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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

穏やかな空間でいただくランチ-和歌山県広川町:「おばんざいカフェ Nico Boo」

2025年04月17日 | 和歌山
Cafe“Nico Boo”, Hirokawa Town, Wakayama Pref.

さてさて、白崎海岸を後にしたワタクシ達は「ランチを食べて帰ろう」ということになり、
白崎海岸がある由良町に美味しそうなピザやパスタのお店があることをネットで見つけました。
辺鄙な場所にあるのですがいい感じのお店なので、そちらに向かったのですがビックリでした。
「今日は予約をされていない方は、ちょっと待っていただくことになるので時間がかかります」とのこと。
平日で、それもちょっと不便な場所であっても、今やSNSなどで人気が出れば人が集まるんですね。

並ぶのが苦手な(嫌いな)ワタクシ達はそのお店を諦め、「湯浅町の方に向かえばどこかお店があるやろ」と考え、
県道23号線を湯浅町に向かって車を走らせて行きました


すると広川町の中を走っている時に車窓にいい感じのお店を発見。こちらで食事を食べようということに決めました


「おばんざいカフェ Nico Boo」というお店です。外観からすると、まだ開店してから間もないお店かなという感じです


店内は天井が高く解放感がありました。明るくてウッディな店内はワタクシの好みです


全体的な雰囲気としては若い女性をターゲットにしたお店のようです。六十路夫婦のワタクシ達には不釣り合いかもしれません。
しかし、ワタクシも家人もそんなことは気にしません


お昼のメニューはランチが4種類ありました。その中から家人は「油淋鶏定食」をチョイスしました。
家人は「日本一鶏の唐揚げ消費量」が多い大分県出身なので、鶏を揚げた料理が好きなんですよ


ワタクシは「ミックスフライ定食」をいただきました。どれもカリッと揚げられており、サクッとした味わいでした


こういう小皿がいくつも並んでいるのは、女性には嬉しいでしょうね


当初行こうと思っていたお店とは違う形になりましたが、結果的にはいいお店でランチをいただくことが出来ました。
新しいお店ですが、どうかお店がうまく軌道に乗って、賑わってくれればいいなぁと思います

「おばんざいカフェ Nico Boo」…和歌山県有田郡広川町西広683-6

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


最近は都会から離れたちょっと不便な場所であっても、SNSなどで人気が高まることがよくあるようですね。
これもまた新しい時代の流れでしょう。既存のメディアに頼らずとも、創意工夫でお店の宣伝ができるわけです。
SNSは誹謗中傷が拡散するという負の側面もありますが、正しく使えば有効なツールなのでしょうね。



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日本のエーゲ海-和歌山県由良町:白崎海岸

2025年04月16日 | 和歌山
Shirasaki Coast, Yura Town, Wakayama Pref.

さてさて、白崎海岸にある「白崎海洋公園」を訪れてみると、
青い空と紺碧の海、そして真っ白な石灰岩が織りなす美しい風景に目を惹かれました


石灰岩は、炭酸カルシウムからできている岩石で、セメント や有機合成の原料に利用されています。
石灰岩の中からは、三葉虫、アンモナイトの祖先のゴニアタイト、サンゴ、腕足類などの化石が豊富に産します。
鍾乳洞というのは、石灰岩が雨水に浸食されて空洞が広がってできる穴ですね


石灰岩を登っていったところに展望台があるので、そちらの方に向かっていきます。
空が青いために石灰岩の白さが一層引き立つ気がします


ところで、この白崎海岸の青い海、青い空、白い岩が作り出す海岸美は、「日本のエーゲ海」と称されるんです。
ワタクシはエーゲ海に行ったことがないので、この言葉がふさわしいものなのか、あるいは眉唾物なのかはわかりません。
ただ、日本には「日本の◯◯」とか「東洋の××」というのが多いですよね


最近、やたらと目につくのが「日本のウユニ塩湖」なんですよ。
ちょっと調べてみたら、日本のウユニ塩湖と言われているのは北海道のサロマ湖、洞爺湖、野付半島、石川県の高松海岸、
千葉県の江川海岸、京都府の夕日が浦、香川県の父母が浜などがあるんです


それ以外に「日本のマチュピチュ」「日本のカッパドキア」「日本のアマルフィ」「東洋のベネチア」「東洋のナイアガラ」等、
枚挙にいとまがありません。日本のエーゲ海もここ白崎海岸だけじゃなく、岡山県の牛窓もそう呼ばれているんです


ちなみに大阪はかつて、日本を代表する工業都市であり、産業革命を牽引したイギリスの工業都市になぞらえて、
明治・大正・昭和にわたって「東洋のマンチェスター」とよばれたんです。
今ではそのことを知る大阪人もほとんどいなくなりました


