スパコン代わり

　　ＰＣ余力で車解析
　　マツダに広島大協力
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　広島大学、マツダ、富士通が、大学キャンバスのパソコン（
ＰＣ）を束ねて構築した「仮想スーパーコンピューター」で
自動車開発の高度なコンピュータ処理を行うことに先月成功し
た。大学のＰＣの余力を企業が活用する初めての試みだ。

　複数のＰＣをネットワークで巧みに結べば、１台ごとの性能
が低くても、スパコンに匹敵するようになる。「グリット・
コンピューテング」と呼ばれ、広島大は４月から教育用ＰＣ
５００台を統合し、この仕組みを導入している。

　広島大とマツダは、大学図書館に置かれたＰＣのうち17台の
余力を活用。岡沢重信・助教授（計算力学）が、スポーツ車「
ＲＸ－８」の衝突実験のシュミレーションのデータを同社から
受け、解析を担当した。シュミレーションなら、本物の衝突
実験より費用や時間を節約できる。マツダは自前のスパコンで
もシュミレーションしているが、先月、グリッドでも見劣りし
ない解析結果をえられた。（2005/11/05　朝日朝刊）