シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

関西テレビ「あるある」問題の根の深さ

2007-02-01 21:36:25 | 生活関連ニュース
  不安な社会の健康番組/自己責任強いる日常が背景
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神里 達博『社会技術研究開発センター研究総括補佐』(科学史・科学論)
 10年にわたって人気を誇った「発掘!あるある大辞典」が、様々な不正の発覚によ
って打ち切りとなった。目下のところ、制作サイドのモラルを追及する報道が多い。
それは無論重要なことだが、ここでは少し違う観点から問題を掘り下げてみたい。

 今回の「捏造された納豆ブーム」のように、特定の食物に対しての過度の期待、あ
るいは過度の忌避が生じることを、「フード・ファディズム」という。米国では既に
1950年代にこの問題が学術的な研究対象となっており、商業主義の悪影響や、代
替医療などの文化的な背景を持つもの、また宗教的信念に基づく行為などに分類され
ることが知られている。最近では、米国で大ブームとなった「アトキンス・ダイエッ
ト」などもその一種とみなされ、専門家の一部は健康への懸念を表明している。

 この現象は「とりあえず日々食うには困らない」先進諸国においては、いつでも起
こりうることだろう。食物は(いまのところ)代替可能性の非常に高い商品であり、
また人々の生活習慣病などへの不安は大きく、一方で残留農薬問題や、O157・
BSE(牛海綿状脳症)等の新興感染症の出現もあり、食の「質」に対する関心は依
然として高いからだ。


             (2007.01.31 朝日夕刊/文化『その2に続く』)

ビスタ試練の船出/新ウィンドウズ発売『その2』

2007-02-01 13:20:58 | IT関連ニュース
  ネット全盛、支配力低下/客は冷静「機能見定めて」
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 しかし、MSを取り巻く環境は厳しさを増している。自ら切り開いたブロードバン
ド時代がネットを介した新サービスを生み、皮肉にもライバルを増やしてしまったか
らだ。超小型演算処理装置(MPU)を提供する米インテルと組んでパソコンの基幹
部分を握り、業務ソフトを組み合わせて販売する事業モデルで覇権を握ってきたが、
インテルが米アップルのパソコン「マッキントッシュ」にもMPUを提供するなど、
MSとインテルの「ウィンテル」連合にもほろびが見える。
 ビスタで機能を強化した検索分野では、米グークルが台頭。アップルも音楽・映像
配信で盛り返し、6月には米国で携帯電話事業にも参入する。

 30日未明、東京都内の家電量販店での発売イベントでは、12年前の「ウィンドウズ
95」発売時ほどの混雑はなかった。秋葉原にあるヨドバシカメラマルチメディアAk
ibaのパソコン売り場でも、「機能を見定めてから判断したい」という冷静な客が
多いという。

 調査会社ガートナージャパンの蒔田佳苗・主席アナリストは「使うと何が変わるの
か、消費者に利点が十分伝わっていない」。米メディアにも「価値あるソフトだが、
ありきたりだ」(米誌ウォールストリート・ジャーナル)との指摘がある。MSは、
XPの支援期間延長を消費者の声に押される形で決めた。「MSが自信を持ってきた
切り替えサイクルへの消費者の不満の表れ」(IT企業関係者)との見方もある。

 06年のパソコン国内出荷台数は前年比3%減の1233万台と4年ぶりに減少した。
買い控えもあったためパソコンメーカーなどの期待は高いが、新OSが消費者に買い
替えを促すにはしばらく時間がかかりそうだ。
                  (2007.01.31 朝日朝刊/経済『完』)

マイ・ホームページの紹介  2007.02.01

2007-02-01 10:57:43 | IT関連ニュース

神奈川県大和市の「歩行者専用道」を紹介したホームページを開設してます。
歩行者と自転車専用の人に優しい歩道ルートの情報提供です。

昨年9月13日には、境川自転車歩行者専用道路の内、「大和橋~町田市街を走る」をUPしました。
昨夜は、その続編の「町田市街~共和橋を走る」の走行記事をUPしました。

二編を合わせると、境川自転車歩行者専用道路コースを完走したことになります。
ご一覧をお薦めします。

http://www7.plala.or.jp/haracolors

脳医学の進歩を考える/~医学と科学の融合~『その2』

2007-02-01 09:06:00 | 医学
  「第一部」基調講演/茂木 健一郎先生(脳科学者、ソニーコンピューターサイ
エンス研究所シニアリサーチャー)
  『脳を解明する ~脳科学の視点から~』/心の中の「安全基地」
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 人間はなぜ不確実に満ちた世の中で、不安に感じずチャレンジできるのか。英国の
心理学者ジョン・ホルビーは、問題行動を起こす子どもの共通点を研究したのですが、
その結果、子どもが不確実なことにチャレンジできるのは、保護者が「安全基地」を
与えているからだという発見をしました。親、保護者が過保護でもなく過干渉でもな
く自由放任でもなく子どもの行動を見守っている。目が合うことでドーバミンが出て、
感情のダイナミクスが子どもの脳内に安全基地を作り、子どもは安心して安心して不
確実性に満ちた社会で積極的に探索行動が起こせます。そんな安全基地を与えてくれ
る保護者に子どもは愛着を持ち、すがりつくような感情を抱く。この構図がないと子
どもは健全に発達できないということなのです。

 これを脳内のドーパミンの具体的な神経メカニズムとして理解しようというのが私
の大きな興味の一つです。この問題は人の幸福とは何か、医療人として目指すべき姿
何かを考える上で非常に大きな示唆を与えていると思います。
(Takada Young Forum 2006-----医学を志す君たちへ-----『紙上採録』)
(2007.01.27 朝日夕刊