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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

「替えましょう、替えましょう」-大阪府藤井寺市:道明寺天満宮

2025年02月23日 | 大阪(大阪市以外)
Domyoji Tenmangu Shrine, Fujiidera City, Osaka Pref.

さてさて、「うそかえ祭り」に参加しようと道明寺天満宮を訪れたワタクシ達ですが、祭りの時間が近づいてきました


この日(1月25日)道明寺天満宮では午前と午後の2回に分けて、うそかえ神事が行われました。
ワタクシ達は参加したのは午前の神事でして、11時から神事が始まるのです


ワタクシ達が思っていたよりも多くの人達が集まっていました。かなりの賑わいにちょっと驚きました。
横におったオッチャンが「今年は人が多いなぁ。今までで一番多いで」と言っていたので、この神事も有名になったのでしょうね


神職の方から、うそ鳥の由来や交換の仕方について丁寧に説明がありました。
こういう説明があるのは、初めて神事に参加するワタクシのように者にはありがたいですな


これが「うそ鳥」です。このうそ鳥を他の参拝者と一緒に「替えましょう、替えましょう」と声を合わせ交換するんです。
最初はどこかぎこちなく、ちょっと遠慮もあるのですが、そこは皆さん大阪人です。
ものの1分もしないうちに誰彼構わず「替えましょう、替えましょう」と楽しく交換を楽しみました


交換したうそ鳥の底に、金や銀、木などの文字が書かれたものが含まれているんです。
もしその文字が書かれていたら大きなうそ鳥と交換をしてもらえるのですが、ワタクシも家人も書かれていませんでした


初めて参加したうそかえ神事ですが、うそかえ神事は単にうそ鳥を交換することを楽しむだけではなく、
地域の人々が集い、一年の始まりを祝う大切なイベントなんだなぁということを感じました。
普段は感じることがない神々しい雰囲気の中で他の参拝者と交流し、笑顔で新しい一年への希望を共有できたことは、
ワタクシ達にとって貴重な体験となりました。「また来年も行こうな」とワタクシ達は思ったのでした


道明寺天満宮は梅の名所。しかし、1月25日の時点では梅の花はほぼ見ることは出来ませんでした。
今年は冬に大きな寒波が二度やってきました。梅の開花も遅れたようですね。
猛烈に暑い夏、そして寒さが厳しい冬…日本の季節は四季ではなく二季になったのじゃないかと思ってしまいます。
穏やかに暖かい春の日、心地よく涼しい秋の日が、ほんの数日しかなくなってしまった気がするのも異常気象なのでしょうか


持ち帰ってきた「うそ鳥」はリビングに飾っています。この「うそ鳥」が身替災難除けになってくれて、
ワタクシ達家族を守ってくれることを願っています

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


大阪市内で育った私にとって、「神事」というのはあまり身近なものではありませんでした。
地域の祭礼というものが私が住んでいた地域にはほとんど無く、祭礼を楽しみにするという感覚が私にはありませんでした。
ただ、今回の「神事」「祭礼」に参加したことで、もっと地域の行事に参加してみたいと思いました。



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うそかえ祭り-大阪府藤井寺市:道明寺天満宮

2025年02月22日 | 大阪(大阪市以外)
Domyoji Tenmangu Shrine, Fujiidera City, Osaka Pref.

さてさて、1月25日の土曜日、ワタクシは家人と大阪府藤井寺市にある道明寺天満宮に出かけました。
道明寺天満宮は我が家からだと車で15分くらいの場所にあるのですが、この日はウォーキングも兼ねて歩いて行きました


道明寺天満宮は、菅原道真公、天穂日命と、菅原道真公のおばにあたる覚寿尼公を御祭神とする、1400年以上の長い歴史をもつ神社です。
道明寺天満宮のそもそもの発祥は西暦3年に相撲の祖として知られる野見宿祢(のみのすくね)の子孫である土師(はじ)氏の氏神として、
日本書記に登場する神様である天穂日命(あめのほひのみこと)を祀り「土師神社」として建立されたと伝えられています


