よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
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二つの三重塔-奈良県葛城市:當麻寺

2019年08月07日 | 奈良(奈良市以外)
Taimadera Temple, Katsuragi City, Nara Pref.

さてさて、奈良県葛城市の當麻寺を訪れたワタクシ達ですが、
最後に西南院の庭園へと向かったのでありました


この庭園は江戸時代初期に造られたものを、中期頃に改修された池泉廻遊式庭園です。
山すそを利用し、樹木を植え込み心字の池泉を設け、中央に出島(亀島)、その東側に鶴島の石組を配しています


庭園の一番高いところに出ると、手前に西塔、奥に東塔と二つの三重塔が並んで見えるんです。
ワタクシは當麻寺の中で、この光景が一番好きなんですよ


共に国宝の三重塔が並んで見える…そういう場所は他に無いように思います。
この光景を見るだけでも、當麻寺に来て良かったなぁと思うんですよ


ここ西南院の庭園はサツキやシャクナゲが咲き、初夏の新緑や秋の紅葉も美しいんです


奈良のお寺といえば奈良市内の東大寺や興福寺、薬師寺、そして斑鳩の法隆寺や法起寺。
ちょっと遠方だと長谷寺、室生寺などが知名度が高く、多くの参拝者や観光客がやって来ますね


わざわざ當麻寺まで足を延ばす人は、よほどの歴史好きか寺社仏閣への興味が高い人だと思います。
しかし、訪ねる価値がある名刹だとワタクシは思います


そうそう、當麻寺がある奈良県当麻は相撲発祥の地なんです。日本書紀によると第11代垂仁天皇(3世紀後半から4世紀前半頃)の時代に、
大和の国當麻邑(たいまむら)の當麻蹶速(たいまけはや)と出雲の国の野見宿禰(のみすくね)が垂仁天皇の前で力比べの相撲で競った。
これが天覧相撲の始まりとされているんです


まさか日本の大相撲が、モンゴル人力士に席巻されるとは當麻蹶速も野見宿禰もビックリ仰天でしょうね

使用したカメラ:2、3、4、8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


當麻寺がある葛城市は「平成の大合併」によって、當麻町と新庄町が合併して出来た新しい市ですが、
葛城という名前は古墳時代にこの地を領有していた葛城氏に由来しているのですから歴史ある名前です。
新しい市の名前の候補に平仮名の「かつらぎ市」もあったのですが、住民のアンケートで1位だった葛城市が選ばれたそうです。
かつらぎ市などという恥ずかしい地名にしなくて本当に良かったですわ。



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