エーゲ海に似ているかどうかは知りませんが、この光景は十分に魅力あるものだと思います。
とりわけ紺碧の太平洋が、ワタクシにはことのほか美しく感じました


ではでは、帰路に着くとしましょうか。その前に、ちょっとランチでも食べていきたいですね

使用したカメラ:4、7、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


気がつけば4月も半ばになりました。この時期になってくると、私は「ゴールデンウィークはどこに行こうか」と考えるのが常でした。
しかし、今は日曜〜木曜が休みなので、人で混雑するゴールデンウィークに出かける必要がありません。
GWは遠出をせずに、GWが終わったら新緑を楽しみに遠出をしようと思います。



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青い海と白い岩-和歌山県由良町:白崎海岸

2025年04月15日 | 和歌山
Shirasaki Coast, Yura Town, Wakayama Pref.

さてさて、道成寺で桜の花を楽しんだ後、ワタクシ達は車で30分ほどかけて由良町の海岸へとやって来ました


大きな岩が見えてきました。この辺りの海岸線を白崎海岸というんです


あの大きな岩が見えている場所は白崎海洋公園という場所で、道の駅やキャンプ場などがあるんです


白崎海洋公園に着いたワタクシ達は、海沿いに向かって歩いて行くとスイセンの群落がありました


和歌山県は沖合に黒潮(日本海流)が流れているからでしょうか。海の青さが大阪湾などに比べて濃いんですよ


この辺りには白い岩が見られるのですが、これは石灰岩なんです。この土地の石灰岩は2億5000万年以上前、
古生代ペルム紀のものと推定されおり、近づいて目をこらすとウミユリやフズリナといった原生生物の化石が見られるそうです


『万葉集』の和歌にも詠まれた歴史ある景勝地ですが、明治から昭和にかけてはセメントの原料としての石灰石の採掘が盛んでした。
しかし、昭和47年(1972)に石灰岩の採掘は終わりました。
今ではキャンプやマリンスポーツ、星空観測などを楽しめる白崎海洋公園として整備されています


海の美しさも申し分ありません。ここの海はスキューバダイビングで人気だというのも頷けます。
ワタクシの知人でスキューバダイビングをする人がいるんですが、彼女が言うには最近は沖縄は水温が高くなり過ぎてしまい、
サンゴ礁が死滅している場所が増えたんだそうです。むしろ高知県や和歌山県などで綺麗なサンゴ礁を見ることが出来るそうで、
そんなところにも地球温暖化の影響が出ているんですねぇ


毎年3月から7月頃にはウミネコの大群が白崎海岸に飛来します。明治時代までニホンアシカが周辺に生息していたそうです。
今ではニホンアシカは数が激減し、絶滅危惧種に指定されていますね。
ではでは、さらに展望がいい場所に向かうとしましょうか。海からの風が心地いいです

使用したカメラ:3、6、7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30


日本は周囲を海に囲まれた島国ですが、同じ海でもそれぞれの海ごとに表情が違いますね。
濃厚な色合いと果てしなく広がる太平洋、冬の季節風によって荒れ狂うような姿を見せる日本海。
流氷に覆われて北極と見紛うかのようなオホーツク海、数多くの島々が鏡のような水面に浮かぶ瀬戸内海。
海の表情の違いを楽しむことが出来るのも、島国日本ならではですね。



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女は怖い?いや、男が悪い?-和歌山県日高川町:道成寺

2025年04月14日 | 和歌山
Dojoji Temple, Hidakagawa Town, Wakayama Pref.

さてさて、道成寺の桜を楽しむワタクシ達でありますが、道成寺といえば有名な伝説があるんです。
皆さんも「安珍と清姫」という伝説はご存知かと思います


昔、安珍という若いお坊さんが、熊野大社へお参りする途中、庄屋さんの家に一晩泊めてもらいました。
庄屋さんの一人娘の清姫と出会い、二人とも強く心惹かれあうのですな。
安珍は、「熊野大社からの帰りに、必ずまた立ち寄るから」と、言い残して庄屋の家を出発します


しかし、到着した熊野大社の僧侶に心の迷いを見抜かれ、目を覚ませと安珍は諭されました。
修業中の身であった安珍は改心し、清姫と会わないよう来た道とはちがう道を帰る事にしました。
清姫はそんな事とはつゆしらず、安珍の帰りを待ちわびて、見知らぬ旅人に声をかけます。
「あの、もし。熊野詣からの帰りの、若いお坊さまにお会いになりはしませんでしたか?」と


別の道で帰ったと知った清姫は、わけがわからず混乱しながらも必死に安珍を追いかけます。
日高川を船で渡る安珍を見つけましたが、清姫は日高川で溺れてしまうんです。
すると清姫は赤い火を吐く恐ろしい大蛇の姿に変化し、さらに安珍を追い続けたんです


