シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

程よい眠り うつ防ぐ?/2万5000人データ研究 日大医学部

2006-11-30 17:43:27 | 生活習慣病
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 睡眠時間が短すぎても、長すぎても、うつ状態が強くなる___。こんな結果が
日本大学医学部の兼板佳孝・専任講師(睡眠疫学)らの研究で浮かび上がった。眠
りとうつの関係についての大規模な調査は珍しい。

 厚生労働省によると全国300地域・約2万5千人の調査データから、抑うつ状
態や対人関係、身体症状などを点数化し、うつの状態を評価。睡眠の長さや「よく
眠れたと思っているか」などとの相関を分析した。

 その結果、20代~70代以上のすべての年代で、睡眠時間が7時間台の人たちのう
つ状態の点数が最も低い健康的な状態だった。それより睡眠時間が短くても長くて
も、点数が高くなる傾向がみられた。

またこれまで、早朝に目覚めてしまうことがうつの特徴的な症状の一つとされてい
たが、今回の調査調査では、寝つきの悪さのほうが、うつ症状とのかかわりが強い
こともわかった。
 兼板さんは「因果関係はわからないが、うつの治療では寝つきなども注意する必
要がありそうだ」と話している。
                   (2006.11.29 朝日朝刊/第2社会)

大酒飲み、「自殺要注意」/「3合以上」で急増

2006-11-30 13:39:54 | 生活習慣病
  名古屋市立大が調査
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 「大酒」は自殺リスクを高めるらしいことが、名古屋市立大の明智龍男教授(精
神医学)らの大規模疫学調査で分かった。酒量を調べた中高年男性のその後を追跡
調査したところ、「1日3合以上飲む人」の自殺率は「時々飲む人」の2.3倍に
上った。英国の精神医学雑誌に報告した。

厚生労働省研究班として90~93年に飲酒状況を聞いた全国の40~65歳の男性約4万
5千人を約4万5千人を約8年半ににわたって調べたところ、168人が自殺。全
体では毎年約2200人に1人が自殺したことになる。
 まったく飲まない人の自殺率も1に日3合以上グループとほぼ同じだったが、自
殺の危険性を高める重症を持ち、酒を飲めなかった人が含まれていたことが考えら
れるという。明智さんは「最近あの人飲みすぎでは・・・・、そんな人がいたら要注意
」と言う。

 国立病院機構・久里浜アルコール症センターの樋口進副院長は「依存症の人は自
殺率が高いという調査はあったが、大人数の追跡調査で実証した意義は大きい。自
殺への歯止めがきかなくなるほか、飲酒がうつを引き起こしたり悪化させたりする
ことも考えられ、今後解明が必要だ」と指摘する。
                   (2006.11.28 朝日夕刊『1面』)

大流行不安 備えは遅々/新型インフルエンザ『その3』

2006-11-30 08:03:33 | 医学
  薬備蓄 必要数の半分
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 だが、国立感染症研究所感染症情報センターの大日康史主任研究官らが昨春、
全国の20歳以上の約1200人に優先すべき順位を尋ねたところ、「乳幼児・小学
生」「妊婦」「乳児の母親」「医療従事者」などの順で、「警察・消防」は8位、
「通信、交通、エネルギー」は9位、「行政」は10位だった。調査では「市民感覚
を無視した政策(優先順位)は、混乱を起こす危険性がある」と警告している。

 万一の発生に備え、各地で新型を想定した訓練が行なわれている。政府も9月に
机上訓練の形で、19省庁の連携態勢などを確認した。
 しかし、新型に関する世界の最新情報を集め、公開している北海道小樽市保健所
の外岡立人所長は懐疑的だ。

 例えば、患者を搬送用のカプセルで空港から病院に運ぶ訓練。「新型は航空機内
で発生するわけではない。次々に患者が出ている時にカプセルで運んでいられない。
必要なのは病院での感染拡大のの防止だ」と指摘する。
 外岡所長は、「感染したら調理しない」「十分な手洗いをし、着替えた衣服には
8時間以上触れない」など、通常のインフルエンザのための身近な注意の徹底が
新型にも有効という。
            (2006.11.26 朝日朝刊/総合『その4に続く』)