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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

歴史散歩-神戸市兵庫区

2025年07月07日 | 兵庫
Hyogo Ward, Kobe City

さてさて、神戸市兵庫区に足を運んだワタクシは、初めて訪れるエリアを興味深く歩いていました


和田岬駅から歩いて5分ほどの場所に「三石神社」が鎮座していました。
三石神社は201年、神功皇后が海より凱旋の帰途、和田岬に上陸し三つの石を立てて神占いをした結果、
廣田・生田・長田・住吉の神々を其の地に祀らしめた儀式の場であるとされています


境内に神功皇后像と幼き応神天皇を抱いた武内宿禰像がありました。
我が家から程近い場所には応神天皇を被葬したと伝えられる誉田山古墳があります。
一般的には応神天皇陵とも呼ばれますが、大仙古墳(仁徳天皇陵)に次ぐ全国二番目に大きい前方後円墳があるので、
応神天皇の名前が出てくるとなんだか親近感を感じました


さらに5分ほど歩くと、今度は「和田神社」がありました。和田神社の主祭神は、天御中主大神、市杵嶋姫大神、蛭子大神です。
なかなか立派な神社で、初詣の時などはかなりの賑わいだそうなんですよ


和田神社の境内には白蛇をまつる「巳塚(みづか)」がありますので、巳年の今年は例年以上に参拝客が多いのでしょうね


境内には京都の伏見稲荷大社を思わせるたくさんの鳥居がありました。
こちらは、伏見稲荷大社から勧請された高倉稲荷神社だということです


ワタクシはさらに汗まみれになりながら歩いて行き、兵庫運河にかかる清盛橋という橋を渡りました


橋を渡ったところにあるのが「清盛塚」です。清盛塚は、1286年(弘安9年)に建立された平清盛の供養塔です。
長らく清盛の墳墓とされてきたが、1923年(大正12年)の調査で墳墓ではないことが判明したそうなんですよ


平安時代の末期、清盛は兵庫の大輪田泊で宋との貿易を行ったことは皆さんもご存知かと思います。
その大輪田泊があったのがこの当たりなんですね。歴史散歩は楽しいです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


平清盛は権勢を誇りますが、その後源氏と平家とが雌雄を決した源平合戦(一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いなど)において
平家方が敗退する過程で発生した平家方の落人・敗残兵が各地に潜んだことから様々な伝承が伝えられるようになりました。
当然のことながら西日本には多くの「平家の落人伝説」が残っており、そういう場所を訪ねるのもまた楽しいんですよ。



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都会の秘境駅!?-神戸市兵庫区:JR和田岬駅

2025年07月06日 | 兵庫
Wadamisaki Station, Hyogo Ward, Kobe City

さてさて、神戸市を訪れたワタクシは長田区から兵庫区へとやって来ました


大きなスタジアムが見えて来ましたが、これはJリーグで優勝経験もあるヴィッセル神戸の本拠地であるノエビアスタジアム神戸です。
ワタクシ、プロスポーツは基本的に地元関西のチームを応援するのですが、サッカーだけは鹿島アントラーズのファンなんです。
というのも、Jリーグ創成期にアントラーズに所属したジーコのファンだったんですよ


さらに東へと歩いて行くと、下町らしい風景が広がってきました。こういう路地裏の光景に心惹かれます


ここにも現役の銭湯がありました。長らく銭湯に行っていないので、久々に行ってみたいものですな


単線の線路がありました。向こうの方に駅のホームが見えます。となれば行かない訳にはいきませんな


ここはJR和田岬線の終着駅である「和田岬駅」なのですが、兵庫県在住の人でも和田岬線なんて知らない人が多いのじゃないでしょうか。
和田岬線は山陽本線の兵庫駅から延びる支線(全長約2.7キロ)でして、
元々は貨物輸送と工場や造船所で働く労働者の通勤のために敷設された路線です


今は貨物輸送はなく、造船所などへの通勤のためのみに利用されているために、午前9時過ぎから午後5時過ぎまでダイヤは空白。
つまり、昼間の約8時間は、電車が一切走らないという都会の中にある路線とは思えない運行形態なんです。
平日は17往復、土曜日は12往復なのですが、工場や造船所が稼業しない日曜・休日は何と2往復しかないんですよ。
駅は無人駅で券売機も自動改札機もありません。「都会の秘境駅」という雰囲気ですな


