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朝の詩 「無声の夏」

2022年07月25日 | 朝の詩

 

林縁を歩いて・・「ウバユリ」

 

 

「無声の夏」

ひぐらしの

鳴き渡る声が

幾千にも折り重なり

いのちから

生まれる厚みに

わたしは包まれている

声はまるで日傘のよう

わたしを熱波から

遠ざける

 

時に、声

そのものすら消えて

ひとり

無声の夏を歩いてゆく

 

昨年7月の月間賞に選ばれた作品で

京都府長岡京市、沖中潮広さんの「無声の夏」を

ご紹介しました

 

 

林縁を歩いていると

カナカナカナカナ・・・ と

永遠に続くような

ヒグラシの声が輪唱し、響き渡る

 

一瞬、何も聞こえなくなる・・

そんな錯覚に陥り

生命賛歌の合唱に紛れてゆく

 

本当に夏を象徴する見事な作品ですね❣

 

 

   

ウバユリ                     林縁を歩いて・・ ヨウシュヤマゴボウ

 

 

 

令和4年7月23日 市内 里山にて