よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

浄土の世界-京都府亀岡市:曽我部

2015年10月12日 | 京都(京都市以外)
Sogabe, Kameoka City, Kyoto Pref.

さてさて、「かやぶきの里」がある美山を出発したワタクシ達は、京都府亀岡市の曽我部という地域に向かいました。
曽我部という場所に何があるのかというと、水田地帯に見事な彼岸花の群落があるんですよね


ここ曽我部の彼岸花も、訪ねるのは三度目か四度目になると思います。
初めて来たときは美山に行った帰りに、偶然、すごい数の彼岸花を見かけて驚いたのがきっかけでした。
ここ曽我部が彼岸花の群落で有名だということも知らず、たまたま見かけたんですよねぇ


前日に観たネットの情報では、ここの彼岸花は「五分咲き」とのことでしたが、ワタクシが見る限りでは
「七分咲き」くらいの印象でした。満開の花もあれば、まだまだ蕾もけっこう残っておりました


お彼岸の時期になると満開になってくれる彼岸花。この花のおかげで、お彼岸が鮮やかに彩られます


彼岸の法要というのは仏教の行事ですが、彼岸法要は日本独自のものでありまして、彼岸の仏事は浄土思想と結びついているんですよ。
浄土思想で信じられている極楽浄土は、西方の遙か彼方にあると考えられているのは皆さんも御存知だと思います


春分と秋分は、太陽が真東から昇り真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりだそうです。
農耕民族である日本人が太陽の動きを常に見つめ、生活してきたことも関係しているのかもしれません


以前、お寺さんから「春分の日は『自然をたたえ、生物をいつくしむ日』なんですよ。
そして、秋分の日は『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』なんです」と教えられたことがあります


そういう風習って素晴らしいなぁ。後世にまで残していかなくてはならないな、って思うんですよね。
ワタクシ達が今、この世に命があるのは祖先のおかげです。その気持ちを忘れてはならないですよ


ふと、大好きだったじいちゃん、ばあちゃんは今のワタクシを極楽から眺めながらどう思っているのかな、
なんてことを考えていました。少しは褒めてくれるかなぁ

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


ハロウインのような外国から伝わって来たイベントが、知らないうちにどんどん広まっていく一方、
日本古来の伝統行事や風習が廃れていくのは、どうにも寂しい気がします。
せめてせめて、お盆やお彼岸だけは大切にしてほしいと願わずにはいられません



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