はにかみ草

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出草之歌ー台湾原住民族の吶喊(とっかん) 背山一戦

2009-09-06 15:43:31 | 公開
(2週間前の休みの日に書いた映画の話を出すのを忘れてました。。平日はなかなか書けないので、休みの日に書きためてます。)

ひさびさに「出草之歌(チューツァオジーグー)」のHPを見ると、DVDとCDがセットで発売しているのを知って(3900円ぐらいで)、さっそく申し込んだ。大学2回生のときに初めて見たドキュメンタリーで、台湾原住民族の闘い(@日本、台湾、アメリカなど)をうつした映画。またどうしても見たいと思っていた。

http://headhunters.ddo.jp/

主人公はチワスアリさん。私が彼女のことを初めて知ったのは、高橋哲哉(たかはしてつや)さんの『靖国問題』(ちくま新書)を読んだときだった。原住民族の祖霊が加害者と一緒に靖国にまつられていて、その合祀を取り消す運動をしている。スローガンは、「還我祖霊(ホワンウォーズーリン)」(=祖霊を返せ)

高橋さんの『戦後責任論』(講談社)は、自分が何かを考えるときの基盤になっているような本で、この本に出会ったことは人生ですごく大きなことだと思う。日本軍「慰安婦」問題のことを考えるようになったのもこの本がきっかけだった。

(中学生のとき、社会の先生(若い男性だった)が、「慰安婦」問題を真剣に教えようとしてくれたことも覚えてる。ふざけて興味本位で先生に質問してた男子生徒もいたけど・・・)


9月には京都でも上映されるそうです。
http://headhunters.ddo.jp/Book11.htm

映画では、長い間音楽が流れていて、彼女・彼たちはいつも原住民の音楽とともにあるんだと思った。靖国で祖霊を取り戻す儀式をするときも、大阪の裁判所に入っていくときも、裁判が棄却されたあと、高いビルの下で伝統的な衣装をきて、抗議をするときも。右翼の中年の男性が「台湾の国会議員は日本の法律も守らんのか?道通してくれよ」などと文句をつけてくるときも。靖国の前で警察にバスのなかに閉じ込められて、それに抗議するときも・・・(数年前の8月15日の抗議)

「私たちはいつも動物のように扱われてきた。バスのなかに閉じ込められるなんて、日本の警察は右翼を守って正義をまもらないのか」と、チワスさんが泣きながら抗議してた。

あと、立法院(国会)が休会中は山中のを行脚しているらしい。

今回の台風でも山地がものすごく被害をうけたそうだ。
以前の大地震でも原住民の住む地域は政府の復興支援から取り残された。
それで、飛魚雲豹音楽工団という音楽のグループがつくられたらしい。
(CDを売ってそのお金を被害を受けたかたに援助してる。)

現在は活動をしていないと映画の字幕でかかれていましたが、音楽団の活動を紹介するHPを見つけました。
http://eastasia.cside.ne.jp/concert_index.htm

youtubeでは彼女たちの音楽も聞けます。
泰雅古訓(タイヤル族の音楽)


一番好きな曲です。
出草は、首狩りの意味

飛魚雲豹花崗演出- 出草


今年もチワスさんたちは靖国で抗議するために日本に来られました。
彼女たちに何度も同じことをさせてしまう前に、日本の人たちの中で、靖国合祀に反対するひとがもっと増えないといけないと思いました。

チワスさんは数年前肝臓ガンになって、いつ死ぬか分からないと映画のなかでも言っていた。


自分も彼女たちの運動につらなりたいと思います。
彼女たちの運動はすべての少数派とつながるという原則があるので、
漢族や国際的に支援する人を求めていると言っていました。
(米日の帝国主義に抵抗するという原則も。)

彼女・彼らの要求のひとつに、原住民族の自治区をつくるという目標があるそうです。

今年の靖国抗議行動の写真などはここにあります。
http://www.mkimpo.com/diary/2009/yasukunix_09-08-08.html

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