シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

高齢者の運転免許 自主返納策が好評

2006-11-19 17:55:20 | 生活関連ニュース
  バス代・住基カード費支給/富山市、10倍のペースに
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 高齢者を対象に、富山市が4月から始めた運転免許証返納支援制度が好調だ。
運転に自信がない高齢者が県警に免許を返すと、市がバスや電車の交通費を出す
仕組みで、それまでの約10倍のペースで返納が進んでいる。交通事故数は減少傾向
なのに、高齢者の事故は増えている。警察官も高齢者の免許更新時に判断能力の
検査を義務づける方向で検討しており、免許返納の取り組みは全国に広がりそうだ。

 富山市の「高齢者運転免許自主返納支援事業」では、運転免許書証を返納すると
路線バスや電車などが利用できる約2万円分の乗車券と、身分証明書として住民基
本台帳カードか運転経歴証明書の取得費が支給される。

 今年4~9月に制度を利用して返納した高齢者は278人。1~3月は14人だっ
たので、約10倍のペースだ。市は年間50人とみて予算を組んだが、9月補正予算で
1千万円余りを追加した。
            (2006.11.18 朝日夕刊/一面『その2に続く』)

竜巻原因は巨大積乱雲/北海道佐呂間

2006-11-19 15:08:35 | 生活関連ニュース
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 北海道の佐呂間町で7日に発生した竜巻は、「スーパーセル」と呼ばれる巨大な
積乱雲が原因だったとみられると、気象庁気象研究所が17日に発表した。スーパー
セルは、米国で起きる強い竜巻の発生源といわれている。竜巻が発生する条件はよ
くわかっていないが、その解明につながりそうだ。

 気象の観測からはわからなかった当日の大気の状況をコンピューターで解析して、
わかった。通常の積乱雲は寿命が1時間ほどだが、スーパーセルは寿命が数時間以
上と長く、内部に強い上昇流と下降流をもつのが特徴。下降流が地上で広がるあた
りに局地的な前線ができて、その付近で竜巻が発生しやすい。

 スーパーセルは、上空の風向きと地上の風向きが異なり、上空に向かうほど風が
強いような時にできやすく、米国ではしばしば発生し、大きな被害の出る巨大な竜
巻(トルネード)の原因となる。日本は西風が強く、上空と地上の風向きの違いが
少ないので発生しにくいとされ、これまでほとんど確認されていない。同研究所の
加藤輝之・主任研究官らは、コンピューターで当日の大気の状態を計算。その結果、
巨大な積乱雲が計算上、再現された.
                    (2006.11.18 朝日朝刊/総合)

看護師偏在の実態調査/厚労省 診療報酬再検討も『その2』

2006-11-19 11:26:25 | 医学
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 日本看護協会の調べでは、10月1日時点で「7人」と届け出ているのは全国で
549施設。5月1日時点の291施設から急増した。同時に大学病院や都市部の
大病院を中心に、収入増を目指して来春の看護師採用人数を従来の数倍の数百人単
位で増やす動きが表面化。看護師の養成学校を卒業見込みの学生への就職勧誘も激
化している。

 こうしたうごきを受けて同省は実態調査を決定。今回は、国立病院、国立大病院、
日赤病院、済生会病院など全国の大手病院が来春に予定している看護師採用人数を
調査。さらに全国480の看護師養成学校のうち110校に対して、来春卒業見込
みの学生の就職内定状況をアンケートする。

 同省の推計では、全国の医療機関で今春必要な看護職員数は約131万4千人だ
が、実際の就業者数127万2千人。現状でも看護師の絶対数が不足しているのに、
都市部の大病院による看護師引き抜きに拍車がかかったり、約4万人の新卒看護師
が大病院に集中したりすれば、地域の医療が看護師不足で立ちゆかなくなる心配が
ある。
 深刻な実態が明らかになれば、手厚い配置基準が認められる医療機関を急性期医
療の必要度が高い病院に限定するなどの対応策が中医協で検討される可能性がある。
                 (2006.11.18 朝日朝刊/総合『完』)

シンポジウム「ユビキタス社会__通信の改革と未来」『その3』

2006-11-19 07:59:45 | IT関連ニュース
つなぐ技術どう生かす/目指す未来
 生活、便利に楽しく(村上 仁己):KDDI理事。
 ネットのない人も恩恵(ユルヨ・ソタマー):ヘルシンキ芸術デザイン大学学長
 より簡潔なものを/(ユホ・リプサネン):テリア・ソネラ社長
 情報の解読力不可欠/(徳田 英幸):慶応大学環境情報学部教授
 司会/(田中郁也):朝日新聞社経済部記者
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『ソタマー』 教育者として、若い人たちに言っているのは、いま一番重要な問題
を考え、それを解決しようとする努力をしようとすること。ユビキタス社会は、人
間が主導する社会でなければいけない。技術はあくまで人間主導の社会をつくる
手段だ。
 アフリカで始まっている「モビレット」というプロジェクトがある。アフリカの
先生や子供たちが知りたい言葉や情報をウィキペディアというインターネット上の
百科事典で調べ、音声合成システムで先生や子供に伝える。インターネット技術が
手元にない人にも、恩恵が届くようにする。
 こうした人間第一の仕組みが必要で、そこに新しい市場が生まれ、経済も活性化
する。

『徳田』 この社会では、どこでも、だれでも、何でもネットワークにつながる「
でもでもモデル」と、この場所だけに、この人だけにサービスを届ける「だけだけ
モデル」がある。この二つをうまくミックスさせることで新しいサービスを生み出
せる。重要なのは、やはり人が真ん中にいた、そのまわりに人を支援する仕組みが
整うことだ。

 20世紀型のIT(情報技術)は、パソコンや携帯電話など電子機器つなげたネッ
トワーク。ユビキタス社会では、机やいす、身の回りのあらゆるものが、ネットに
つながる。ITと関係なかったものがネットにつながることで新サービスが生まれ
てくるのではないか。
            (2006.11.17 朝日朝刊/経済『その4に続く』)