英語使う女性年収40％高い

　　男性は18％
　　１万４千人分を分析
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　仕事で英語を使う人は使わない人より男性で約18％、女性で
約40％年収が高い＿＿＿。大阪府立大の鹿野繁樹講師（計量経
済学）が約１万４千人分のデータから、こんな結果を明らかに
した。これまで大規模な実証分析はほとんどなかったが、英語力
による所得格差は思った以上に大きいようだ。

　このほど日本経済学会で発表した。リクルート社のワークス
研究所が00年に首都・関西・東海圏の18～59歳の労働者の就業
形態などを調べるために大規模に実施した「ワーキングパーソン
調査」の結果のうち、「職場で英語力を求められているかどう
か」と所得のデータの関係を分析した。

　英語を使う人と使わない人の平均年収は生のデータでは男性
が６４２万5523円と５２１万4318円。女性が２９２万１１７円
と２２７万6561円。英語以外の能力が同一になるように統計的
に処理した結果、使う人は男性で18.2％、女性で40.2％高くな
った。（2005/11/16　朝日朝刊）

セ氏３００度でも超伝導のまま?

　　原子力機構など予測
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　一辺数ナノ㍍（ナノは10億分の１）のごく小さな酸化物超伝
導体の結晶は、室温以上でも超伝導になりうることを日本原子
力研究開発機構などのチームが地球シミュレータによる計算で
明らかにした。今後、実験による検証が必要だが、加工技術が
進めば、超高速の計算素子づくりに応用できるという。

　同機構の町田昌彦研究主幹たちはコンピーターの中で数ナノ
㍍の仮想の結晶を作った。１５００億通り以上の電子状態を作
り出し、それぞれのエネルギーを行列計算で算出。その結果、
エネルギー的にもっとも安定した状態では、室温をはるかに超
えてセ氏３００度程度まで超伝導状態が続くことがわかった。

　スパコンで行った行列計算としては世界最大級。プログラム
の工夫で計算量をできるだけ減らした。米国電気電子学会が運
営し、高速計算機のハードとソフトの技術開発を競うゴードン
ベル賞の最終選考に残った。（2005/11/15　朝日夕刊）