製薬会社、ネットで病気解説
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製薬会社がネットを活用した「患者の掘り起こし」を強化している。日本では、
医師の処方箋が必要な医薬品を直接消費者に広告することは認められていない。そ
こでドラマ仕立ての動画などで病気の特徴や治療方法を解説。来院を促し、最終的
に薬の利用を増やそうという「迂回作戦」だ。
「おれは病人なのか?」「相当なリスクを背負っている。だから、血圧などはき
ちんとコントロールしなければ」。医師が、メタボリックシンドロームと診断され
た親友にこう告げる。
独系の日本ベーリンガーインゲルハイムが、11月からインターネット上の「Ya
hoo!動画」で提供している医療ドラマの一場面だ。長門裕之さんらが出演。親
子の確執ときずな描くが、随所に高血圧治療のポイントが盛り込まれている。
「高血圧は自覚症状に乏しく、別の病気の診察のときに気付くことも多い」(同
者)とされる。ふだんから注意が欠かせないが、医療情報は文章や数字だけだと敬
遠されがち。そこでネット動画で、高血圧への関心を高めてもらう狙いだ。
高血圧症治療薬は、同社の主力製品の一つ。ただ、ドラマに商品名は登場せず、
最後に社名のロゴが出る程度。
(2006.12.07 朝日朝刊/経済『その2に続く』)
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製薬会社がネットを活用した「患者の掘り起こし」を強化している。日本では、
医師の処方箋が必要な医薬品を直接消費者に広告することは認められていない。そ
こでドラマ仕立ての動画などで病気の特徴や治療方法を解説。来院を促し、最終的
に薬の利用を増やそうという「迂回作戦」だ。
「おれは病人なのか?」「相当なリスクを背負っている。だから、血圧などはき
ちんとコントロールしなければ」。医師が、メタボリックシンドロームと診断され
た親友にこう告げる。
独系の日本ベーリンガーインゲルハイムが、11月からインターネット上の「Ya
hoo!動画」で提供している医療ドラマの一場面だ。長門裕之さんらが出演。親
子の確執ときずな描くが、随所に高血圧治療のポイントが盛り込まれている。
「高血圧は自覚症状に乏しく、別の病気の診察のときに気付くことも多い」(同
者)とされる。ふだんから注意が欠かせないが、医療情報は文章や数字だけだと敬
遠されがち。そこでネット動画で、高血圧への関心を高めてもらう狙いだ。
高血圧症治療薬は、同社の主力製品の一つ。ただ、ドラマに商品名は登場せず、
最後に社名のロゴが出る程度。
(2006.12.07 朝日朝刊/経済『その2に続く』)