13病院が臨床研究/胃や肺 対象は多岐
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全国13の大学病院やがん専門病院などが、がんを攻撃する免疫細胞を活性化させる
「がんワクチン」の臨床研究ネットワークを作った。一部で患者への接種も始まった。
対象とするがんは膵臓や食道、肝臓、胃、肺、膀胱など多岐にわたる。安全性確かめ
た後、手術後の再発を予防する目的で接種。数年後の実用化をめざす。
がんワクチンはこれまでいくつかの大学病院で個別に臨床研究されてきたが、これ
ほど規模が大きく、組織だった研究は初めて。参加するのは岩手医大(研究対象は膀
胱がん)、神奈川県立がんセンター(肺、胃がん)、近畿大(大腸、食道、腎臓がん
)、九州大(大腸がんなど)など。
東大医科学研究所ヒトゲノム解析センター(中村祐輔センター長)が開発した約10
種のワクチンを使う。同センターは、人の遺伝情報をつぶさに調べ、正常細胞のもと
ではほとんど働かないのに、がん細胞の中だと活発に働く遺伝子を特定。それらを基
にワクチンを作り、がんに対する免疫細胞を活性化させるかどうかを実験で検証した。
(2007.02.06 朝日夕刊『その2に続く』)
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全国13の大学病院やがん専門病院などが、がんを攻撃する免疫細胞を活性化させる
「がんワクチン」の臨床研究ネットワークを作った。一部で患者への接種も始まった。
対象とするがんは膵臓や食道、肝臓、胃、肺、膀胱など多岐にわたる。安全性確かめ
た後、手術後の再発を予防する目的で接種。数年後の実用化をめざす。
がんワクチンはこれまでいくつかの大学病院で個別に臨床研究されてきたが、これ
ほど規模が大きく、組織だった研究は初めて。参加するのは岩手医大(研究対象は膀
胱がん)、神奈川県立がんセンター(肺、胃がん)、近畿大(大腸、食道、腎臓がん
)、九州大(大腸がんなど)など。
東大医科学研究所ヒトゲノム解析センター(中村祐輔センター長)が開発した約10
種のワクチンを使う。同センターは、人の遺伝情報をつぶさに調べ、正常細胞のもと
ではほとんど働かないのに、がん細胞の中だと活発に働く遺伝子を特定。それらを基
にワクチンを作り、がんに対する免疫細胞を活性化させるかどうかを実験で検証した。
(2007.02.06 朝日夕刊『その2に続く』)