ワタクシが訪れた6月8日は日曜日。ですので、列車は朝一便、夕方に一便だけです


駅に来る列車があれば撮影したいな…そう思っていたのですが、次の列車が来るまでは6時間以上待たねばならないのでありました。
この路線もいつまで存続するのかな。そんなことを思わざるを得ませんでした

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


調べてみて驚いたのですが、この和田岬線は周辺工場の通勤需要に特化しているので列車本数自体は少ないものの、
6両編成の列車はほぼ満席になっており、黒字路線だそうなんです。
列車本数が少ないために大幅な赤字路線だろうと思っていたのですが、そうではないんですねぇ。



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海と運河-神戸市長田区:長田港

2025年07月05日 | 兵庫
Nagata Port, Nagata Ward, Kobe City

さてさて、神戸市長田区にやって来たワタクシは、長田区を南へ向かって歩いて行きました


駒ヶ林町というあたりに来ると、この辺りは阪神淡路大地震の被害をあまり受けなかったのでしょう。
古い建物が残っており、下町らしい雰囲気が醸し出されていました


最近は銭湯の数も減りました。ワタクシは実家に風呂が無く、ずっと銭湯に通っていました。
友人達と銭湯に行くのは日々の大きな楽しみでありました


最近、ベトナム料理店が急増したように思います。ベトナム人移民が増えているのでしょうね。
ワタクシが住む地域にもベトナム料理、ネパール料理、タイ料理などのお店が目立つようになりました


海まで歩いてくると小さな漁港がありました。ここは「長田港」と呼ばれる漁港です。
古くからの漁港だったようで、現在でも40人ほどの漁師さんが従事しているそうです


神戸の名産に「イカナゴのくぎ煮」というのがあります。イカナゴの稚魚を醤油、砂糖、ショウガなどで甘辛く煮た佃煮ですが、
この漁港のあたりが発祥の地らしいんですよ。でも、今ではイカナゴが不漁でくぎ煮の価格も高騰しているんです


向こうには新長田駅周辺の高層ビル群、手前には時間が止まったままのような長田漁港。
新旧の対比が面白い光景でした


長田港から西に向かって歩いて行きます。長田区から兵庫区に入るあたりにやって来ると、水路が見えてきます。


これは「兵庫運河」という日本最大の運河なんです。海難事故が多い和田岬を迂回せずに須磨方面と兵庫港を結ぶ水路として掘削されました。
また、第二次対戦後は貯木場としても利用されていたそうですが、今はそういった役割もなくなりました。
近年は運河沿いに遊歩道が造られたり、夜間のライトアップが行われたりして、市民の憩いの場へと変わっているようです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


神戸というと「三宮駅周辺の賑わい」「異人館街の異国情緒」「旧居留地のレトロな町並み」など、
オシャレでセンスがいいイメージが強いと思います。
ただ、今回私が歩いた地域はそういった神戸のイメージとは真逆の地域なんですよ。
神戸にも違った一面がある…そう思って見ていただけると嬉しいです。



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震災に耐えた学び舎-神戸市長田区:ふたば学舎

2025年07月04日 | 兵庫
Futaba Gakusha, Nagata Ward, Kobe City

さてさて、ワタクシは新長田駅から商店街を南に向かって歩いて行き、住宅街の中に入って行きました


すると歴史を感じさせる立派な校舎があるのですが、これは「ふたば学舎」という建物です


この建物は神戸市立二葉小学校の校舎として利用されていたのですが、統廃合によって二葉小学校は2006年に廃校になりました。
昭和4年に建設された鉄筋コンクリート3階建の旧校舎は長らく地元住民から親しまれ、戦災や阪神淡路大地震にも耐えたことから、
閉校後は市の施設として活用されることになったんです


現在は地域住民の会合や会議、イベント、さまざまな文化教室など、多方面に利用されているようです。
内部の見学が出来ますので、ワタクシは中に入っていくことにしました


少子化によって日本中で学校の統廃合が進み、多くの小中学校が廃校になっています。
平成の中頃から毎年、公立の小中学校は全国で350〜450校が廃校になっているんです。
大阪では公立の高等学校も統廃合が進んでいます


ワタクシは古い校舎を訪ねるのが好きで、旅先などでもよく訪れるんですよ。
こういう教室を見ていると、なんとも言えない「郷愁」を感じます


先月から小学校教員が連日ニュースに取り上げられました。先生達の盗撮事件が相次いだんですよね。
とりわけ名古屋市の小学校の教員らが女子児童を盗撮した画像などをSNS上のグループで共有したとして逮捕された事件は、
もう言葉がないというか、あまりの酷さに唖然としてしまいました


