個人情報扱いピリピリ

　　運動会写真なし／クラス連絡網廃止
　　保護法全面施行半年／苦情・相談３２００件
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　個人情報保護法が４月に全面施行されて以降、保育園の運動
会の写真撮影やクラスの連絡網がなくなったり、同窓会名簿づ
くりに戸惑ったりするケースが相次いでいることが、国民生活
センターのまとめでわかった。記載に本人の同意を得なければ
ならず、手続きが煩雑になったためとみられ、同センターは「
過剰反応」も多いと分析している。

　同センターや全国の消費生活センターに設けた相談窓口に、
９月末までの半年間に寄せられた苦情・問い合わせは計3238件
（うち苦情は3017件）に上った。相談内容（複数回答）で一番
多かったのは、「不適正な取得」（1007件）に関するもの。「
株式や国債の購入を勧める電話がしっこくかかる。情報の入手
先を尋ねても答えない」（50歳男性）など、電話勧誘やダイレ
クトメールを受け取った消費者からの相談だ。

　「苦情」の対象は、放送や通信事業者など「情報通信」が
６５５件、「金融・信用」が４８２件、「医療・福祉」が９４
件の順だった。内閣府は今月中にも、国民生活審議会個人情報
保護部会を開き、同法の施行状況をチェックする方針だ。
（2005/11/08　朝日朝刊）