修会に参加する為の往復の新幹線の中は、ベテランから初
学者までいるので皆さんの話を聞くのは更に学びの場となる。
東京駅で夕食用のお寿司とビールそれに若干のおつまみを買って指定席に全員が
座ったのを確認したら、一日研修会ご苦労様の乾杯だ🍻

講義から得た収穫や疑問点を確認しあい、午後から行われた実技の反省会に話題
が移ると徐々にトーンが高くなり車掌さんから注意を受けたこともあった。
そりゃそうでしょう。東洋医学における専門用語が数々飛び出してくる。
例えば、「いんけいには細い鍼で少しだけ気持ち良く刺すのだ」
「おけつに鍼をするのは細い鍼ではだめだ、太い鍼でぶすっと…」
などの会話を大声でやられたのでは
周囲のお客さんはこいつらは何者だと思うのは当然である。

さて、「いんけい」とは「陰経」と書く。
東洋医学では五臓に関連するツボの流れを陰経と呼び、
六腑に関連するツボの流れを陽経と呼び12の流れがあります。
これを経絡と言い、この五臓六腑の過不足(虚実と言う)を調整するのが経絡治療なのです。
今までにもなんども経絡治療と言う用語が出て来ましたがこのことを言っている
のです。人体は小宇宙と言われますが、天地を象徴する陰陽(男女)に別れ、更
に、12の経絡と365のツボにより構成されているのです。
これについてもあとで詳しく述べさせていただきます。

「おけつ」とは瘀血(悪血)とも書き、生体に悪影響を与えるもので有り、
この治療は少し太めの鍼で滞りを流すように処理します。
あるいは刺絡と言い停滞する瘀血を少しだけ取り除く事により経絡の流れを良くする方法を
行うことも有ります。
また、吸角と言われる器具を使ってその部位を陰圧にする事で実際に瘀血を
吸い出してしまう方法も有ります。
相撲の関取やスポーツ選手が背中や腰に丸く鬱血性の痕がついているのを見かけ
たことが有るかと想います。
数年前のオリンピックの短距離水泳競技で優勝した選手が背中に丸い痕があるの
を不思議に思われた方がいるかもしれませんがあれが吸角によるものです。

慰安とサービスとしてエステ等でも行っている様ですが、鍼灸院では、熟練した
プロの「目と手」により、刺絡鍼で瘀血あるいは細絡の有る部位に直接瘀血を取
り除く治療を行いますので、治療の効果は歴然と患者さんが感じるのですね。

又、病態により異なりますが、瘀血を直接除いてしまうので
いつまでも跡が残る事は無く、
瘀血を取り除くので以前より艶がでて美しくなるのは当然なのですね。

次週に続く

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