気分はいつも雨のち晴れ!

散歩道で見つけた四季折々の山野草を紹介!

感動を受けた詩や新聞記事なども紹介!

「秋桜物語」の中から

2023年10月09日 | ポエム

 

(九月に撮影した公園のコスモス)

 

 

 

明るいが少し冷たい日差しが

裏庭に降りそそいで

秋は足早にやってきていた

川土手のススキの穂波が

風にゆれて銀色に光っていた

久しぶりに家に帰ると

父が一人で

畑仕事をしていた

僕に気がついたが

声をかけることもせず

鍬を畑に打ちおろしていた

首にかけた手拭いだけが白くて

横顔がどこか淋しそうだった

僕から話しかければよかったのだが

何だか気まずくて

そのまま時間が過ぎてしまった

畑の隅のコスモスの赤い色が鮮やかで

しきりに風にゆれていた

その光景をを思い出すたびに

あの時

父の声をこの耳でしっかりと

聞いておけばよかったと

後悔しながら思っている

昨日、午後は冷たい小雨が降りました

静かに 

「秋桜物語」のページを繰っています

その中から・・・

「父とコスモス」という詩に

何故か惹かれました

以前 読んだ時はスルーしたのに・・

 

 

 

 

 

いつも有難うございます🌸

コメント欄お休みしています

 


九月

2023年09月17日 | ポエム

 

 

 

今年もまた

「秋桜物語」を繰ってみた

 

そこには

「九月」と題したポエムがあった

 

 

 

すれ違った人の背中に

とおい海の匂いがした

九月は残酷でやさしい

別れがあって出発がある

明るい日射しの野原に

一すじの道があって

その向こうから

ま新しい風が吹いてくる

秋の身軽さと友情の重たさを

こっそり胸にしまいこんで

今 少うしまぶしい

旅立ちの季節

 

 

今日の夕空

つい、空を写したくなります

 

 

 

いつもご訪問 リアクションを

いただき有難うございます

コメント欄お休みさせていただきます

 

 

 

令和5年9月17日のスケッチから

 

 

 

 

 

 


夏の月

2023年07月03日 | ポエム

 

 

今夜のお月さま

雲間から見え隠れしながらも

満足そうな笑顔が眩しい

夏の月

 

 

(令和5年7月3日 自宅デッキより撮影)

 

見つけたよ! 

見つけられて

恥ずかしそう

でも 優しく

しおらしい

夏の月

 

恥ずかしくて・・

またまた 隠れそうな

夏の月

 

 

 


詩画集・秋桜物語の中から・・「あこがれ」

2022年10月22日 | ポエム

 あこがれ

 

少年はあこがれに吹きあげられて

丘の上にのぼる

人っ子ひとりいない斜面をかけ上がると

したたるような空の青さだった

 

向こうに一面のコスモス畑

孤独な花の匂いの中へ

少年は歩きつづけた

 

白と赤の明るい花びらの下に

何人の少年がかくれていることだろう

 

いつの日か買った詩画集「秋桜物語」の中から

「あこがれ」を選んでみました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野焼きの風景

ゆっくりとした時間が流れているようです

 

 

 

*令和4年10月21日 日野町西大路にて

 

 

 

 


詩画集・・・「秋桜物語」

2022年09月26日 | ポエム

 

 

 

過日 本棚の整理をしていたら

詩画集「秋桜物語」が出て来た

 

いつ買い求めたのか・・

すっかり忘れていた

 

画は荒木幸史さん

詩は各務 章さん

 

ふたりの愛の詩・愛の絵

秋桜への熱い想いがひとつに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩画集の中から

「ふる里」を紹介してみたいと思います

 

 

ふる里

 

古い街道の並木道

あそこの村に秋が来ると

空一面の鰯雲がひろがる

声をあげて呼べば

もう一度会いたい人の

やさしい面影が

その村からの風にのって

私のところまで流れてくる

コスモスの季節愁いのふる里

 

 

*写真は近所で撮影