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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

ノスタルジックな町並み-岡山県倉敷市:下津井

2025年01月25日 | 岡山
Shimotsui, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、観音寺から下津井の町を眺めたワタクシは、町の散策に向かうことにしました


甍の波の向こうに見えるのは四柱神社。下津井の町では寺、神社が高台にあるようです


昨日のブログにも書きましたが、下津井は北前船が瀬戸内海の狭い海峡を通過するために、潮待ち、風待ちをした港として栄えました。
また下津井〜丸亀間は航路が短いことから本州と四国とを結ぶ主要ルートとなり、金比羅参りの人々などが古くから多く利用していました。
しかし、そんな下津井に大きな転機が訪れるんです


1910年に国鉄宇野線が全通し、これに接続する形で宇野 〜 高松間で宇高連絡船の運航が開始されると、
下津井 - 丸亀間航路の利用者は激減しました。この頃から下津井の衰退が始まるんです


現代になると、一時は瀬戸内海が一望できる遊園地として鷲羽山ハイランドが開業するなど人口・観光客が増加しましたが、
1988年に瀬戸大橋が開通すると、下津井は旅客港・商港としての機能を完全に瀬戸大橋に奪われてしまいます


船の時代から鉄道の時代へ、鉄道の時代から車の時代へと移り変わっていく中で、下津井の町は大きく変化してくのですね


こんな建物がありました。最近は都会から地方へ移住する人が増えていますが、移住はしてみたものの「こんなはずじゃなかった」と、
後悔する人も少なくはないんです。この建物はそんな移住希望者に向けて、まずは「お試し体験」をしてもらおうということで、
築100年の古民家をリノベーションしたものだそうです。一泊1000円でお試し体験が出来るそうですよ


ワタクシも定年退職後は地方都市に移住したいという夢を抱いていました。しかし、現実は甘くはありませんでした。
ワタクシは65歳にならないと年金が出ませんし、年金の額もさほど多くはありません。
退職金ももう少し多いだろうと思っていましたが、若い頃に想像していた金額よりも低いものでした


ワタクシは移住を諦めました。今暮らしている家をリフォームしたので、今の家が終いの住処になります。
移住は出来なかったけど、その代わりに、これからもたくさんの旅をしたいと思っています

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


私は一度だけ宇高連絡船に乗って四国に行ったことがあるんです。確か大学生の時だったと思います。
青函連絡船は二度利用しました。一度は夏、一度は冬でした。ただ、関門連絡船は乗ったことがありません。
1942年に関門トンネルが完成し、1964年に関門連絡船は航路が廃止されているので、乗ることは不可能だったですね。



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北前船で賑わった港町-岡山県倉敷市:下津井

2025年01月24日 | 岡山
Shimotsui, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、岡山県倉敷市下津井を訪れたワタクシなのですが、
まずは「むかし下津井回船問屋」を訪れました


むかし下津井回船問屋は、明治時代の回船問屋の建物を復元した資料館です。
母屋など当時の商家の様子がうかがえるほか、下津井にまつわる資料が展示されていました


江戸時代から明治代にかけて、北海道から日本海や瀬戸内海を通り大阪まで海産物や塩などを運搬し貿易をしていたのが北前船です。
下津井は北前船が瀬戸内海の狭い海峡を通過するために、潮待ち、風待ちをした寄港地として町が栄えました


また対岸の讃岐国(今の香川県)にある金比羅参りの渡し場としても賑わったんです。
北前船のことは以前から知っていましたが、金毘羅参りの渡し場だったということは今回初めて知りました。
旅に出て、その土地の資料館を訪れると初めて知ることがよくあるんですよ


今の下津井港です。かつての賑わいが嘘のような、静かに佇む漁港です。向こうに見えるのはもちろん瀬戸大橋ですね


下津井はタコの水揚げが多いことで知られています。関西では「タコといえば明石」なのですが、
岡山あたりでは「タコといえば下津井」なのでしょう


下津井の町の東に観音寺というお寺がありました。高台に位置しているので、展望がいいだろうなと思ったんです。
思ったらすぐに行動に移します。石段をスタスタと登っていくのでありました


境内からは瀬戸大橋と瀬戸の島々を望むことが出来ました。瀬戸の海はいつも穏やかで、この日も優しい姿を見せてくれました。
ワタクシが子どもだった時、小柳ルミ子が歌う「瀬戸の花嫁」という歌がありました。
「瀬戸は日暮れて 夕波小波 あなたの島へ お嫁にゆくの」「岬まわるの 小さな船が 生れた島が 遠くになるわ」なんて歌詞は、
瀬戸内海の風景を見事に表現しているなぁと思いますわ