後に、土師氏の子孫でもある菅原道真公を御祭神に迎えて天満宮となり、昭和27年に「道明寺天満宮」と改称されて現在に至ります。
天満宮ですので梅の名所としても知られ、今の時期は梅を愛でにくる人々で賑わうんですよ


もちろん天満宮ですので、御神牛が祀られています。これは菅原道真が丑年生まれであったことと、
大宰府で生涯を閉じた際、菅原道真の遺骸を運ぶ途中で車を引く牛が座り込んで動かなくなってしまい、
やむなく付近の安楽寺に埋葬したという故事に由来しているんです


今年は巳年ですね。「蛇」は十二支の中で、『これまでの努力や願いが実を結ぶ』ことの象徴とされており、
「巳年」は金運や健康などの縁起の良い年と言われています。 日本の景気が上向く一年であればいいですな


菅原道真は「学問の神様」としての信仰も厚いので、当然ながら受験生やその家族が合格祈願に来ることも多い神社です。
しかし、この日のワタクシ達の目的は合格祈願ではありません


この日、道明寺天満宮では「うそかえ祭り」と呼ばれる神事が行われるんです。
ワタクシ達は初めてこの神事に参加しようと思い、道明寺天満宮を訪れたんですよ


うそかえ祭りの由来ですが、菅原道真が無実の罪で大宰府に左遷され、任地に到着された翌年1月7日、神事をされている時に、
寒中なのに無数の蜂が襲来して参拝者を悩ましました。そこに一群のうそ鳥が飛来し、蜂を食い尽くして人々を救いました。
このことから、ここ道明寺天満宮では毎年1月25日の初天神の日に、身替災難除けとして「うそかえ祭」を行い、
神職が1年がかりで奉製した手彫りの「うそ鳥」を授与しています。「うそ」は「嘘」ではなく、鳥の「うそ」なんです


その「うそ鳥」を互いに交換することで、一年の厄を「うそ」に替え、新しい年に良いことが訪れるようにと祈願するという祭りなんです。
ではでは、うそかえ祭りが始まります。どんなお祭りか楽しみですわ

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


大阪府藤井寺市…今の若い人は知らないかもしれませんが、かつて近鉄バファローズというプロ野球のチームがありました。
その本拠地である藤井寺球場があったのが藤井寺市です。大阪市内から電車で30分ほどの郊外に位置するのですが、
かつての藤井寺球場の跡地は今はなんと私立の小中学校、高等学校の敷地になっているんですよ。
パンチパーマで汗臭いオッサンが多かった近鉄バファローズですが、個性的な選手が多くていいチームだったんですよねぇ。



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身体も心も温まりました-奈良県御所市:「喫茶 ICHINEN」

2025年02月21日 | 奈良(奈良市以外)
Cafe“ICHINEN”, Gose City, Nara Pref.

さてさて、「御所まち」の散策を続けてきたワタクシなのですが、「確かこの辺りにいい感じのカフェがあったよなぁ」と
圓照寺の近くを歩いていると記憶が蘇ってきました。ワタクシは妙にそういう記憶はいいんですよ


「あっ、ここやここや。記憶に間違いはなかった」と思わず呟くワタクシでした


「喫茶 ICHINEN」というお店が住宅街の中に静かに佇んでいます。
ワタクシは身体も冷えていましたし、喉も渇いていたのでここでコーヒーを飲んでいくことにしました。
以前、このお店に来た時にすごくいい雰囲気でコーヒーを飲んだことを覚えていたんです
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/d0c5ebb330417925c2dcf10a3483fb98


