シニアの一人たび

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日本、新薬使用まで時間

2005-11-28 08:54:49 | 医学
  主要5カ国民間調査/政府規制最もきびしく
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 日本は新薬を生み出す総合的な競争力があるのに、その割に
は国内外の新薬が患者の手元になかなか届きにくい実情が、国
内の製薬会社でつくる日本製薬工業協会のシンクタンクで製薬
産業の課題などを分析している「医薬産業政策研究所」の主要
国ランキングでわかった。利用できるまでの遅れが特に目立っ
たのは抗がん剤だった。

 世界的に、新薬を継続的に創出する力があるとされる日本、
米国、英国、ドイツ、フランスの主要5カ国を比較。①人材や
特許、投下資本などの研究開発の環境②市場規模や新薬の手
に入れやすさ③国の政策や規制状況④企業の競争力の4分類・
計52項目について、国内外で公表されている統計資料などを
参考に指数化し、比較した。

 4分類の得点がいずれもすば抜けた米国がトップで、英、日
、独、仏と続いた。日本は市場規模が大きく、研究開発の人材
や特許は比較的充実しているのに、新薬の開発・承認への規制
が5カ国中最も厳しく、患者が新薬の恩恵にあずかれる品目数
が他国より少ない。患者に届くまでの時間もかかっている。

 04年の世界売上高上位150品目中、新薬として日本で導入
されたのが5カ国中最下位だったものをみると、抗がん剤が
最も多く、がん治療に併用するホルモン剤も含めると10品目に
のぼる。また150品目中、日本発の薬は19品目あるが、この
うち海外で先に販売されたものが10品目と半数を超えている。
(2005/11/27 朝日朝刊)