こんにちは。今日は二十四節気の啓蟄。
大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃とされています。
いよいよ春めいてくるということですね!
毎週金曜日は「ツボ」のお話
今日は「虫」のつくツボをご紹介します❣️
もちろん、人間のツボですよ!
以前、動物にもツボがある⁉️という記事はこちら
そのツボは。。。。蠡溝(れいこう)です!
蠡←この見たことのない字の中に虫が2匹!
この漢字は木を食べる虫のことを表しています。
このツボは、足厥陰肝経の絡穴なのですが
(この表現は、鍼灸師には面白いかもしれませんが、皆様にとっては
なにも面白くないですね。。。)、どなたでも比較的探しやすいツボですので
ご紹介いたします!
うちくるぶしの一番出っ張っている部分から膝の方向に指を進め、大きな骨
に沿って膝の方向に向かうと、最初にあれ?虫食い?というような窪みがございます。
まさにそこが「蠡溝(れいこう)」です。
別の表現だと、内くるぶしの下端から指幅5本分ほど上の位置で、脛の骨の内側になります。
実は、今日もこのツボを治療に使わせていただいた患者さまがいらっしゃいました。
主に、急性的な筋肉や腱などの疾患に使います。
春先は筋腱の病症が増えてきます。
目眩や耳鳴り、のぼせも増えてくる病症です。
これは、春に近づくにつれて身体も冬眠から覚める虫と同じように
外に出ようとしますし、上に上に伸びようとすることと関係しています。
陽気も上に上にと上りますので、のぼせや目眩に繋がりやすくなるのです。
春は肝気が旺気するのですが、肝と筋腱は繋がっているために
この時期に一番不調を起こしやすいとも言えるのですね。
このツボは、相対的にどなたも痛みや反応を感じやすいツボとも言えます。
(ツボによっては、病症がなければ全く何も感じないようなツボもございます)
ゴリゴリと強い刺激はあまりお勧めできません。
虫の穴が少し平坦になるようなイメージで、優しく撫でるようなイメージで
セルフケアをしてください。
当院では、こむらがえりを起こしてしまう患者さまは
ほとんどの方にこのツボに反応があり、春先によく使うツボとなっていますよ。