ではでは、下津井の町の散策を続けていくとしいましょう。ワタクシ、こういう町が大好きなんです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


中国地方は中国山地を境目にして、北側の鳥取県、島根県、山口県北部を山陰地方。
南側の岡山県、広島県、山口県南部を山陽地方という言い方をしますね。
山陽の「陽」はもともと中国語で「山の南側」を意味する漢字で、 山陰も同様に「陰」が「山の北側」を表す漢字なんです。
晴天日の多い岡山や広島には、「山陽」という言葉が相応しい気がします。



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穏やかな瀬戸の海-岡山県倉敷市:下津井

2025年01月23日 | 岡山
Shimotsui, Kurashiki City, Okayama Pref.

さてさて、今年の年末年始なのですが、ワタクシは1月6日までが正月休みでありました。
世間では大半の人が5日の日曜日までが休みで、6日が仕事始めということだったと思います。
ワタクシは「1月5日には帰省で都会に戻るのもピークが過ぎているだろうし、6日なんて仕事始めでどこに行っても空いているだろう。
今年の旅初めは1月5日〜6日にしよう」と考え、岡山県倉敷市の方に向かうことにしたんです


まずは倉敷市の下津井という町に行くことにしました。下津井は江戸から明治の中頃にかけて北前船で栄え、
現在は漁業の町として知られる港町です。下津井の町を散策する前に、ワタクシは「鷲羽山第二展望台」に足を運びました


眼下には穏やかな瀬戸内海が広がります。朝の日差しを浴びる瀬戸内海は、ことのほか優しい表情を見せてくれます。
日本海沿岸で暮らす人にしてみたら、これが冬の海とは思えないでしょうね


向こうに見えるのは言うまでもなく「瀬戸大橋」です。瀬戸大橋は岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称です。
1988年に全線が開通。それにより初めて四国と本州が陸路で結ばれたんですね


瀬戸大橋の開通からもうすぐ40年になるというのは、ちょっとビックリします。
ついこの間とまでは言いませんが、ワタクシの実感としては20年くらい前のような印象がありました


この日は「曇りのち雨」という天気予報だったのですが、ここまではなんとか太陽が姿を見せてくれました。
ワタクシは瀬戸内海って「いつも陽光に包まれた海」という印象があるんですよ


展望台から下津井の町まで下ってきました。今度は海岸沿いから瀬戸大橋を見上げてみます。
ワタクシは若かった頃、四国に行くとなると岡山県玉野市と香川県高松市を結ぶ宇高連絡船を利用するのが定番だったように思います。
ワタクシ、学生時代に宇高連絡船に乗ったことがあるのですが、あまり記憶が無いんです


初めて瀬戸大橋を利用したのは車ではなく鉄道でした。「えらいもんを造ったんやなぁ」と思いながら、
車窓に広がる瀬戸内海をジーっと眺めていたのははっきりと記憶に残っています


ではでは、次は下津井の町の散策に向かうとしましょうか。倉敷は美観地区だけじゃないんです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


今回は一人旅でした。私は家族と旅をするのも、気心の知れた友人と旅をするのも大好きですが、一人旅も大好きなんです。
誰に気を使うこともなく自分が行きたい場所に行き、自分の好きなように時間を過ごすことが出来るのが一人旅です。
私はこれからも「一人旅」「家族との旅」「友人との旅」をうまくバランスを取りながら、楽しんでいきたいです。



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朝のキャンプ飯-岡山県真庭市:蒜山高原・蒜山高原キャンプ場

2024年11月23日 | 岡山
Hiruzen Kogen Camp Site, Hiruzen Highland, Maniwa City, Okayama Pref.

