シニアの一人たび

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「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

新型インフルエンザの発生に備えて/大流行想定した対策必要『その2』

2007-02-15 17:11:27 | 医学
  「封じ込め」、都市は困難
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 インフルエンザは、発症までに数日間の潜伏期間がある。シナリオのように、海外
で感染した人が潜伏期間中に検疫でチェックされずに入国すれば、発症後に不特定多
数の人と接触する可能性がある。だが、訓練のようにうまく感染拡大を防ぐことはで
きるだろうか。

 国立感染症研究所感染症情報センター(東京都新宿区)の大日康史主任研究官らは、
関東5都県を走るJRと私鉄、地下鉄などの利用者の移動データをもとに、首都圏で
患者が発生したときの感染の広がりをシミュレーションした。

 条件は、訓練のシナリオと同じだ。海外から帰国し、東京西部の自宅に戻った感染
者が、翌日からJRで都心に出勤する。帰国3日目、出勤後に体調が悪化して病院で
受診。検査後、5日目に新型インフルエンザと診断される。

 だが、通勤電車などを介して、その時すでに感染が拡大。関東一円で同時多発的に
患者が生じている。計算によると、感染は爆発的に広がり、8日目には12万人に達し
てしまう。
          (2007.02.14 朝日朝刊/オピニオン『その3に続く』)

脳の動き 外から読む/念じているのは右か左か・・・

2007-02-15 12:58:33 | 医学
  障害者の意思疎通に応用/精神医学総研など成功
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 右か左の指を動かしていると想像している人の脳の情報を、頭にかぶったヘッドギ
アのような装置で読み取り、右か左かを判別することに、東京都医学研究機構精神医
学総合研究所の星詳子リサーチディレクター(脳機能解析)らが成功した。15日付の
米専門誌に発表する。重度の身体障害者の意思疎通や車椅子による移動などのシステ
ム開発につながりそうだ。

 近年、脳の情報を読み取って機械に伝える研究が急速に進んでいる。脳に電極を埋
め込む方法が先行しているが、患者の負担が大きいため、脳の外から情報を読む方法
の開発が期待されている。星さんらは、頭にかぶった装置から近赤外線を当てて血流
の変化を測定する方法で、脳の活動パターンをとらえた。

 5人の被験者で右か左の指を動かしていると想像した場合の脳の活動パターンの違
い解析し、左右どちらかの指を想像しているのか平均89%の精度で判定できるように
なった。
 星さんは「文字を選んで、言葉を表現するなどの応用も考えられる。研究を進めて
実用化につなげたい」と言っている。
                        (2007.02.14 朝日夕刊)

新型インフルエンザの発生に備えて/大流行想定した対策必要

2007-02-15 08:57:30 | 医学
  「封じ込め」、都市は困難
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 「新型インフルエンザ」が国内で発生した場合を想定した政府と自治体の初の合同
訓練が5日、徳島県などで行なわれた。訓練のシナリオは、海外から帰国して数日後
に発症した人を病院に搬送、周囲への感染拡大を防ぐというもの。だが、多くの専門
家は、感染が一気に広がり、患者は初期段階から同時多発的に現れる可能性が高いと
指摘する。政府は「現場の対策はまだ、初期の初期段階段階」(厚生労働省)として
いるが、今後は大流行を想定した対策や訓練が必要になりそうだ。

 政府と徳島県の合同訓練は、厚労省が作ったこんなシナリオに基づいて行なわれた。
「世界保健機関(WHO)が渡航自粛勧告を出した『新型インフルエンザ発生国』か
ら帰国した男性が、関西空港から徳島県内の自宅に戻った。帰国3日目から隣の香川
県にある職場に出勤、4日目に発症して欠勤し、5日目に保健所の指示で入院した。
県は男性の家族や職場の同僚らに自宅待機を促して、治療薬タミフルを予防的に服用
してもらい、感染拡大を食い止めた」
          (2007.02.14 朝日朝刊/オピニオン『その2に続く』)