最近は「教師の成り手がいない」ということがよく言われます。ですので、質の悪い教員も多いのでしょう。
それにしても子どもの盗撮画像をSNSで共有するなんて、関わった連中は即刻懲戒免職にしてほしいです


多くの先生というのは子どものことを思い、真面目に業務に励んでいることでしょう。
こんな事件が起こると、ますます仕事がやりづらくなるでしょうね。
何よりも「先生と子どもの信頼関係」が崩れてしまうのではないかと、大きな危惧を感じてしまいます


こんなディスプレイがありました。ワタクシは大きな三角定規で、思いっきり頭をどつかれたことを思い出しました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


私は今のままだと日本の公教育は10年以内に崩壊すると思っています。その最大の理由は教師になりたい若者が激減していることです。
今は定年退職をした先生などを再任用などで雇って、なんとかその場を凌いでいるそうですがそれも長くは続きません。
かつては先生に憧れる子ども達がたくさんいたと思うのですが、時代は変わってしまいましたね。



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「鉄人28号」と「三国志」-神戸市長田区

2025年07月03日 | 兵庫
Nagata Ward, Kobe City

さてさて、6月8日の日曜日なのですが、ワタクシは久しぶりに神戸の街を訪れることにしました。
自宅から近鉄電車、JRを乗り継いで神戸に向かったのですが、目的地は神戸の中心部から少し離れた場所だったんです


午前9時に長田区にあるJR新長田駅に着きました。この駅から散策を始めます


駅から少し歩いたところからアーケード街が続くのですが、この界隈は阪神淡路大震災の時に最も大きな被害を受けた地域の一つです。
ですので、被災後に区画整理が行われ、再開発事業が進められたので新しいビルが多く通りの幅も広いんです


これはJR新長田駅南側、若松公園内に設置されている、直立時の設定が18mにも及ぶ「鉄人28号」の巨大モニュメントです。
神戸出身の漫画家、故・横山光輝さんの1956年の作品「鉄人28号」に登場するキャラクターを再現したものです。
新長田にゆかりの深い横山光輝さんの作品の魅力でまちを盛り上げようと、地元の商店街などが中心となって立ち上げられた
NPO法人「神戸鉄人プロジェクト」が、震災復興と地域活性化のシンボルとしての期待を託して造られたものなんです


横山光輝というと「鉄人28号」のみならず、「魔法使いサリー」「仮面の忍者赤影」「ジャイアントロボ」「バビル二世」など、
ワタクシの世代だと漫画はもちろん、テレビアニメや実写版で大人気だった作品を生み出した漫画家ですね


ちなみに鉄人28号を操作する少年ですが、名前を金田正太郎というんですよ。
ワタクシ、この名前って昭和の大投手である金田正一に因んで名付けたのかなぁと思うのですが、どうなんでしょうね


「ぼっかけ」というのは長田ソウルフードでして、牛スジ肉・こんにゃくを甘辛くじっくり煮込んだ家庭的な味の料理。
地元ではうどんにかける、酒のつまみにするなどして親しまれていますが、ワタクシはお好み焼きの具材にするのも大好きです


横山光輝氏の代表作の一つが「三国志」です。黄巾の乱に始まり蜀の滅亡までを描ききった長大な作品で、全60巻の大作です。
それに因んで長田には三国志ゆかりのスポットが点在しているんですよ。
これは有名な「桃園の誓い」ですな。劉備玄徳、関羽雲長、張飛翼徳の三人が義兄弟となる誓いを結んだ場面です


すぐ近くには孫権仲謀の像がありました。孫権は呉の初代皇帝ですね


こちらでは呂布奉先の像を見つけました。呂布は武力に関しては三国志でも最強の人物として描かれていますね。
他にも関羽雲長の像、諸葛亮孔明の像などもあり、横山氏の三国志ファンには聖地となっているそうです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


神戸市長田区…1995年の大震災から30年が過ぎました。長田区は住宅が密集しており、
地場産業であったケミカルシューズのゴム製品に日が燃え移ったために、広い地域で火災が起こってしまったんです。
南海トラフによる巨大地震が起こる可能性が高いと言われる今、私たちはもっと防災意識を高める必要があると思います。



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