戦後、焼野原で小学校を終えて以後、食糧難・就職難・肺結核・など過酷な試練をなんとか潜り抜け、晩年に至や大腸癌に遭遇し医師に余命3ケ月と宣告されたが奇跡的にアノマリーで生き延びてきて、幸か不幸か判然としないまま86歳を迎えた。
中秋の先日の宵、越後平野は珍しく晴れて、神々しい名月を”これが人生最後の十五夜か”と思いつつ手をあわせた。 名月を拝してこんなに神妙な気持ちになったのも生まれて以来初めてだ。 壮年時代アポロのニュウスを見て感動したが、その時は科学的な感動だけで、今回のように純粋に宗教的な感動に揺さぶられたのは、正に老いてゆく者の自然な宿命のなせる業と思った。
「歴史は巡る」と言われるが、最近の時局ニュウスを新聞・TVで視聴するに
① アメリカの保護主義優先 ②韓国の孤立的な民族主義 ③東欧の極右主義の台頭 ④中東の宗教的対立 ⑤英離脱問題 等
なかでも、米中の貿易関税問題→通信覇権問題→中国の構造問題と発展する政治的対立は、根本的には国家体制のイデオロギーに由来し、結局は世界経済を不確実性と追いやり、やがては1930年初頭の大不況の再来へと勝手に危惧してやまない。
人類の積み重ねてきた”知恵”を忘れ、戦争の愚かさを知らず机上の空論に踊らされいる”知識”のみの世代が悲しい。
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