この建物はオーナーさんのご実家で、オーナーさんは定年退職を機に実家を改築してカフェを開業されたんです。
「この辺りはねぇ、空き家が増えて人が減ったんです。一人暮らしの老人とかも多いんですよ。
そんな人たちが気軽にコーヒーを飲めるようなお店にしたくて、実家を改装してカフェにしたんです」と、
オーナーさんが話されていたことをワタクシはよく覚えていました


ペレットストーブの炎が店内を暖めてくれていました。オーナーさんは「初めて来られたんですか」と訊かれてきたので、
「いえ、2回目なんです。前回来たのは5年か6年前ですが、すごく感じの良いお店だったので覚えていたんですよ」と答えました。
オーナーさんは「それは嬉しいなぁ。どうかゆっくりしていって下さいね」と笑顔を浮かべてくれました


香り高いコーヒーはフレンチプレスで淹れられます。コーヒーカップに2杯分くらいのたっぷりとした量が入っています。
「3分ほど抽出してからカップに入れてくださいね」とのことなので、ワタクシはきっちり3分間待ちました


この後、オーナーさんとの会話を楽しみながら美味しいコーヒーをいただきました。
熱ーいコーヒーとペレットストーブの暖房で冷えていた身体が温まりました。
そして、オーナーさんとの楽しい会話で心も温かくなったのでした

「喫茶 ICHINEN」…奈良県御所市都町725


この後、車を停めてある近鉄御所駅の方に向かって歩いて行くと「御所宝湯」という銭湯がありました。
平日は14時から、土日祝はなんと11時から営業されており、この日も朝風呂(昼風呂?)に来ている人が何人もいるようでした


この日、御所まちでは何箇所も駅伝大会の立て看板が置かれてありました。
「日本人は駅伝が好きやなぁ」と思いながら看板を見ていると、「第76回」という文字に驚きました。
1949年に始まった事になりますから、戦後間もない時に駅伝大会が行われていたんですね

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


冬の寒い朝、久々に御所の町を訪れました。決して観光地ではありませんし、重伝建に選定されていないので訪れる人も少ない町です。
でも、どこか懐かしさを醸し出すこの町は、私にとってとても魅力を感じる町なんです。
最後に美味しいコーヒーをいただき、私はいい休日を過ごすことが出来ました。



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寺内町の風情-奈良県御所市:御所まち

2025年02月20日 | 奈良(奈良市以外)
Gose Machi, Gose City, Nara Pref.

さてさて、「御所まち」の散策を続けるワタクシは商業都市である西御所から葛城川を渡って、
寺内町である東御所へとやって来たのでありました


明治以降鉄道や国道が葛城川の西側・西御所に通された為、東御所は西御所の発展に比べて取り残されました。
ただ、近年になって古い伝統的な町並みが見直されているそうなんですよ


東御所は宅地化が進んでいますが、細い通りには随所に伝統的な町家や歴史を感じる物品を見ることが出来ました。
この後、ワタクシは東御所の町並みを抜けて南へと向かって行きました


東御所の町並みを抜けたところに吉祥草寺(きっしょうそうじ)というお寺があります。
吉祥草寺は役行者が開基し、舒明天皇により創建されたと伝わる古寺です。
この場所が役行者の生誕地とされ、この地に吉祥草という草を用いて庵を結んだことが寺名の所以とされています


役行者はこの地に生まれ、葛城山で山岳修行を重ね、吉野の金峯山で金剛蔵王大権現を感得し修験道の基礎を築きました。
7世紀に実在した人物と考えられていますが、呪術を唱えたり、鬼を改心させて弟子にしたなど数々の伝説が伝えられています。
なにせ伝説が多い人物なので、どこまでが史実なのかわからないことが多いんですよ