安珍は必死の思いで道成寺に逃げ込み、釣鐘の中に隠れました。
大蛇になった清姫は安珍の隠れた釣鐘に体を巻きつけ、真っ赤な炎を吐き続けて、とうとう安珍を焼き殺してしまいました


さて、この安珍・清姫の伝説をどう受け止めるかは人によって千差万別でしょうね。
「それくらいのことで焼き殺すなんて女は怖い」と思う人もいるでしょう。
「清姫を騙した男が悪い。因果応報や」と思う人もいるでしょう


実はこの清姫、安珍に一目惚れをするのはともかく、夜這いをして僧侶である安珍を当惑させているんです。
そんなことを知ってしまうと、ワタクシなどは「安珍よ、お前は悪い女に捕まってしまったんやなぁ」と思うのですが、
女性の立場からすると全く違う意見、反論も出てくるかもしれないですね


ワタクシは女性から必死で追いかけられたり、夜這いをされることもなく人生を過ごしてきました。
それはそれで、焼き殺されたりすることもなかったので良しとしましょうか


安珍・清姫の伝説は能、狂言、歌舞伎などで何度も演じられてきました。その際の写真が数多く奉納されているんです。
ワタクシは悲しいくらいに古典芸能に造詣が無く、こういう写真を見ると自分の知識の無さに愕然とするのでありました


ではでは、道成寺を後にするとしましょうか。まだ時間も早いので、このまま帰るのはもったいないですね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


安珍は焼き殺される時にどう思ったのでしょうね。「約束を守らなかった俺が悪かった」と思ったのでしょうか。
それとも「最悪な女に出会ってしまった。俺は悪くない」と思ったのでしょうか。
男の私としては、その時の気持ちを知りたいなと思ってしまうのです。



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桜の名所-和歌山県日高川町:道成寺

2025年04月13日 | 和歌山
Dojoji Temple, Hidakagawa Town, Wakayama Pref.

さてさて、道成寺を訪れたワタクシ達は、見頃になりつつある桜を愛でていました


この桜は入相桜(いりあいさくら)と呼ばれるエドヒガンザクラです。
エドヒガンザクラは開花が早いので、もう十分に見頃になっていました


お寺って桜が名所になっているところが多いように思います。
でも、ワタクシはお寺以上に「ここに行けば必ず桜がある」と思う場所があるんです。
それは「城」と「学校」なんです。城と学校には必ず桜が植えられていると思いませんか


ただ、お城が桜の名所になったのには、ちょっぴり悲しい理由があるんですよ。
実はお城に桜が植えられたのは明治以降のこと。1873(明治6)年の廃城令で大半のお城が取り壊され、
廃城処分で民間などに払い下げられた際、市民に公園として開放されるようになって、桜が植えられたケースが多いのだそうです。
ちなみにこの払い下げですが、あの姫路城の天守閣は23円50銭で払い下げられました。
公務員の初任給が4円〜5円ということですから、信じ難い安値ですな


では江戸時代まではどうだったかというと、そもそもお城に樹木は植えられていなかったんですよ。
なぜならお城が攻められた際、樹木は視界をさえぎり、敵にとっては絶交の隠れ場所になってしまうからなんです。
お城が桜の名所になったのは、明治時代の廃城令がきっかけだったというわけです。
桜は栄華の象徴のように思えますが、実は本来の城としての役目が終わってから植えられるようになったんですね


一方、学校にはなぜ桜が多いのかといいますと、いくつかの説があるのですがこんな有力な説があるんです。
明治時代、「富国強兵」のスローガンの下で産業や軍備の強化をはかった明治政府は、
ソメイヨシノの「散り際の潔さ」を「死を恐れない軍人のあり方」に、「一斉に咲く様子」を「国民は一体である」というように、
イメージを共有させるために活用したというんです


可憐な桜と軍国教育というのは結びつきにくいのですが、そういう歴史があるようなんです。
今の時代はそんなことを考えることなく、美しい桜を愛でることが出来るのがありがたいことです


見事なベニシダレザクラがありました。鮮やかな色合いに目を惹かれます


この日は強い風が折々吹いてくるので、桜の花をアップで撮影するのは少々苦労しました。
でも、撮影って難しかったり、苦労したりするから楽しいんですよね

使用したカメラ:1、2、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


明治時代というのは日本の大きな転換期だったのですが、「古き日本的なものは否定」し、
「新しい欧米的なものは肯定」される時代でした。そのために多くの「古き良き日本」が失われました。
その中でも「廃城令」と「廃仏毀釈」は最悪な愚策だったと思います。



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