はにかみ草

。。考えたこととか感じたことをいろいろ書きます。。

一個台灣原住民的經歴(ひとりの台湾原住民の経験)

2010-05-14 02:35:26 | 公開
http://store.pchome.com.tw/renjian/M06071410.htm

原住民族で、視覚障害者の莫那能(モナノン)さんが、新刊書を出したようだ。台湾に行ったら買おう。

『一個台灣原住民的經歷』という本。(ひとりの台湾原住民の経験)


「祖霊之邦」のページに詳しい書評が載っている。ざっと読んだけど、

プロフィールは1956年生まれ,台東県達仁鄉の排灣族(パイワン族)の詩人です。出草之歌にも出てくるひとです。チワスアリさんとも仲がいいみたい。

この本は口述形式で、台湾国語の特徴を残して編集されたそう。モナノンさんは台湾語も話せるらしい。彼は貧困のなかで育ち、幼いころの栄養不良と重労働のせいで、30歳になる前に全盲になった。妹さんは人身売買で売られたそうだ。昔は漢族の女性とは付き合えないほどひどい差別があった。

と書かれている。ここ↓

(他們年輕時,女孩子十三、四歲多一點就常賣給老兵當老婆,男孩子娶不到太太,男孩子到平地工作,根本交不上漢族女朋友。

訳=彼ら(モナノン)が若いとき、女の子は13,14歳で老兵に売られ妻になり、男の子は妻をめとることもできず、平地に働きに行き、漢族の女性と付き合うことも全くできなかった。)

「老婆」は「妻」という意味です。夫は「老公」



序文の一部が、何か訳しづらくてよく分からなかったけど、国民党の軍人が山地の原住民女性を「めとる」という社会問題もあったそうだ。思いっきりモノ扱いだと思える部分があったけど、はっきり訳せない。

「女孩子死了丈夫、或者跟丈夫離婚,把小孩帶回,再嫁給的人。大家又開玩笑說,這是「媽媽樂」,又說,這是「買一送二」」

訳=女性は夫が死んだり、夫と離婚すると、子どもを連れてにもどり、またの人にとつぐ。みんなは冗談を笑って言った、「これは「媽媽樂」だ」、また「これは「買一送二」だ」とも言った。

媽媽樂って何だろ。「買一送ニ」は、台湾に行って買い物をするときよくあることだけど、一個買ったらおまけで2個あげるよ って意味だったと思う。「女性を一人「嫁」にしたら、子どももついてきて2人になる」って意味か?

原住民の女性はやっぱり一般の台湾女性よりもさらに差別的な境遇におかれていたのだと思う。


最新の画像もっと見る