再び東御所の町中に向かって歩いて行きました。昔懐かしい牛乳箱をmつけることが出来ました。
森永ホモ牛乳と書かれていますが、この「ホモ」とはhomogenizedのことでして、人工的に脂肪球を均質化させた牛乳を意味します。
均質化していない牛乳よりも消化に良いとされているのですが、その昔、小学生だったワタクシ達はそんなことを知る由もありません。
こんな牛乳箱を見た時に「ホモ牛乳ってホモの男が飲む牛乳なんかな」「ホモって男同士でアレをするんやろ。気持ち悪いで」
「ホモ牛乳があるんやったらレズ牛乳もあるんとちゃうか」などと、品性下劣なことを言い合っていたものでした。
ああ、あの頃ボクらはアホでした


東御所の町の中心に圓照寺があります。このお寺は1546年、笑雲上人(桑山源吾)により常徳寺として開山した寺院です。
1600年に西本願寺の触頭となり、1615年に圓照寺に改名。御所御坊として、大和国葛上郡を統括する布教拠点となりました


御坊の名にふさわしい、威風堂々の風格漂う本堂です。当時はさぞや大きな存在感のあるお寺さんだったことでしょう


訪れる人も少ない東御所の町ですが、そのおかげで一人静かに古の時代に思いを馳せることが出来ました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


私は小学生の頃、大阪弁でいう典型的な「いちびり」な子どもでした。
「いちびり」は「調子に乗って騒ぐこと。目立とうとしてふざけること。お調子者」という意味だと辞書には書かれていますが、
そこにはもっと愛嬌があるというか、可愛げがある人物のような意味があるんですよ。
私はよく教師から「またいちびっとんのか」「今はいちびる時とちゃうねん」などと叱られましたが、
そう叱られる時は悪い気はしなかったんですよ。むしろ「いちびり=褒め言葉」くらいに思うアホの子でした。



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冬の青空-奈良県御所市:御所まち

2025年02月19日 | 奈良(奈良市以外)
Gose Machi, Gose City, Nara Pref.

さてさて、昔ながらの町並みが広がる「御所まち」の散策はまだ続くのでありました


このお店なのですが大正時代創業の砂糖卸問屋さんだそうです。今ではいろんな種類の砂糖を小売りしているだけじゃなく、
べっこう飴やリンゴ飴などの製造販売もされているようでした


向こうに聳えるのは奈良県と大阪府の県境にある葛城山です。数日後、ワタクシはこの山の山頂に立っていたのでした。


白壁、黒瓦が青い空に映えます。この日は冬晴れの一日でした。御所は内陸部にある盆地なので冬の冷え込みが厳しいです。
しかし、澄み切った冬の青空が美しく、寒さが心地よく感じられました


葛城川の土手を歩いていると真龍寺というお寺が見えました。そちらに降りていくとしましょう


モノトーンなお寺の中で、お地蔵さんの赤い前掛けだけが華やかな色彩となっていました。
柔和なお地蔵さんの表情って癒されますね


今はもう営業されていないようですが、散髪屋さんの建物がありました。かつては多くのお客さんで賑わったのでしょう。
ワタクシは10年ほど前から坊主頭にしました。散髪は家で家人にバリカンで髪の毛を刈ってもらっているんです。
ですので、今は散髪料金っていくらぐらいなのかわからなくなってしまいました


こちらも営業はしていませんが、かつてのタバコ屋さんですな。ワタクシの実家の近くにもタバコ屋さんがあり、
よく祖父や祖母から「タバコ買うてきて」と言われてタバコを買いに行ったものでした。
そのタバコ屋さんも黒と白の市松模様のタイル張りだった記憶があります。これって関西だけなんでしょうか


葛城川に架かる橋を渡り、西御所から東御所へと向かっていくことにしました。
商業都市の西御所から寺内町の東御所へ…ワタクシはさらに歩いていくのでした

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


散髪屋、タバコ屋…私が子どもだった頃、町内には必ずあったような気がします。
それ以外にも電気屋、銭湯、お好み焼き屋、乾物屋なども近隣には必ずあったように思います。
今はそういう店舗が次々と廃業し、大型量販店ばかりになっていくのは寂しく感じるのですが、時代の流れには逆らえないですね。



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