シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

二酸化炭素を海底に封鎖/温暖化防止に「効果」

2006-12-29 15:51:29 | 生活関連ニュース
  導入を後押し/中環審専門委
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 地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を海底下の地層に封じ込める技術に
ついて、中央環境審議会の専門委員会は、「重要な地球温暖化対策のオプション(選
択肢)の一つになりうる」と、導入を後押しする答申案をまとめた。CO2が海中に
漏れて生態系に影響を与えないよう、貯留地の監視や事業者への許可のあり方などに
も触れ、導入をにらんだ内容にとなっている。

 この技術では、火力発電所などから出るCO2をパイプラインなどで運び、深さ1
千㍍ほどの海の下の帯水層で貯留することなどが考えられている。
 26日にまとまった答申案は、日本には52億㌧以上の貯留容量(05年度の国内排出量
は約13億6400万㌧)が見込め、大幅な削減の可能性があるとして、将来の導入を前向
きに評価した。

 ただ、この技術についてはCO2の地道な削減努力をくじくおそれがあり、生態系
への影響も解明されていないとの慎重な意見もあることから、安全な技術的革新が現
れるまでの「つなぎの技術」と位置づけた。
 実際の封じ込めにあたっては、海洋汚染防止に責任のある国が事業許可を出すこと
とし、事業者はCO2注入後も漏れがないか長期間監視にあたり、国に結果を報告す
る必要があるとしている。

 CO2の貯留技術に関しては、廃棄物の海洋投棄を原則禁止するロンドン条約の議
定書締約国会議で11月、CO2投棄を認める決定がされるなど、国際的に導入の動き
がある。日本は未批准のため、専門委が9月から検討してきた。
                        (2006.12.27 朝日夕刊)

銀行ATM 正月OK/4大手 システム整備一段落

2006-12-29 12:17:51 | 生活関連ニュース
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 主な金融機関の年末年始(31日~1月3日)の現金自動出入機(ATM)の稼動
状況がまとまった。三井住友、三菱東京UFJ、みずほ、りそなの大手4銀行が初
めてそろって正月三が日は、原則、自行のキャッシュカードでの利用ができる。

 銀行ごとに利用可能な時間や手数料に違いはあるが、全体として土、日曜日とほ
ぼ同じように利用できる。ただ、三菱東京UFJの場合、旧東京三菱の店舗と旧
UFJ店舗ではATM稼動時間が違っており、利用の際は注意が必要だ。
 日本郵政公社の郵便局ATMは、31日には日中の利用が可能だが、三が日は休止
する。

 三が日には金融機関を互いに結ぶネットワークシステムを休ませるため、原則と
して他行のキャッシュカードは利用できない。
 また、セブン-イレブンやローソンなどのコンビニエンスストア設置のATMの
利用可能時間、利用可能カードは各銀行によってまちまちだが、普段の休日に近い
形で利用できる。

 06年の三が日には、ATMを稼動させていたのは大手4行では三井住友だけだっ
た。これまで統合後のシステム整備や機会の点検に三が日を使ってきた大手行も整
備が一段落し、年末年始に稼動させられるようになった。
                    (2006.12.27 朝日朝刊/総合

鶴見俊輔さんと語る 生き死に 学びほぐす・・・

2006-12-29 09:17:31 | 生活関連ニュース
  対談相手 徳永 進さん  医師
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 人間は死ぬときに、だれになるのか。さまざまな死と向き合う地域医療にとりくむ
医師の徳永進さんをむかえ、哲学者の鶴見俊輔さんは、生き死にを「学びほぐす」こ
との大切さを説いた。人は、矛盾に満ちた人生の中から自分をすくいだすことができ
るだろうか。深い問いをめぐって2006年暮れの京都で2人が語り合った記録を、シ
リーズ特別版でお届けする。
『つるみ・しゅんすけ』
 84歳。46年に雑誌「思想の科学」を創刊。ベ平連の運動も担った。『共同研究 転
向』『戦時期日本の精神史』や大衆文化評論など。
『とくなが・すすむ』
 58歳。京大医学部卒。内科医。病院勤務ののち、01年から鳥取市内でホスピスのあ
る「野の花診療所」を運営。著書に『死の中の笑み』など。

 しぐさで意志を伝える。最後は言葉を超えるんだ       (鶴見)
 「しょうがない」と死を取引できる、あきらめる力が減っている(徳永)
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『徳永』 医師になって32年。病院の勤務医をしているときは年に40~50人の患者さ
んをお見送りした。19床の野の花診療所では1年間に100人ぐらいが亡くなってい
ます。
 死を覚悟した患者さん、死はあってはならぬ家族、安らかな死をと思う医師、看護
師。そこでのコミュニケーションをどうするかというのは難しい問題です。

『鶴見』 姉の鶴見和子(社会学者)が7月になくなる前、病室で「あなたは私を
一生、バカにしているんでしょ」といったのには驚いた。和子は小学校から米プリン
ストン大学までだいたいトップで通した。劣等性の私は確かに、そんな和子を軽蔑し
た。劣等性が優等生をバカにするのはありふれたことなんだ。
 それにどう答えたらよかったか。「いえ、そんなことはありません。尊敬していま
す」といえばよかったのかもしれない。しかし、うそになる。私は黙っていた。

『徳永』 亡くなる人へのはなむけも考えられるが。

『鶴見』 偽善者と悪人とどちらがいいか。私は悪人です。
          (2006.12.27 朝日朝刊/オピニオン『その2に続く』)