あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

うつ病の方へかける言葉

2023-04-13 22:44:00 | ブログ
こんにちは。スタッフの上野です。
4月に入りましたが、日中は暑く、朝晩は冷え込む日が続いていますね。
体調を崩さないようにお過ごしください。

さて今日は、治療院によく来てくださる患者様とのお話です。
先日「うつ病の方に励ましの言葉をかけてはいけないのか?」という話題があがりました。

うつ病の方に「頑張れ!」と声をかけてはいけない、うつ病の方は頑張って欲しいという期待に応えようとしすぎて無理をしたり、頑張れ!を重荷に感じて、さらに気分が落ち込んでしまうから……一般的に、よく言われている様です。

はたして、そうなのでしょうか?

東洋医学では、人体は精、気、血、津液(水)と呼ばれる4つの物質が、体内を循環している、
と考えられています。そして4つの物質の量の多い・少ないや、体内のどこにどのくらい存在するかが確認できると、
身体の状態が分かったりします。

うつ病は、東洋医学では主に気の病と考えられ、気滞と呼ばれます。
気が滞る……つまり、全身をめぐっている気が、身体のどこかに停滞してる、溜まってしまっている状態を指しています。
例えば世の中に自分と全く同じ顔の人はいないのと同じように、人体の気の量や停滞の仕方には個人差がある、と言われています。

このように考えると、
頑張れ!という言葉かけによって、うつ病が悪化するかどうかには、もともとの身体の気の量、
体内での物質の分布の仕方、臓腑の状態など、挙げたらきりのないくらいの要素が絡んでくると思われます。

言葉の捉え方ひとつでも変わります。
頑張れ!を、励ましてもらっている、今は辛いけど元気づけられる、相手に気にかけてもらえて嬉しい、
と捉えれば気力が湧いてきて、気の流れが改善されるでしょうし、
逆に私が辛いのを十分理解もせずに頑張れといわれた、こんなに私は頑張ってるのに…と恨めしく思えば
もやもやとした気が溜まっていくかと感じます。

そんな風に考えますと、
頑張れ!=うつ病の方に言ってはいけない言葉 
と簡単に紐づけしてしまうのは、何か違う気がする、身体も心ももっと複雑で難しいし、
人それぞれの感じ方があるのでは……と、お話を伺いながら、思っていました。

皆さんはどう思われるでしょうか?
よろしければ、ご意見お待ちしています😊
コメント
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