シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

「潜在患者」掘り起こせ/来院促し、販売増へ

2006-12-08 17:18:07 | 生活習慣病
  製薬会社、ネットで病気解説
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 製薬会社がネットを活用した「患者の掘り起こし」を強化している。日本では、
医師の処方箋が必要な医薬品を直接消費者に広告することは認められていない。そ
こでドラマ仕立ての動画などで病気の特徴や治療方法を解説。来院を促し、最終的
に薬の利用を増やそうという「迂回作戦」だ。

 「おれは病人なのか?」「相当なリスクを背負っている。だから、血圧などはき
ちんとコントロールしなければ」。医師が、メタボリックシンドロームと診断され
た親友にこう告げる。
 独系の日本ベーリンガーインゲルハイムが、11月からインターネット上の「Ya
hoo!動画」で提供している医療ドラマの一場面だ。長門裕之さんらが出演。親
子の確執ときずな描くが、随所に高血圧治療のポイントが盛り込まれている。

 「高血圧は自覚症状に乏しく、別の病気の診察のときに気付くことも多い」(同
者)とされる。ふだんから注意が欠かせないが、医療情報は文章や数字だけだと敬
遠されがち。そこでネット動画で、高血圧への関心を高めてもらう狙いだ。
 高血圧症治療薬は、同社の主力製品の一つ。ただ、ドラマに商品名は登場せず、
最後に社名のロゴが出る程度。
            (2006.12.07 朝日朝刊/経済『その2に続く』)

ノロウイルスが猛威/感染性胃腸炎 10年で最速の増加

2006-12-08 11:24:29 | 医学
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 「おなかのかぜ」と呼ばれる感染性胃腸炎が全国で猛威をふるっている。国立感
染症研究所がまとめる全国約3千の小児科医療機関の定点調査では、過去10年間で
最も速いペースで患者が増加。大半はノロウイルスが原因とみられ、抵抗力が低い
乳幼児や高齢者は特に注意が必要だ。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎の症状は、下痢や嘔吐、腹痛など。同研究所の
感染症情報センターによると、11月13日からの1週間で定点1施設あたりの患者数
は16.4人となり、昨年同時期の約2.7倍に達した。例年より1カ月速いペースで、
今後さらに増える可能性があるという。

 東京都の速報値(11月27日からの1週間)も、1施設あたりの患者数が21.9人に。
過去5年間で最多だった昨年の19.3人を突破した。
 都道府県別では、富山(1施設あたり37.5人)、宮崎(同29.9人)、大分(同
27.8人)、群馬(同27.6人)、三重(同26.9人)が多く、計12府県で警報を出す基
準の20人を上回った。

 ノロウイルスは、生カキなど加熱が不十分な二枚貝を食べたり調理したりして感
染するほか、患者の便や吐物などを介して二次感染する。
                       (2006.12.07 朝日夕刊)

患者の意志なら 呼吸器外し容認/救急医学会が基準案

2006-12-08 09:13:56 | 医学
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 救急医療現場での終末期医療のあり方について、治療の基準作りを進めている
日本救急医学会の特別委員会(委員長・有賀徹昭和大教授)は、東京都内で会合を
開き、カイドラインの原案をまとめた。患者本人や、家族を通じて患者の意志が判
断できる場合、延命治療をやめ、人工呼吸器の取り外しができることを盛り込んだ。
今後、学会の専門医から意見を聞き、来年2月に決定する。

 終末期医療をめぐっては、秋田市の秋田赤十字病院が「急性疾患の脳死時に本人
の意志が確認できる場合に限り、人工呼吸器を取り外すことができる」とする独自
の指針をつくり、9月から運用している。しかし、委員会の案は、終末期を「脳死
と判定した場合」に加え、「治療を続けても数時間から数日以内の死亡が予測され
る場合」と定義するなど、より踏み込んだものとなっている。終末期にあるかどう
かを判断するときは、主治医を含め複数の医療者で合理的、客観的に決めることな
どとしている。
                    (2006.12.06 朝日朝刊/総合)