さてさて、ワタクシ達は鬼女台展望所から「蒜山高原キャンプ場」へと戻ってきました


この日の天気予報は「晴れ」。放射冷却で朝は冷え込みましたが、心地よい冷気がキャンプ場を包んでいました


ストーブに火を灯し、ケトルでお湯を沸かします。このストーブ、韓国製で値段もさほど高くないのですが、
キャンプのみならず冬場はリビングでも活躍してくれるので役に立ってるんですよ


マルチグリドルでベーコン、レーズンパンを焼いていきます。
マルチグリドルは、同時にいろんなものを焼くことが出来るので便利なんです


ベーコンが焼ける香ばしい匂いが漂ってきます。前日はかなりのお酒を飲みましたが、朝になるとしっかり空腹感を感じます。
ちなみに、ワタクシは仕事が忙しくって昼食を食べなかったことは何度もありますが、
朝食を食べなかったことって全く記憶がありません。おそらく幼少の頃から朝食は絶対に食べていると思います


フライパンでは目玉焼きを焼きました。ベーコンと卵というのは、最高の組み合わせですな


ストーブの上に載せていたケトルでお湯が沸いていましたので、コーヒーを淹れます。
どこで飲んでもコーヒーは美味しいのですが、アウトドアでいただくコーヒーは格別だと思うんですよ


どーですか。この日の「朝キャンプ飯」です。レーズンパン、ベーコン、目玉焼き、レタスとトマトのサラダ、
コーンポタージュスープ(インスタントですが)、コーヒーの朝食です。
最高のシチュエーションの中で、美味しい朝食をいただきました。
朝食後はちょっとゆったりとした時間を過ごし、それからテントやキャンプ道具の撤収です


テキパキとキャンプ道具の片付けも終わり、蒜山を後にすることとなりました。
天候にも恵まれ、楽しい二日間でした。やっぱりワタクシはキャンプが好きです。次はソロキャンプに行きたいですね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


私はキャンプ歴も浅く、さほど多くのキャンプ場を利用してきたわけではありません。
そんな私ですが、今回の蒜山高原キャンプ場にはすごく好印象を持つことができました。
次回は蒜山登山とセットで、このキャンプ場を訪れたいと思うのでした。



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秋の風にススキが揺れて-岡山県真庭市:蒜山高原

2024年11月22日 | 岡山
Hiruzen Highland, Maniwa City, Okayama Pref.

さてさて、蒜山高原から車で20分ほど山道を登った場所にある「鬼女台展望所」へとやって来たワタクシ達ですが、
展望台の周囲にはススキの群落が広がっていました


ススキの穂が朝の陽光に輝きます。ススキもまた秋の主役の一つだとワタクシは思います


時刻は朝の7時半。ただ、展望台にはカメラや三脚を持った人が結構来ていたんですよ。
やっぱりカメラマンというのは、早朝から行動する人が多いようですね。ワタクシもそうですが


ススキを眺めていると、ワタクシはふと「そういえば中学生の頃に『昭和枯れすすき』という歌が流行ったなぁ」と思いました。
この歌、覚えている人もいるとは思うのですが、改めて歌詞を見てみると、まぁなんとも暗い歌なんですよ


「貧しさに負けた いえ 世間に負けた
この街も追われた いっそきれいに死のうか
力の限り 生きたから 未練などないわ
花さえも咲かぬ 二人は枯れすすき」
いやぁ、どうしてこんな歌が流行ったのかと思うほど、陰鬱で絶望感漂う歌ですなぁ


ただ、ススキにはどこか寂しさが漂う気がします。秋の主役といえば紅葉でしょうが、
絢爛豪華な紅葉には華やかさを感じますが、ススキには侘び寂びを感じるんです


そのせいでしょうか。ススキには「日本的な美」を感じます。日本の秋にはススキは欠かせないですね


早朝から鬼女台展望所へとやって来たのですが、素晴らしい光景を見ることが出来て、やって来た甲斐がありました。
ただ、まだ朝食を食べていなかったので、相当な空腹感を感じていたんですよ


キャンプ場に戻ろうと思い車を停めていた駐車場に戻りました。
大山の姿が見えないかと期待したのですが、残念ながら大山は分厚い雲に覆われたままでした。
でも、大山の手前にある烏ヶ山が美しい姿を見せてくれました。ではでは、キャンプ場に戻るとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


「昭和枯れすすき」もそうなのですが、別に好きだった歌でなくても、昔の歌って妙に歌詞を覚えていたりするんですよ。
当時は家庭にテレビなんて一台しかなくって、家族みんなで歌番組とかを見ていたからでしょうね。
少なくとも家族みんなで同じテレビ番組を見ることで、家庭内のコミュニケーションというのが自然に保たれていた気がします。
家族みんなで食事を食べ、みんなでテレビを見て会話をする…今もそういうことが出来ている家庭って幸せだと思います。



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